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「私たちの時代は~」が口癖のPTA活動OG/OBをどうするか~コミュニティマネジメントの視点から(前編)

時短で話題の「鬼時短」。組織文化を変更しない前提で、時短だけにフォーカスしていることがすごいと思います。具体的には8つの鉄則から構成されています。その中の鉄則8「「内部統制」という言い訳を封じよう」という箇所で、オプトイン・オプトアウトという言葉が登場します。

【オプトイン】
「承認する」という行動をすると、そこではじめて承認される
【オプトアウト】
「承認しない」という行動をとらない限り、承認したとみなされる。

この内容があまりイメージがしにくかったのですが、著者の小柳さんが登場するVoicyでの対談を聞き、「PTA、地域活動も鬼オプトイン」ということに気づきました。

今回は、オプトインによるPTA活動の弊害、「私たちの時代は~」が口癖のPTA活動のOG/OBの関わり方について、コミュニティマネジメントの視点からお伝えします。


「私たちの時代は~」というのはどんな人?

私は小学校のPTA会長を6年間務めました。私の経験だけでなく、PTA活動を通じて知り合った仲間の話をもとに考えると、PTA活動での「私たちの時代は~」という方は2パターンがあります。

1つ目のパターンは、PTA本部役員を熱心に頑張ってくださった方々。印象としては、前例をしっかりと踏襲してPTA活動に関わった女性が多いような気がします。

2つ目のパターンは、PTA会長を退任して顧問と呼ばれている方々。こちらは男性の方が多いような気がします。

「私たちの時代は~」の何が困る?

結論は明快で、「今はあなたたちの時代ではありません」ということ。そう言って距離を取れれば良いのですが、公立学校のPTA活動は地域の活動です。こういった方々がご近所だったりすることもあります。「あの人は、私たちの話を全く聞き入れてくれない」みたいな、変な噂を立てられると、地域での生活が行いにくくなってしまうかもしれません。

バサッと切り捨てられれば良いけれど、地域での生活が行いにくくなってしまうのも困る。「私たちの時代は~」OG/OBと円滑に関係性を構築するのって難しいんですよね。

オプトインが強すぎるPTA組織

そもそも、なぜ「私たちの時代は~」OG/OBが発生するのでしょうか?そこには、オプトインが深くかかわっていると私は思います。

PTAで本部役員を担ってきた方だとご理解いただけるのではないかと思いますが、会議が多い。多すぎます。何かを決議する場合、○○委員会が承認し、△△委員会が承認したのちに、総会で承認…。「承認する」と言わないと先に進めない。

「承認」のお作法はPTA活動の至るところで発動します。担任の先生の承認、教頭の承認、後長の承認…。

これまでに全例がないことをPTAで行おうとした場合、「私たちの時代は~」と言いたくなる気持ちも理解できないわけではありません。

では、そんな「私たちの時代は~」のPTA活動OG/OBをどうすればよいか。後編で触れていきますね。


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