生きているということは?

高橋祥子博士が12月7日付のnoteのブログでこんなことを言っておられた。

「生命科学の研究をしてその仕組みを知れば知るほど、そこに存在するというだけで、生命はそれ自体が尊いということです。生命として存在するだけでただ尊く素晴らしいということは間違いないものだと確信しています。」

私にとっては強烈なメッセージだ。頭をガツンと殴られた感じである。

このメッセージでふと思い出したのが、お花の次期家元、池坊専好師である。あるご講演で「池坊専応口伝」について言及しておられたの思い出す。

美しい花を挿すことだけではない。ありとあらゆる植物、ありとあらゆる命の過程、状態には、その時でなければ出せない輝きがあり、その輝きが放つ趣きがある。それを単に植物としてではなく、自分のこととして捉える。そして自然の摂理を学んで行くのが生け花であると。

なんか人生の真理に触れたような気がする。泪が出てくる。日々の生活の中で、このようなことを意識してはいなかった。人生は落ち込むこともある。そんな中自分を素晴らしいと思えるのか、自分なりの輝きがあるのか。そこにはやはり何かが必要だと思う。ただ漫然としている中では生まれない。自分を前に進める思考が必要だ。

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