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もう、卯年も終わろうかという年の瀬に遭遇したウサギ珍事件。

2023年12月30日。今年最後の請求書と、年明け一発目の打ち合わせ日程をメールして、やっとこさ仕事納め。天気も良く、年の瀬というのに、まったく寒くないので、気分転換の散歩へ。住吉公園~住吉大社のコースも悪くはないが。初詣もあることだし、別コースへ。住吉川~住之江公園を選んだ。春になれば桜並木が満開に。夏は、息子が小学生の頃、よくプールへ通った道だ。途中にあるコンビニで缶チューハイを買い、ベンチに座って一杯。シュポッ&ゴクゴクゴクで、今年を振り返ってみたりして。帰りは、橋を渡って反対側の川沿いを帰ろう。そう思い、歩いていると…。

春になると、こーんな感じですけどね。


「兄さん、あそこ見て! あのウサギ、捕まえてぇや!!」

いきなり声をかけられた。見ると、確かにウサギがいる。桜の木の下で、こちらを見てる。すぐそばにはペットキャリーバッグ。声の主の自転車には、キャリーケースがあり、さらに2匹のウサギが。聞けば、ハーネスが切れて…らしい。ついさっきも、通りがかった人と挟み撃ち(!)にして捕まえようとしたが…「すばしっこいから、捕まえられんとよ」だとか。とはいえ私、田舎にいた頃は、野生のウサギを捕まえて、家で飼っていたこともある。やってやろうじゃないか!と、チャレンジしたが…。いやはや、想像以上に素早い!ボールを持ったラガーマンが、相手のタックルをかわすように。カクッと曲がり、それこそピョンと跳ね、シレーッと別の場所へ。無理ですわ。「もう、よかよ。警察、呼んどるけん」…って、おいおい…じゃあ、先に言ってくれよ。とはいえ私、こういうの、嫌いじゃない。捕獲を最後まで見届けたい。警官が来るまで、ウサギの飼い主と話した。年齢は、私より9つ下の48歳。九州は小倉辺りの出身で現在(は)独身。刑務所にいたこと2回。しかし、まぁ、なんでも話してくれる。おしゃべり好きだ。かく言う私も!!だが。話し込んでいるうちに、自転車に乗った警官がやってきた。

※写真はイメージです。実際、逃げ出したのは1匹。

「おまわりさん、一人? なんや…網は持っとらんと??」

来てくれた警官を目にして、飼い主はガッカリした口調で言った。警官は、「無理ですか?やってみましょうよ!」と。しかし、3人がかりでやってみたが、同じことだった。「2~3人で来て、網もお願いします!言うたのに」
警官はすぐに応援を要請した。もちろん、網も忘れないようにと念を押し。おしゃべり好きの2人は、応援が来るまで、その警官と話し込んだ。彼は30歳、既婚。「なんや、平成生まれか!!」昭和生まれのおしゃべり好き二人は、声をそろえてツッコミを入れた。そうこうしているうちに、応援が到着した。今度はしっかり、大きめの網を手にしている。4人で囲み、網へと追い込んだ。アッサリだ!…と思ったのも、束の間。網から跳び出したウサギが、ニヤリと笑ったような気がした。再度チャレンジ。逃げ回るウサギをなんとか網に追い込み、今度こそ!と、慎重に!!確実に!!!網から、キャリーバッグへ。私が遭遇してから40分(飼い主は3時間ほど…らしいが)に渡る大捕り物劇は、見事「完」となった。

5月に「街を歩けば、ネタに当たる。」という記事を書いたが。

一年の締めくくりに、またも笑えるネタに当たった。散歩してみるものだ。散歩好きで、おしゃべり好きで、人好きで良かった!!警官2人と、ウサギの飼い主に「よいお年を!」と声をかけ、私は家路についた。そして、この記事を書いているうちに、もう大晦日だ。明日は元旦。2024年。辰年。

今年もいろいろありました。来年もよろしくお願いします。では、皆様も。

「よいお年をお迎えください!!!」


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