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有職故実講座を終えて

昨年から一年、「有職故実講座」を受けておりました。
めちゃめちゃめちゃ楽しかった………!!!!!!
画像は着せていただいたあと撮っていただいた写真です。

有職故実研究の八條忠基先生の講座で、実技では平安装束を着たり着せたりといった体験ができるものです。
装束体験の前に八條先生による座学の講義があり、いくつかあるテーマのうち、私が一覧を見て一本釣りされたのが「年中行事と行事食」でした。

年中行事というのは元々、宮中で行われる行事のことを指す言葉だそうです。
毎年同じ時期に、同じことをしたり同じものを食べることができるのが、健康で幸せであるという証だったとか。
そのために貴族たちはせっせと日記を書いて内容を記録し、次の年、また次の年、そして次の世代へ繋げていったそうです。

ともすれば代わり映えのない一年なのかもしれませんが、また同じように平和で楽しい一年がやってくる、そういう一年にしよう、という願いは現代も同じだなあと感じられてよかったです。

講義でも、例えば新年に歯固めという歯に関する儀式があるのは「食べる」ということが健康の証だからだとか、要所要所で悪いものをデトックスできるような食べ物をチョイスして健康を保とうとか、行事と食の結びつきを強く感じました。
こういう行事だよ、というとき、何を食べるの?と考えてしまうので、
昔からそういうものだったんだな〜と思えて面白かったです。


有職故実の研究というのは残っている記録を読み、比べて、「こうであると言えそうだ」というものを追求していく研究だそうです。
そのとき、記録に書かれていないことはわからないので「そうではない」と断定することはできない、とおっしゃっていたのが印象に残りました。

暦に付随する年中行事も、何千年前の世から形を変えながら現代に伝わってきたものというのが胸が熱くなるポイントで、そのルーツをこうして研究される方がいたり、その研究の一端を見せていただけたりするのがとても嬉しい。

一緒に講座を受講した方々も気さくな方々ばかりで、季節の話題で盛り上がったり装束の話をしたりと、和気藹々とした時間を過ごせました!

講座の感想はまた改めて書きにこようと思います!



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