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「事前確認認定団体」について調べてみました【文化芸術活動の継続支援事業】の確認番号を発行してくれる団体はこんなところ

文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」第3次募集の締切りが9月30日に迫ってきました。確定申告書などの事業収入証明書や実績を証明する資料がない・・・という方は、「事前確認番号」を発行してくれる事前確認認定団体に入会しようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は気になる事前確認認定団体について調べてみました。

事前確認認定団体って?

文化庁が事前確認認定団体として指定している団体は68団体あります。(9月14日時点)
各団体によって活動内容に差はありますが、同じ目的(仕事)を持った会員みんなで協力して働きやすい業界にしていきましょう!という労働組合的な活動をしている団体が多いです。出演料の未払いなどの仕事上のトラブルがあった時や、出演環境・契約条件に疑問がある時などに相談にのってもらえます。何かトラブルがあった時、解決に向けて交渉等に力を貸してくれるのは心強いですね。また、独自のイベントや懇親会を開催したり、セミナーや健康診断等の福利厚生事業を行っている団体もあるようです。また、著作権保護や二次使用料の受領を目的としている団体もあります。

事前確認番号、すぐにもらえるの?問い合わせてみました!

各団体のホームページを見てみると、加入条件等はほとんど書かれていませんが、クラッシックの演奏家中心であったり、大物演歌歌手の方が多く所属していたりと、各団体のカラーがありそうです。今回は指定団体の一つである「日本音楽家ユニオン」に実際に問い合わせてみました。

■加入条件は?
日本音楽家ユニオンは、音楽活動をしている方であればジャンルや活動規模を問わず加入できるそうです。バンド活動をされている方も加入できますが、加入は個人単位です。バンドメンバーの1人が加入していても、他のメンバーが起こしたトラブルに対してはサポートしてもらえないようですので、全員で加入するほうが無難なようです。

■加入金・年会費は?
入会するためには、加入金や年会費がかかります。日本音楽家ユニオンの場合は、加入金3,000円と会費2,000円(月額)がかかります。年会費の銀行引落し手続きに時間がかかるため、実際には初回に加入金3,000円+会費3ヶ月分6,000円=9,000円の納入が必要になるとのことでした。

■事前確認番号をもらうために加入するのはアリ?
本来は以前から加入している方に向けて確認番号を発行していますが、コロナ禍で困っているアーティストを無下にするつもりはないので、確認番号目的での加入でもOKとのことでした。実際にそういった問い合わせは非常に多いようです。ただし、確認番号が発行されるまでには、入会申込書を郵送してもらい返送⇒入会金支払⇒確認番号発行申請といういくつもの過程があるため、9月に入ってから入会の申し込みをしても文化庁の申請には間に合わない可能性が非常に高そうです

今後の支援やトラブル対策として加入を検討してみては?

文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」第3次募集は締め切りが9月30日と目前に迫っていますので、確認番号の発行に関しては今から団体へ加入しても間に合わないかもしれません。ただ、今後の国や行政の支援・トラブル対策として加入するメリットはありそうです。どの団体も加入金や会費がかかりますので、金額などを確認して無理のないよう加入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、確認番号の発行に関しては、各団体で対応が異なります。入会しなくても会員の推薦があれば一週間程度で発行してくれる団体もあるようです。事業証明書や実績を証明する書類がない方は、友人・知人で推薦してくれる方がいないか探してみましょう。

【文化庁による事前確認認定団体一覧】https://keizokushien.ntj.jac.go.jp/dl/jizenkakunindantaiichiran.pdf

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