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カエルと水に呼ばれたって話

今年はユルユルと行こうと思っていた。

しかーし、どうにもとまらない。
あちこち出かけまくった。
ユルユルするつもりなのだから、もちろん計画なんて立てていない。
何故かいつも急に決まるのだ。

そしたら先日ギックリ腰に。涙。

あ、とまった…

そして久々にnoteを書いている。


行き先は森林や神社。
ほぼ一人旅。たまに家族と。
もともと神社が好きでよく訪れるのだが、こんなに短期間でこんなに多方面へ行ったのは初めてだ。おそらく20ヶ所くらい行った。

さらに神社の近くにある森林や湧き水との出会いも楽しんだ。

なんと伊勢神宮へも行ってきた。

これも数日前に急遽決まったのだ。
初のお伊勢さんだった。
いつか参拝したいと思っていたが、タイミングというものがあるのだろうと思っていた。

それがあまりにもいきなり訪れた。
って、人ごとのように言ってるが、決めたのは私だ。しかも誰かに誘われたのでもなく一人旅だ。

自分で計画してるやん!笑

そうなのよ…
うまく説明できないんだけど、自分でもなんでこうなってるのかよくわからなくて。
私、お伊勢さんに行くのよねえ…と自分で自分に問いかけるくらい不思議だった。

カエルに呼ばれたのかもしれない。

ふざけていないよ。ほんとだよ。



昨年末、義実家の庭の岩の上にちょこんと座っている陶器のカエルがふと目に入った。

今、義実家は空き家になっている。少しずつ夫と片付けているところだ。

あれ?キミはずっとそこにいたっけ?

今まで気がつかなかった。夫もそのカエルの記憶がないと言う。

一緒にカエルゾ
そうカエルに言われた気がして、我が家へ持ち帰えらせてもらうことにした。

なんで?カエルを?
夫が不思議がっていたが、私だって何故だかわからんのだよ。

とにかく手のひらサイズのカエルは、我が家の玄関先に座わっていただくことになった。

で、そのカエルに呼ばれたという話。



伊勢神宮への参拝前にお清めのため、伊勢市二見町の海沿いにある二見興玉神社へ行った。

そしたら、神社も町もカエルがいっぱいで、その中に義実家から持ち帰ったカエルと全く同じものがあったのだ。

駅前の花壇。参道の店先も住宅の軒先も大小のカエルがいっぱい


そうか、私はカエルに呼ばれたのか。

蛙は日の神へ献ずるもの、また龍神は雨を喜ぶと云う意味から蛙を献ずると言われているとのこと。
カエルは神様の使者なんだって。

急に伊勢を訪れることになり少し緊張していた私だが、カエルと会えたことでミルミル自信が湧いていた。

これでいいのだ。ケロ。

海沿いの二見興玉神社のカエル
昔はこの海に入って浄化したという



寒かったけど、海岸に降りて海の水に触れさせてもらった。
カエルと海と私。
なんか不思議だけど、しっくりきた。そして小さなカエルの置物を購入した。



さあ、伊勢神宮へ。

厳かで清い空気だった。
大自然が温かかった。
大きい輪の中にいるようでなんとも言えない気持ちになった。

今この時の心。
上澄みのように澄んだ部分。
これからはこの部分で生きていいよ。ブレてもここに戻ってくればいいよ。

そんな声が聞こえた気がした。

来てよかったと心から思った。

そして、金明水と呼ばれる湧き水をいただくため、五十鈴川に沿って山を登った。

神宮から一歩離れただけなのに、誰もいない。スマホも繋がらない。
ただただ山と樹木と川。

熊ちゃんに出会いそうな気もして、お守りに付いている小さな鈴をシャンシャン鳴らしてみたり、「おじゃましまーす」とまあまあデカい独り言を呟いたりした。

でも全然怖くない。楽しくて仕方ない。

やっぱり森林が好きだぁ!

金明水に辿り着いたら先客がいた。
高下駄を履いた髪も髭も胸まであるお方。

まさに仙人のよう…
仙人も飲まれているのですね、このお水。

不思議な時間だった。
身体が透明になりそうなくらい、清らかな水だった。
ありがとうございます。


いろいろな森へ行くなかで、少しずつわかってきたことがある。
春夏秋冬。
樹木や草花や動物だけでなく人間もこの季節を巡っているということ。
だから、抗わず身を任せる。
いや、本来のカタチに戻る。

腰痛で家族に甘えてダラダラしながらそんなことを思う。
これもよき。

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