女の子に間違えられた。そして、ジェンダー問題の一端に触れた。
仕事中、お客さまから電話が入る。
弊社で販売した商品で、より詳しい説明が聞きたいそうだ。
「どういったご要件でしょうか?」
この店では私が一番長く業界に関わっている。どんな質問でもかかってこい、そんな気分だった。
「あなたじゃ分からないだろうから、男の人と電話変わってよ。」
お客さまからの返答に、私の思考が止まる。
さて、どうしたものか。
私は、男だ。
ジェンダー問題、なんて言葉がここまで一般になったのは、いつからだっただろうか。
私の幼少の頃など、男子のランドセルは黒一択