僕らは毎日、命をかけて生きている
毎日を生きることって、実は命をかけてますよね。
でも、それに気づいていない。そして、ただただ惰性で、昨日と同じ今日を過ごしていると、ずっとそれが続くと、いつしか自分の中に眠っているエネルギーに気づけなくなる。
気づけなければ活用できない。無いのと一緒になってしまう。
今日は、自分の中にある生命力に気づくきっかけとなったアートセラピーの体験をお話ししていきます。そこから見えてきた「本当の自分」と「生きること」についての気づきを共有させてください。
今日、僕が主催している毎月のセミナーにゲスト講師をお招きして「アートセラピー」を受けました。ぬりえと自由画を描くという、とてもシンプルなワーク。でも、そこから驚くような気づきが次々と湧いてきたんです。
心の深いところにずっと眠っていた「本当の自分」が、色と線を通して語りかけてきた。そんな不思議な体験でした。
1. 生命力は内から外へ流れ出す川のように
鳥のぬりえを塗っているとき、面白いことが起こりました。
翼を水色で塗り、その上から胴体を黄色で重ねて塗ったら、思いがけず黄緑色が生まれたんです。
色相心理では、黄緑色は統計的に「落ち着き・リフレッシュ・リラックス」という意味づけがされています。(あくまで統計なので、個人の印象と必ずしも一致しません)
色の重なり、混ざり合うことで生まれる新しい色。そこに「生命力」というメッセージを感じました。
私たちの内側には、常に湧き上がってくる生命力があります。僕の場合は、それは尾の情熱が下から上へと流れ上がり、さまざまな経験をともなって、身体の真ん中から翼となって広がる。最後は頭部で「冷静さ」「知性」という色に変わっていく。
冷静さや知性は社会を生きる上で必要なものですが、でもそれがあまりに強すぎると、本来の自分の願望、自分らしい欲求をせき止めてしまう。
僕は思います。「生きる」ということは、内なるエネルギーを外へと表現していくこと。抑え込むことが「生きる」ことではないんです。
川の流れは、堰き止めようとすると氾濫します。でも、適切な道筋を作ってあげれば、美しい流れとなって周りを潤してくれる。
私たちの生命力も同じ。抑え込むのではなく、適切な表現方法を見つけることが大切なんです。
2. 課題は未来の自分からの贈り物
アートセラピーを通じて気づいたこと。それは「ひらめき」は課題があってはじめて生まれるということ。
「そうか!」という納得の瞬間は、心地よい解放感をもたらします。でも、その瞬間は簡単には訪れない。
むしろ、難しい課題に直面したときこそ、創造的なひらめきのチャンスが生まれるんです。
この気づきは、日々の仕事や人間関係での困難を、違う角度から見させてくれました。
目の前の課題は、実は未来の自分が送ってくれた贈り物かもしれない。その課題を乗り越えることで、新しい自分に生まれ変われる機会をもらっているのかもしれません。
だから、課題から逃げる必要はない。むしろ「ありがとう」と受け取ればいい。
それは未来の自分からの「もっと成長してほしい」というメッセージ。
3. 透明な中心 - 本当の私はあなたでもある
人の形をした塗り絵をしていて、不思議な発見がありました。
「真ん中にいる人は白がいい」と思ったのです。
外側にどんなに色を重ねても、中心だけは何も染まっていない。それはまるで、本当の自分の姿のようでした。
外がどうあろうが、中心だけは純粋で透明。
私たちは普段、様々な役割や期待、経験によって色づけられています。
会社での自分、家族との自分、友人との自分。それぞれの場面で違う色に染まっているように見える。
でも、その奥底には、何にも染まっていない透明な「本当の自分」がいる。
そして、この透明な中心は、実はすべての人に共通するもの。
僕は「私はあなたであり、あなたは私である」という言葉がとても好きです。
だから、他者の幸せを感じれば幸せな気持ちになる。他者の痛みや苦しみを感じれば胸が苦しくなる。他者の喜びを共に喜ぶことができる。私たちは本質的につながっている。
エネルギーがあふれ出す瞬間を探して
アートセラピーを通じて、こんな問いが生まれました。
「私のエネルギーがあふれ出している瞬間は?」
それは、誰かと心から笑い合っているとき。
夢中で仕事に取り組んでいるとき。
大切な人のことを考えているとき。
そんな瞬間、私たちは確かに「生きている」と実感できる。
生命力が満ちあふれ、それが自然と外へと表現されている。そんな瞬間を、毎日探していきたい。
私たちは毎日、命をかけて生きています。
その事実に気づき、内なる生命力を信じ、表現していく。
それこそが、本当の意味で「生きる」ということなのかもしれません。
今日も、あなたの中にある「生命力」は、表現される瞬間を待っています。
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