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【あと3日】 猫2匹と陸路480km引越しの日

2024年2月22日(木)
24:雨水 72:土脉潤起(つちのしょううるいおこる)


夫がここでまだしばらく生活することもあり、捨てるものを中心に、いくらか荷物は残っている

4時45分起床。
引越屋さんが来る7時前、私は猫たちに安定剤を飲ませ、夫はレンタカーを借りに行く。
3時間半にわたる大変な搬出。11時近くになってようやく部屋と大岡山に別れを告げる。

大好きな八ヶ岳方面をかすめ、諏訪湖を右に、松本からものすごい山道へ。
雪、ダム、猿。トンネルを抜けると濃霧。生きた心地がしない。何度も発作を起こしかける。なんか新宿行きたいな、目黒とか大井町とかもうとんでもなく遠いところまできたんだな、と思う。
あんなに鳴いていた猫たちも、疲れ切ったのかうんともすんともいわない。

本当に遠いのだ。首都から日本海は。飛行機って最高か。

山梨から長野にかけて、氷雨がびっしり見られる寒い日だった
引越し業者、我々ともに、中央道〜飛騨の下道峠越えルートを通った。
これが一番早くて安いのだが、冬はかなり危険。おすすめしない。
夫は3日後、糸魚川方面からほぼ高速だけを走るルートで帰ることとなる

アクアトンネルより長い飛驒トンネルに入ったとたん、フロントガラスが完全に曇って運転する夫のほうがパニックを起こしかける(曇ったのは外側でワイパーで解決)。
うっかり小矢部で高速を降りたら、途中通行止めにぶつかる。山道を迷う。道路が縦に割れていた。初めて見る本物の地震の爪痕。

金沢駅前のビルたちに心底ほっとする。
引越屋さんより1時間半も遅い19時に到着。
両親もお弁当だのあさげだのコーヒーのドリップバッグだのを持って待っていてくれた。ありがたい。
作業を完了したのは22時もすぎていた。
480km、ふつう、この距離を当日中に引っ越すことはない。
本当に頭が下がる。

なんとか眠れる体裁を整えて夜中1時。
幸い引越し前は比較的よく眠れていたけれど、今日からはどうだろう。
はじめは固まっていた猫たちも、部屋を探検しはじめた。

一緒に不安でいようね。
はじめまして。

首をよく掻くのでネックカバー?をしているミヨ

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