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その集い、本当に楽しい?

◇NOTE◇
このマガジンを始めるきっかけ→
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)

前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。

2014.01

◇characters◇
菅田陵子(age 29) わたし 病院経理課
辻田係長(age 36) 骨折係長  病院経理課 直属の上司
松井係長(age 36) ユニクロ係長 病院経理課

◇location◇
 病院 / After five

- いつの間にかできた合言葉



わたしたちの課は1年のうちで、
10月から徐々に忙しくなっていく。


昨年の6月に異動してきて、半年ちょっと。
その忙しさの変化にも慣れてきた。



●わたしの直属の上司・辻田係長(骨折の前科アリ)
●元ユニクロ(時期は違うが同じ店舗)という共通点のある松井係長
●わたし


横並びのお酒好きな3人が仲良くなるのに
そう時間はかからなかった。



そして、気づけば、

『今日何時まで残業しますか?』


この言葉が、3人のうち誰かれともなく
発せられるようになった。



つまりこれは、

飲みたいぜ。ウズウズ。

の合図なのだ。

(いや、普通に飲みにいきましょうでよくない?苦笑)


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- ”3人集まれば文殊の知恵” になるはずがない



職場はそこそこ都会にあるので、

チェーンの居酒屋から、
こじんまりとした創作料理のお店まで

なんでも揃っている。


飲みにいくときは21時すぎくらいに
例の合図がかかるので、

どこのお店にもスッと入れる。



辻『あそこの師長、
  修理の予算枠が少ないって怒鳴り込んできた〜』

松『課長の政治力のなさがやばい。舐められすぎw』

わ『下井さん(おばちゃん)の私への当たりが
  キツいんですけど〜』


など、3人がそれぞれに
思い思いの愚痴を吐き出している。



たまにではあるが、

わたしの彼氏のいなさ加減をいじられたり、
係長たちの奥さんとの壮絶エピソードをからかったり
することもあったが、

95%は仕事に関する愚痴であった。



そして、飲み過ぎた翌日は、
横並びの3人が頭を抱えながら仕事をする。

週3くらいでこの光景が見られるようになった。

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ブレブレやな…
酔っ払いw

- 行き着く先は同じ



もちろん、
この3人で飲みに行くばかりではない。

大学の経理課の人も、うちに顔を出したついでに、
この会に取り込まれることがある。



『ク○島さんが経理課を牛耳ってる(泣)』
『課内の女子がバチバチしてて肩身が狭い』

と、誰が加わっても、
見事に愚痴しか出てこない。


(堂島さんはどこにいても取り上げられることに
笑ってしまったが。)



残業が多くても、飲みにいくことが大好きだったので
たとえ会話がどんな内容であれ日々楽しかった。



嫌なことが同じであればあるほど、
絆は強固になっていくっていうしね〜



Now

- 当時は確かに楽しかった。けど?


今再びその輪に加わりたいかと問われたら、
答えはNoである。

(係長たちとは会いたいけれど。)


もちろん、わたしも人間なので、
今でも愚痴をこぼすこともある。

というか割と多いw



今と昔で違うことは、

”狭い世界で生きていない”
とうこと。



バックグラウンドも何もかも違う人友人に、

こちらの都合で、
一方的に愚痴をこぼすことはしない。


会っている間は、
その人との時間を楽しみたいのだ。





働いていた当時は、

”大学病院”
という狭い枠組みの中でしか生きていなかった。


同じ空間を共有する時間が長すぎると
自然と当時のような状況に陥ってしまうのだろう。

(もちろん周りに流されない人もいるとは思うが、
この職場ではほとんど見かけなかった。)




- 結局仕事の愚痴は少ししかない


体制への不満だとか、
仕事内容そのものに対する愚痴だとか、

そういったものはもちろんあったが、

大半は”人”へ対する愚痴だった。


嫌いと好きは紙一重

とはよく言ったもので、

嫌いすぎるがゆえに、
相手のことを考えたり愚痴を言ったりするのは
もはや好きと同じこと。

嫌いです=あなたのこと気になってしょうがないんです

なのである。

嫌いな人のSNSをつい見てしまうのも、
きっと同じ心理。



興味がないと相手のことを
ずっと考え続けることは難しい。

どうでもいい人のSNSなど、見ようとも思わない。


- いつだって選べたのに選ばなかったのはわたし自身



その飲み会に行かないことも、
たとえ行っても、愚痴大会の輪に入らないことも、
そもそも仕事を辞めることも、

いつだって”離れる”を選択することはできた。


その選択権を持っていたのにも関わらず、
妙な居心地の良さに甘えてしまって
ズルズルと居続けてしまった。


だって1を言えば10の納得が返ってくるのだから。


理解されていると勘違いしてしまっていた。
理解ではなく単なる賛同に過ぎないのに。

(賛同してもらえるだけでも、
いいメンバーに恵まれていたとは思うが。)



もちろん、仕事の内容自体は大事ではあるけれど、

そこに集う人のバイブスというのは、
もっと大切だと思う。

これからの時代は、
それを意識的に選んで構築していける時代だと思う。



その練習にもなるのが、

乗り気のしない集いには
意識的に参加しない!


ことをやっていくのが良いのではないかな〜と思う。

1億総大門未知子化社会。

を目指すべし!笑

いたしませーーーーん!w


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