「テレビ東京最後の日になるか」

今年の4月に入社できた「小林 ひろき(男性アナウンサー)」は

入社して半年後に驚愕の事実を知らされる。

あと一か月でテレビ東京が終わると上司から言われたのである。

ひろき「終わる?このテレビ東京が?」

テレビは胡坐をかいてきたのだろう「大衆文化」「大衆迎合」とにかく

当たり障りのないドラマ・バラエティばかりに固執して、何かをやらかせばスポンサーから批判を受ける。

そういう「怯え」が作品を作るとき、作品を作る会議で足かせになってきたのだろう。

その傾向は「最後まで変わらない」のかひろきに言い渡された最後の原稿は

「明日の天気予報を読む」そして最後に「少しした挨拶」を入れられていた。

もちろんこれは「誰かの言葉」でまとめられたそつのない言葉

「いままでご覧いただきありがとうございました」とかいう

そういう言葉。

ひろきは少し唖然としてた

「最後の最後になってでも自分たちがだめになったことを繰り返すつもりなのか?最後の最後に変われるかもしれないのにそれすらやらないのか?」

大衆迎合、大衆受け、とにかく「当たり障りないことに特化」し続けた

テレビ東京の末路は皮肉にも「自分が終わろうとしているとき、もっと言えば自分が死ぬときにすら好きな人を告白できないようなそういう滑稽な状況にありつつあった」

プロデューサーは言った「ここでは終わりかもしれないが、また別のところでみんな同じ仕事をしていくだろう?破れかぶれになる必要はない。目をつけられて変なことをしたら俺たちは別の場所で生きていけないんだよ」

守りの姿勢はひろきが感じられるほど弱気だった。

「テレビ局に勤める」これは一般の人からしたら栄誉に近い。

すくなくとも自慢はできることだろう。

しかし、それがあとひと月で終わる。

その現実は確かなもので実感はないけれど

その人のすべてを否定されることになる。

「でも、でも」

ひろきはテレビが好きだった。だからこそアナウンサーになれた時

家族、親戚に誇らしく語っていた。

「これからニュースの原稿をよんでばあちゃんに世の中を伝えるよ、ちゃんと真実をみんなに教えたいんだ」

ひろきはアナウンサーとして視聴者に置いていたのは自分の親族・友人

そういう人に嘘はつきたくない。

そういう応援してくれた人に嘘はつきなくない。

テレビ東京は「個」として今まであったわけじゃない。

様々な応援があってここまで来たんだ。

それを最後に「当たり障りのない言葉」で締めくくることがひろきは

ゆるせなかった。

そういうと勝手に心が揺り動かされてそしてペンを握り

原稿を書いていた。

伝えたいこと、そして「これが嘘ではなかったこと」ではないことを。

そんなある日、最後に向けた企画会議に参加すると

「テレビ東京の歴史」

「立ち上がってから日本で起きたこと」

などの「お別れ」の企画が立ち上がっていた。

でもその内容も「お決まりのもの」

誰の言葉も入っていない、当たり障りのない内容。

ひろきはますます憤っていた。

「誰かの言葉を語らせてそれでいいのかよ」

本当にテレビを見ていた人たちに申し訳ないという気持ちはないのか?

時代に勝てなくなったのはそれが原因じゃないのか?

まだ、それをやろうとしているのか?

ひろきは「奇跡」が起きるとは思っていなかった。

例えば最後の番組で泣いたり、怒ったりすれば

一時的にSNS界隈をにぎわせることはできるだろう。

でもそれは一過性のもので「テレビ東京」がそんなんで戻ってくるわけがない

もうこれからの視聴者はネットにいってしまっているんだから

そもそももう取り返しのつかない時代の流れがきているから

変えようがない。

けど、だけど

自分がここにいたことや、自分がテレビを好きな理由

そして、自分が何を伝えたかったのか

を書こう。

そして勝手に読もう

そしてどうなるかじゃなくて、自分が、自分自身がアナウンサーとは何なのか?を語るべきだ

それが今まで応援してくれた人たちへの最後の最後の成果なのだから。

与えられた時間は一月後の「明日の天気予報の後の10分」

この10分のスピーチに今までの自分を出し切るんだ。

そして、運命の日が訪れ最後のスピーチがはじまろうとしていた・・・・

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粗削りですが自分が見てみたいものを書いてみました。

最後のアナウンサーの「10分のスピーチ」は実際にアナウンサーをやられている方に「実際に書いていただけると」おもしろいしうれしいですね

自分で書こうとも思ったのですが「それだとどうしても嘘」になってしまうのであまり書きたくないのも事実です。

その「アナウンサーが書いた最後のスピーチこそ、それこそがテレビ東京を表現するもの」だと思っているので私が書いてもあまり意味がないと思っています。

最後は演説の内容に左右されず結果的に「テレビ東京は終わる」という悲観的なものを想定しています。

やはり個人の力で企業を立て直すのは「奇跡」に近いものです。

ひろきはまだ入社して1年たっていませんし「人脈」もありません。

だから「自分にできることをしよう」と考えたわけです。

手回し根回しができないからこそです。

テレビ東京はおわるけど、あのアナウンサーが書いたスピーチこそが

その結果であり、今後多くのスタッフや演者さんを救うきっかけになっていく。

そういうものが私はいいと感じています


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高校・大学と電気を学び、設備系の会社に9年所属。2019年7月に離職し現在は模索しています。 最終目的は特に定まっていませんが、本とかゲームのシナリオとかそういう「書くこと」で何かこれからのことに手伝いができればいいかなって思ってます。
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