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「私たちの時代は~」が口癖のPTA活動OG/OBをどうするか~コミュニティマネジメントの視点から(後編)

前編ではオプトインが強すぎるPTA活動が、「私たちの時代は~」が口癖のOG/OBを構造的に生み出し続けることを述べました。

ではどのように対応していけばよいか。タイプ別に方法をお伝えしますね。


「私たちの時代は~」というのはどんな人?

前回も述べましたが、「私たちの時代は~」という方は2パターンがあります。

1つ目のパターンは、PTA本部役員を熱心に頑張ってくださった方々。印象としては、前例をしっかりと踏襲してPTA活動に関わった女性が多いような気がします。

2つ目のパターンは、PTA会長を退任して顧問と呼ばれている方々。こちらは男性の方が多いような気がします。

PTA本部役員を熱心に頑張ってくれた方々への対策

この方々は、PTA活動を頑張ってきた自負があります。昔と今の時代の環境の違いを述べて、論破してしまうのは得策ではありません。

精神的にゆとりがあったり、単純に興味がある場合には「先輩方の時代はどんな感じだったんですか?そうなんですね!大変でしたね。」と話を聞いてあげることが良いかもしれません。

ただ、毎回話を聞くのも大変ですよね。「私たちの時代は~」と言われるのは、前例を踏襲しない活動をする時が多いような気がします。そういう時には、「私たちの時代は~」OG/OBの中で最も影響力のある方に最初に根回しをしておくと良いと思います。もっとも影響力のある方を最初に味方につけておくと、「(皆さんの頭の上がらない、影響力のある)〇〇さんからも話があると思いますが~」と言えれば、OG/OBの方々も静かになります。

PTA会長を退任した顧問の方々への対策

これはPTA会長仲間の事例なのですが、強制的に顧問を退任してもらうというのが有効かと思います。PTA本部役員の方々は、顧問に意見を言いにくいこともあるようです。そんな顧問に意見を言えるのは、会長だけですよね。

「顧問を辞めてください」というのでは、後々シコリが残ります。ではどうすればよいか。「先輩の活動の場は〇〇学校ではありませんよ。先輩は地域の活動でもっともっと活躍してください」という引退勧告が、角が立たずに済むと思います。

オプトインによる問題の共通点?

「私たちの時代は~」と言いたくなるのは、オプトインされていないことによる寂しさではないかと思います。そもそも、こういった方は、ご意見をお伺いする立場にいないのです。ただ、これまで頑張ってきたにもかかわらず「私は何も聞いていない」という思いが、このような行動に繋がるのではないでしょうか?

・影響力のある人を味方につける
・新たな場所を提案して退場いただく

PTA活動によるオプトインによる問題は、様々なコミュニティにおいても生じうる課題でないかと思います。


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