モンスター取扱説明書
2013.5
(秋邑さん登場の他エピソード)
- ”なんか距離感変わったよね?”
相変わらず、秋邑さんの観察眼は鋭い。
1ヶ月前、秋邑さんのお子さんの出産祝いを、
同期数人で渡しに行った日のことを言っているのは
すぐに分かった。
『昔、堂島さんと二人で
飲みに行ったりしてなかったっけ?』
もう苦笑いするしかなかった。
出されたコーヒーを飲みながら、
何から話そうかと頭の中で整理を始めた。
- 同い年の同期・堂島さん
理系の大学院を出て大学職員になったという彼女。
大学職員は文系出身者が大半なので
とても珍しいケースだ。
”非の打ちどころがない”
けれど、そう思ったのは最初だけだった。
次から次へと周囲とトラブルを起こす彼女。
"何かおかしい気がする"
わたしの脳内アラートが鳴るようになるまで、
そう時間はかからなかった。
- 確信に変わったのは3人目
●入社1年目。
経理課に配属直後から
早速バイトさんとトラブった堂島さん。
"バイトさんに意地悪をされる"と漏らしていたが、
真偽の程は分からない。
●入社2年目
経理課の仲良しの(と少なくともわたしは思っていた)
先輩と、気づけば不穏な関係に。
しかし運良く(?) 先輩が育休に入られることになり、
事なきを得た。
●入社3年目
この時点で堂島さんは経理課の重要人物だった。
パワーを手にし始めたそんなとき、
とうとう直属の上司にまでも噛みつくようになった。
昔は、"上司のことすごく尊敬してる"って
言ってた気がするんだけどな…
- 自分の身は自分で守る
『次のターゲットはわたしかもしれない。
明日は我が身だと思って距離を置くことにした。』
わたしの話を淡々と聞いてくれた秋邑さん。
この時点で他の同期は全く気づいていない。
Now
- いつも誰かとトラブっている人いませんか?
モンスターペアレント
モンスターペイシェント
そのような言葉を用いるならば、
堂島さんはモンスターコワーカーになるのだろうか。
勇者パーティーを見つけては、
戦いを挑んでいるドラゴンのようだ。
この時の経験のおかげか、
今でもわたしはドラゴンに遭遇すると、
迷わず逃げるを選択できるようになった。
逃げるのは負けではない。
- トラブルを起こしてなくても注意
身内のことを晒したくはないけれど、
両親はモンスター気質を持っている気がしてならない。
いつも何かに、
そして誰かに対して文句を言っている。
やれニュースを見ては政治家に文句を言い、
やれSNSの投稿を見てはその内容に文句を言っている。
何で気分の悪くなるものを見るんだろう?
本当に不思議でならない。
そんな偉そうなことを言っておいて、
わたしはこの記事が堂島さん本人に見つかるのが、
今とっても怖いです。
(どうか、どうかばれませんように!!)
---
これより以下はバレるとわたしの身が危ないので、
有料とさせていただきます。w
(100円)
もちろんここまでで、
今後のお話を読むのには全く影響はありません〜
- 堂島さんの今
2021年現在。
大学内の権力が一番集中する部署で、
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