見出し画像

旦那くんが休職して、良かったこと。

正直、このタイトルは大きく出過ぎた気もする。

旦那くんが休職したときはこどもが2人いる中不安でいっぱいだった。大人が1人家にいても、『しんどいから休んでる人』に対して「家事や育児を助けてくれ」とは言いにくい。積極的にお願いすることはできなかった。
旦那くんが変わらず元気に仕事も続けていた方が、嫁は安心して過ごせていたことに間違いはない。

もちろん、お休みしたことで旦那くんは少しずつ元気になってきてくれているから、体調的には休職してよかったんだと思う。

今回はそういう視点でのお話ではなく、『旦那くんが家にいてくれてよかったこと』という話をしようと思う。

「旦那くんがずっと家にいる」ということは、はじめわたしにとってとてもストレスだった。仕事をしている時は朝から晩までいなかったわけで、私1人でのんびりする時間もあった。昼ごはんだって1人分ならなんでもいいし、この時が唯一気が抜ける時間だったのだ。でも、旦那くんがいることで、しかも体調を整えるためのお休み、というわけで、なかなか1人のそんな時間もとれなくなった。

でも、旦那くんが家にいてくれてよかったことも、最近みつかってきた。

『名もない家事』たちを、やってくれるようになったのだ。

『名もない家事』とはどんなものだろうか。

例えば、

ゴミ捨てのあと空っぽになったゴミ箱にゴミ袋を入れる作業

あと少ししかないトイレットペーパーの替えの新しいトイレットペーパーの設置

なくなった洗剤の補充

どれも、「あとでやろうと思っているけどバタバタしているとついついわすれてしまう家事」である。

そして、次に使う時に「あ!わすれてた!」と動きか悪くなり、プチストレスの原因ともなる。

以前は、日中私しか大人がいないので、どこかのタイミングで私がやっていたこの『名もない家事』たちは、日中旦那くんが家にいることで、ちょうど私が忘れていたタイミングで旦那くんのターンになったりする。

「ティッシュ空っぽだな」
「ボディソープ空っぽだな」
「ゴミ袋入ってないな」

前から気がついたらやってくれていたが、家にいる時間が長いと、よりこのタイミングと出会う機会が多くなってくるので、結果旦那くんがやることになってきている。

私も、旦那くんが家にいることで、この家事の注意力が欠如してきていて、もはやこの点は甘えてしまっている。

気がついたらゴミ袋が入っていて、
ボディソープが入っていて、
ティッシュケースにティッシュが入っている生活。

これが、いかに素晴らしくてありがたいことか、伝わるだろうか。

5歳娘を幼稚園へ行かせたあと、ゆっくりしてる間もなく補完食やら買い物やら医者やら昼寝やらプラスまだ目が離せないもうすぐ1歳のぴよ相手にドタバタしている私は、ホントによく仕事を忘れる。
もう出ないと数日前から悲鳴をあげているハンドソープを何度も何度も押して最後の1滴まで搾り取っては、「今度こそ補充せんと」と思ってはいるのだが、そのタイミングでぴよが後追いしてきたり、なにか物音が起こったりするとそっちにベクトルが向いて考えていたことがシュッと消えるのである。
次にそのハンドソープの前に立った時のあの絶望感。ああ、もう出ないのに。またやってしまったと思う。

誰か、私の他にも足りないものに気がついて動いてくれる人がいるだけで、とても助けてもらってる気がするのだ。

この間は、朝から「牛乳と麦茶は絶対買わなあかん」とブツブツ言っていた私がメモを書く時間が取れなかった時、ふとメモをみたら「麦茶」「牛乳」とメモが書いてあって感動した。

冷蔵庫を開けたり料理をしているタイミングで買い足すものがイメージできても、同時になかなかメモが取れないため、書い忘れることなんて日常茶飯事。ブツブツいうかホワイトボード近くにある黒ペンで手の甲に走り書きするのが必死な毎日で、欲しいものの名前をメモに書いてくれるなんて。

たまらん。たまらんかった。

別に、無理して頑張って助けてもらわなくていい。

こどもの遊び相手がしんどかったら、しなくていい。

名もない家事たちのフォローをしてくれたことが、ホントにありがたかった。

予定で行けば、もうすぐ旦那くんは復職に向けて少しずつ動くことになっている。

私の方が、日中旦那くんがいなくなることを少し心細く感じていたりもする。

わたしも、目に見えなくても、こうやって旦那くんをフォローしていってあげたいな。

名もない家事たちって、優先度は低めに見えて、必ず必要なものが多い。

それらをすっと助けてくれた旦那くんみたいに、恩義せがましくなく、縁の下の力持ち的な感じで、さりげなく支えられるような嫁になれたらいいなと思う。

ボチボチいこう。

日々の中で、家族の笑顔を守るための何かに使わせていただきます。本当にありがとうございます。