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なぜ「感謝」が大事なのか?量子力学・脳科学的に解説

よく、引き寄せ・開運・スピリチュアル系の本や動画で「感謝をすると人生が好転する」という話を聞く。

感謝系の本の著者で有名なのは、小林正観さん、斎藤一人さんではないだろうか?

そのほかにも感謝系の本はゴマンと存在している。

そしていまでも、いろんな人がいろんな切り口を発見し、本を書いて「感謝」の重要性をわたしたちに伝えてくれている。

わたし自身、5冊以上は「感謝が大事」とうたっている本を読んだ。

どれも素晴らしい本だったが、でも、「なぜ感謝が大事なのか?」そのメカニズムを科学的に説明してくれる本はなかった。

というワケで今回は、感謝が人生を変える「科学的な」理由について、主には量子力学、脳科学を参考にして自分なりに調べたことをまとめてみる。


なぜ感謝が人生を変える理由を誰も説明しないのか?

端的に言えば

「理由なんていらないから」

これに尽きると思う。

「感謝体質になれば人生が好転するのはもう何度も実証されていること。小難しいこと考えている暇があったらいますぐ実践すればいいんです」

という感じだ。

いや、たぶん、本当にそうなんだと思う。

良い結果を得たいなら、メカニズムがどうとか言ってないで先人の教えにならって実践すればいいだけ。

四の五の言わずに「ありがとう」を言い続ければいい。

実践しまくって無意識に刷り込めばいい。

  • ありがとうを言い続けると人生が変わる

  • すべての物・事・人に感謝できるようになると奇跡が起こる

  • 感謝が良い出来事を引き寄せる土台だ

たぶんこれらは正しい。間違っていないと思う。

わたしも、感謝系の本を読み終わったあとは「よし。自分も今日から実践してみよう。」と気持ちが上がり、毎日「ありがとう」とたくさん言ったり、今日起こった出来事に感謝しながら眠りについたり、という習慣を開始する。

でも、いつの間にか忘れてしまっている。

感謝を忘れていることすら忘れて日々の生活を続けている。

原因は、腑に落ちていない、つまり「信じられていない」からだとわたしは思った。だから、科学的な根拠はないか?調べてみることにした。

「感謝が大事」の理由は、量子力学と脳科学で科学的に説明できる。

ここからひとつずつ順番に解説していく。

わたしと同じような「ただ実践すればいいと言われても、信じてないものを実践するのは難しい」という悩みを持っている人の参考になればうれしい。


1.すべての物質は「振動」している

すべての物質は原子でできており、その原子は電子と原子核でできている。

原子核は陽子と中性子でできており、電子・陽子・中性子は、物質の最小単位の「素粒子」と呼ばれている。

つまり、すべての物質は「素粒子」でできているのだが、この素粒子は「粒」ではなく「ひも」の形状をしており、その振動数の違いが物質の性質の違いになっているという「超ひも理論(超弦理論)」(英名:superstring theory)が、万物の理論として現在注目されている。


振動は「情報」である

わたしたちは五感を使って現実世界の「情報」を捉え、それを元に行動している。

人間が最も頼りにしている感覚器は「目・視覚」だろう。

目が捉えているのは光だ。
光は角膜・水晶体・虹彩を通り、網膜にある1億3000万個の光受容体に到達する。

光受容体に光が当たると、その衝突エネルギーが電気エネルギーに変わり、電気信号=情報として脳に送られる、というメカニズムだ。

光は電磁波とも言い換えられ、その振動数・波長の違いによって種類が分かれる。

人間に見える振動数・波長の光は「可視光」と呼ばれている。たとえば赤外線はテレビのリモコンに使われている人間の目には見えない光だが、ヘビには見えるらしい。

他にも電波、紫外線、X線などの振動数は、人間の目では感知できない。

次に頼りにしているのは「耳・聴覚」と「皮膚・触覚」だと思う。

耳は音波=振動を捉えているというのはなじみのある話であるが、実は皮膚も振動を感知している。

基本的に、モノに触れた際に振動が発生する。

これによってわたしたちはモノに接触したことを感知するのだが、多様な手触りや硬さの知覚にも振動が影響していることがわかっている。

味覚と嗅覚に関しては振動を感知しているのか調べてもわからなかったのだが、外の世界の情報を感じ取る3つの主要な感覚器では、振動を感知し、それを電気信号などの情報に変換して脳に送っているのだ。


人間は振動を発している

万物の元である「素粒子」が振動しているということは、すべての生き物、すべての物質は振動している、ということがわかった。

加えて、わたしたち人間を含む生物全般が「バイオフォトン」と呼ばれる光の素粒子を現実世界に向かって放出している。

バイオフォトンとは、生き物の生命活動に伴って発せられる極めて弱い光のことで、細胞内の呼吸やエネルギー代謝によって常に身体の外に放出されている。

微弱すぎて肉眼では確認できないのだが、超高感度な光検出器を使うと、人体の発光を測定することができるらしい。

このバイオフォトンも光なので「振動」している。

つまり、わたしたち人間は、なにもしないでただ突っ立っているだけでも、無意識に常に振動を発しているということだ。


2.「意識が物質化・現象化する」の量子力学的解説

どういうことか、順番に見ていこう。


観測によって現実が確定する

量子は「粒と同時に波である」「粒と波の性質を同時に合わせ持っている」ということが、量子力学の世界では超有名な「二重スリット実験」によって明らかになっている。

そして、面白いことに「観測」によって波は粒に確定する、ということがわかっている。

かみ砕いて言うならば、量子は、人間が観測したときは物質として目に見える「粒」の状態になって実体化し、観測しないとぼんやりとしたあいまいな「確率の波」の状態のまま、ということなんです。

もっとわかりやすくするために、めちゃくちゃ極端に言ってしまうと、、、

すべての物質は量子でできているので、いまあなたが存在する世界の「見えている範囲」はあなたによって観測されているから実体化している。

けれど実は、背中側の「見えてない範囲」は観測されていないため、世界は確定しておらず、ぼやんとした波の状態になっている、ということ。

「いやいや、そんなはずないでしょ!だってほら、わたしの後ろには思った通りの世界が見えるよ!」

と勢いよく振り返った瞬間に、背中側の世界はあなたによって観測され、それによって実体化した、ということだ。

「そんなことあるわけないでしょ?」と思うかもしれないが、世界中の物理学者によって何度も検証されている二重スリット実験の結果からは、そうとしか言えないのである。

そして、波も粒も、固有の振動数を持ってそこに存在していると言える。

だから、言い換えれば、観測していないときは目に見えない「振動している波」なのだが、あなたが観測した瞬間に「振動している粒」として目に見える形となって現れる。


観測者の意識が現実をつくっている

量子力学の研究に絶大な貢献をした、ヴェルナー・ハイゼンベルクが発見した「不確定性原理」というものがある。

これは、

量子レベルでは、粒子の速度を正確に求めようとすると位置がわからなくなり、ある時点での位置を正確に求めようとすると速度がわからなくなる

というもの。

言い換えると「ひとつの粒子がもつ複数の性質を正確に知ることができない」ということだ。

観測者の側で測定対象を選ばなければならないということで、つまりは観測者が「何を測定しよう?」「どの性質を測定しようか?」という「意識」が物理的世界に影響していることを示唆している。

さらにハイゼンベルクは

粒子を粒子として測定するか波のように測定するかは、測定者が判断しなければならない

とも言っている。

ハイゼンベルクの不確定性原理から言えるのは、

もしあなたが観測しなければ波は波のままだし、たとえ観測していたとしても意識していなければ波のままだ。

つまり、観測とは「意識する」ことだと言うことができる。

あなたが意識しない限り、波は目に見えない情報を持った振動のまま、物質化しないのだ。

逆に、あなたが意識して観測することではじめて振動は物質化する。

これが「意識が物質化・現象化する」の量子力学的解説である。


3.「意識が物質化・現象化する」の脳科学的解説

脳の構造を簡単に分けると、一番外側に大脳新皮質という人間的な思考をする層があり、その下に大脳辺縁系、別名「感情脳」と言われる層がある。

そして、頭のてっぺんから見て一番奥に「脳幹」があり、ここは尾てい骨まで伸びる中枢神経とつながっていて、脳の中でも最も重要な部位だ。

脳幹は本能的な反射や生命維持をになっており、人間は脳幹なしでは生きられない。

そしてその中に「脳幹網様体賦活系」という部位がある。

ここは、あなたが意識している情報だけを脳に送る、という仕事を担っている。

意識していないものは、実際に目や耳に情報として振動が入ったとしても、脳幹網様体賦活系によってフィルタリングされて脳には送られない。

つまり、脳的には見ていないし聞いていない、ということになってしまう。

具体的に言うと、、、

たとえば、時間を確認するのに腕時計かスマホを使っている人が多いと思うが、では、毎日見ているその時計のデザインを描いてみて、と言われたら描けるだろうか?

こういうと、実はほとんどの人が正確に描くことができない。

これが脳幹網様体賦活系の働きで、わたしたちが意識しているのは「時間を知ること」であり、デザインではない。

意識していること以外の情報は根こそぎフィルタリングして、脳には送らないようになっている。

「なんで情報を制限するのだろうか?」と不思議に思って調べてみると、実は人間の脳は体重の2%ほどしかないのに、1日の全体のエネルギー消費量の約20%を使う大飯喰らいなのだそうだ。

何でもかんでも情報を送って処理していたら、脳はさらにエネルギーを使うことになってしまい、他の器官に送るエネルギーがなくなってしまう。

だから、進化の過程で、あなたが五感で感じとった情報は一度脳幹網様体賦活系で選別され、それから脳に送る、という仕組みになったわけだ。

脳幹網様体賦活系の働きにより、意識していないものは「ない」ことにされてしまい、意識しているものだけが「ある」ことになる。

振動という情報は、意識していなければ脳によって「ない」ものとされてしまう。

これが「意識が物質化・現象化する」の脳科学的解説である。


4.無意識が現実の90%をつくっている

ここで、めちゃくちゃ重要なことを伝えたいと思う。

それは「意識」の90%以上が「無意識」だということだ。

あなたが普段頭の中で考えていることや把握できている思考は、意識全体の10%にも満たない、ということが脳科学的にわかっているらしい。

実際に、心臓や内臓は無意識の領域で働いているし、呼吸だって意識していないときも寝ているときにも起こっているから、わたしたちは生きている。

(初心者でなければ)自転車を漕ぐときだって「自転車を支えながらサドルにお尻を乗せペダルに片足を乗せてもう片方の足は地面についてバランスをとって漕ぎ始めて左に傾いたら右に体重をかけてバランスをとって左に傾いたら…」なんて意識してないだろう。

できるようになったことや習慣化したことは、たいてい無意識的に行っている。

そして、もっと重要なことを言おう。

おそらくあなたは、脳幹網様体賦活系の働きをコントロールできない。

脳幹は無意識の領域で働く器官だからだ。

どの情報を脳に送るか?を選別している器官すら、無意識の領域なのだ。

つまり、

現実は無意識がつくっている

と言っても過言ではないのだ。

となると…

ふとしたときに鳴り響く不機嫌・不幸の感情に根差した「脳内おしゃべり」や、トラウマや自己肯定感を落とす思い込みなど不安・恐怖の感情に根差した「自動思考」など、無意識に発生するネガティブ思考をあなたが抱えているのだとしたら、どうなるだろうか?


5.なぜ感謝が大事なのか?

ここまでの長い話にお付き合いいただき感謝する。

ここでようやく感謝の話に入ることができる。

これまで解説してきたことを重ね合わせると「感謝がベースにあるとすべてがうまくいく」ということが腑に落ちるはずだ。

ここまでのことをカンタンにおさらいしておこう。

  • 振動は情報である

  • すべての物質が振動している

  • 人間は振動を発している

  • 意識が物質化する

量子力学的に言えば、

波の状態で存在している情報を持った「振動」はあなたが意識して観測することによって粒に確定し物質化する

そして、脳科学的に言えば、

脳の省エネを目標とする脳幹網様体賦活系の働きにより、振動という情報は、意識していなければ脳によって「ない」ものとされ、意識しているものだけが脳に送られる

つまり、物質化している=この現実世界をつくっているのは、まぎれもなくあなたやわたしの「意識」であると言える。

そして、意識の90%は無意識なので「無意識が現実をつくっている」と言っても過言ではない。

だからもし、無意識に発生してしまうネガティブ思考を抱えているのだとしたら、それに根差した現実がつくられてもおかしくはない。

どんなに意識的にポジティブンシンキングをしようが、がんばって明るく振る舞おうが、無意識レベルでネガティブ思考が染みついていれば、現実は好転しないということだ。

「じゃあどうすりゃいいって言うのよ…?」

無意識を「感謝」で満たす

これが大事になってくる。


心から感謝しているときの状態

あなたは「感謝」しているとき、どんな気持ちだろうか?

たとえば、あなたがたったひとりで海外旅行に行って、知らない町で道に迷い、ホテルに帰れなくなったとしよう。

心細くて不安で、だけど誰も頼れる人がいない。

暗くなってきて、お腹が空いてきた。泣きたい…

そんなときに、たまたまその町で仕事をしている日本人の人が声をかけてくれて、事情を説明したらホテルまで送っていってくれた。

としたら、あなたはその人にめちゃくちゃ感謝するのではないだろうか。

心から感謝するのではないだろうか。

ものすごく、気分がいいはずだ。

ものすごく、安心した状態になるはずだ。

この状態のとき、無意識は感謝で満たされる。

ポジティブな感情で満たされており、ネガティブな感情はいっさい発生しない。

無意識が感謝で満たされていれば、現実世界に現れる出来事も、感謝で満たされたモノになる。


脳波=振動により細胞がつくられる

人間の身体には37兆個の細胞があり、全体として1秒ごとに81万個の細胞が生まれ変わっているのだが、その細胞の形成には脳波の振動数が関わっているということが実験で確認されている。

中でも、8~12ヘルツのアルファ波は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の合成を促進することがわかっている。

また、振動数だけでなく、脳波の波の大きさも重要だ。

楽しいことや気分のいいことを考えるとアルファ波は大きくなり、その癖がつくと、波を大きいまま維持できるようになる。

そして驚きなのは、感謝したり「ありがとう」と言うと、アルファ波が出てセロトニンが生成される、ということ。

「感謝」という行為や「ありがとう」という言葉は、脳波=振動に影響を与え、細胞の形成に好影響を与えているのだ。


感謝は世界の振動数を変える

「1.すべての物質は「振動」している」で書いた通り、人間は細胞から「バイオフォトン」という振動数を持った素粒子を放出している。

つまり、感謝はわたしやあなたが発している振動数も変えるということだ。

ここで、「共振」という現象についてみておこう。

共振とは、その物体が持っている固有の振動数と等しい振動が外部から伝わったときに、振動の幅が大きくなり、場合によってはものすごいエネルギーが生まれる現象のこと。

「共振 ビル」と検索すると、地震でもないのに高層ビルが大きく揺れた、という事件が世界各地で発生していることがわかる。

これは建物の固有振動数と、ビル内で起こった何かしらの振動数がぴったり一致したときにとんでもなく大きな揺れになってしまった、という事例。

あなたが無意識レベルで感謝の振動数を発していると、それと同じ振動数を持つ物質や現象(つまりあなたが「ありがたい」と感じる物事)が共振を起こす。

共振のエネルギーは「地震が起きた!」と感じるほど大きいので、あなたは必ずそれに気づくだろう。

気になってしまい、それを選択する確率が高くなる。

つまり、あなたの身の回りで起こる出来事、出現する物質がいままでとは明らかに変わる。

つまりつまり、感謝によってあなたの世界はガラリと変わるというわけだ。


さいごに

感謝体質にならない理由はもう無くなった。

あとは実践あるのみだ。

感謝体質になるためのメソッドは世の中に溢れているが、わたしがオススメするのは、

パム・グラウトさん著『「感謝」で思考は現実になる』

田坂広志さん著『運気を磨く』

この2冊。

ここに書かれていることをしっかり実践すれば、必ず感謝体質になる。

今日から一緒に感謝を実践しよう。

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