見出し画像

タスク管理が苦手なASDでもガチで有用だった管理方法

どうも、マツキと申すものです。
僕は社会人になってからASD/自閉症スペクトラムの診断を受け、現在は会社員として働いています。

新卒で入った会社でどうにもうまくいかなくて適応障害になったことがきっかけですが、その”うまくいかないこと”のひとつが「タスク管理」でした。
よく「ASDはマルチタスクが苦手だ」と言われますが、僕も例にもれずまさにそれです。 
当事者の感覚としてより厳密には、マルチタスクというより「注意をすばやく、そして頻繁に切り替えるのが苦手」という感覚が近いです。

そして、数年たった現在は再び会社員として働いているわけですが、今の会社でも…というか仕事というものをするにあたってタスク管理の問題は避けては通れないものです。
ということで、今回は僕が試行錯誤してたどり着いた毎日のタスク管理を共有します。同じASDの人は参考になると思います。

まず会社の優先度を把握する

まず自分自身のタスク管理の前にやることがあります。それは「会社側の優先度を把握すること」です。
これは非常に大事で、組織で働くうえではまずここを踏み外さないことが大前提となります。僕の場合は新卒の会社でここを甘く見たことが失敗でした。

例えばぼくの場合だと、会社の優先度としては高い順に

  1. お客様の問い合わせに関する対応

  2. 社内の他者(上司や同僚)から振られた内容

  3. 自分のタスク

という感じです。まずここを掴むことが最優先なので、入社前後に上司に訊いちゃうのがいいと思います。
逆にこの会社としての優先度を守れていれば多少仕事が遅かろうが「仕事に対する価値観が合ってるよね」と認識してもらうことができます。

他にも例えばコンビニとかだと、

  1. レジ打ち

  2. お客さんに呼ばれたとき

  3. 品出し

  4. ごみ捨て

みたいになると思います。どの業態でも(当たり前ですが、)お客様が絡むと対応の優先順位がぐっと上がるはずです。

タスク管理のカギは「クローズ・リスト」

そしてここまでの話を踏まえたうえで、ASDの僕が現状うまく回っているタスク管理の方法についてです。キーワードは「クローズ・リスト」です。

クローズ・リストは、直訳すると「閉じた一覧」ですが、本当にそのとおりで、要は「一度決めたTODOリストに新たに追加しない」ことを肝に銘じようということです。『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』という本に書いてあったのを読んで知りました。

我々ASDの困るところって、優先順位をつけるのが苦手だったり臨機応変な対応が苦手だったりすることだと思うんです。
だったら、クローズ・リストで仕事を始めるときに「今日のタスクはこれだけ!これ以上は明日以降!」と決めてしまえばいいんです。

この方法のいいところは、リストが書き換わらないことと確実にタスクが消化されて減っていくことで、これほどASDにとって重要なことはないと思います。

とはいえ、さっきの「会社の優先度」の話でもあったように、「リストの項目より優先度が高いタスクが舞い込んできたらどうするのか?」というところが問題ですよね。
僕の場合、さすがに諦めてリストのタスクを次の日以降に回すようにしています。タスクを進めたり集中力を保つ意味ではすべて跳ね除けられるほうがベターですが、何も受け付けない鉄壁のガードをしてしまうと、組織人として立ち位置が難しくなる印象です。
さっきもいったように、会社としての価値観を守れるアドバンテージは大きいので、そちらをベースに敷きつつクローズ・リストを使いましょう。

ちなみにリストにはほどよいサイズの紙のメモがオススメです。
仕事が終わったときに、すべてのタスクを消したメモを捨てるのが気持ちいいですよ。笑
スマホなどの電子機器はどうしてもSNSなどに気が散ってしまうのでお勧めしません。僕はスマホやタブレットは別の部屋に置くようにしています。


以上、ASDな僕の基本的な日々のタスク管理の紹介でした。これをベースにしてなんとか会社員でいることができています。参考になったら幸いです。

Youtubeではより詳しくこの内容を話しています。よければ以下から遊びにいらしてください。お待ちしてます!


よりよい発信のための投資(書籍など)に充てさせていただきます。なにより応援のお気持ちが嬉しいです。