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【あと0日】 夜を越えて

2024年2月25日(日)
24:雨水 72:霞始靆(かすみはじめてたなびく)

近所の氏神様へお参り。
夫とともに暮らすのは、今日が最後。次は数年後になる。
あまりのことに、明日以降の人生の想像がつかない。
明日の夜はただただ「光る君へ」を観るのだ、私よ。

夫との最後のごはんは、那覇の珈琲屋台ひばり屋の辻さんが金沢に来るたび訪れるというおすすめのお店で。
新居からはクルマで10分ほど。
食べながら少し泣く。

彦三「PLAT HOME」
私はお酒が飲めないから、こういう夜だけ営業のお店には一人では一生入れない(と思う)。

ホタルイカをたくさんいただいた。黒文字のドリンクに驚く。家でもよい香りのスプレーなどを使っている(猫のいないところで)。

このあたりにとても住みたいペット可物件が2つあったが、それぞれ狭さと間取りで諦めた。
最寄りスーパーになるはずだったマル◯ーに寄ってみた。中心部だけに東京のスーパーみたい人で賑わっていて無性に安心したが、値段も品ぞろえも品質も近所のガランとしたア◯ビスのほうが格段に良かった。

翌朝、駐車場から出て行く夫を、部屋の窓から見送る。
ただただ無心で、荷解きの続きをする。

以下、新居の画像は確認内見のとき。南向きのリビング
壁がコンクリートでピン一本させないことに、後で気づく

半年前からずっと怖かった、2月25日の夜と26日の朝を、私はとうとう越えた。
途中2度目が覚めたけれど、なんとか眠れた安堵感で、三度寝もした。
どうやって寝ついたのかは覚えていないが、安定剤だけは飲んで、眠剤は飲まず、普通に筋弛緩法などをやって眠った気がする。

これで私は、本当に一人暮らしになりました。
ここから、はじめます。

上とよく似ているが、リビングの隣、寝室にしたほうの部屋。
ベランダに出られる。現在、置き畳を敷いている


荷解き期間がこんなに精神的にしんどいものとは思わなかった。どこに何があり何がどこに収まるかが定まらない状態で暮らすと、人の尊厳ってすぐに蝕まれるものだ…高齢者や鬱のかたの部屋が散らかっていくメカニズムがよく理解できた。

このキッチンを暗いというのは贅沢か。
窓のまったくない水回りはほとんどはじめてのことで、なかなかつらい。
写真はないが、トイレや脱衣所はもっと古くて陰気


エアコンをつけるのが難しそうな、北側の広い空き部屋。
ヨガ教室でもできそう

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