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「イネーズ」人とイネーズ 最終

9月に入り俺たちは収穫の時期を迎えた。

ある意味終わりなのかもしれないが、それは始まりを意味をしているのかもしれない。

「おれくん」「わたしちゃん」の「みのり」は成熟し、十全になった。

それぞれがそれぞれ、「やることを」やったからこそ、「みのり」になったのだと思う。

確かに「境遇」は違うのかもしれない。

だが「事実」は変わらないのだろう。

この「みのり」は有益に使われることになる。

この場所での「おれくん」たちとの「会話」は一旦ここで終わるが、この後も「会話」はつづいていくのだと思う。

足元の住人はこう言った。「また来年会おう、ぼくたちもきっとここにいることになるから」

「ひと」はこう言った。「勉強させてもらったよ、また会おう」

終わらない物語は一幕落ちていった。


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