【不倫】 パウロ・コエーリョ

やきもちを焼かないことは、互いへの愛が足りないせいではないかと思ってしまう。  p10




あなたが人生を選ぶのではなく、人生があなたを選ぶのだ。そこに用意されているものが喜びであろうと悲しみであろうと、それはあなたの理解が及ぶものではない。ただそれを受け入れ、前に進むしかない。どんな人生かを選ぶことはできないけれど、そこにある喜びや悲しみをどうするかを決めることはできる。 
p103




世界のだれを愛そうと、わたしの自由だ。そう考えると気持ちが明るくなる。愛する相手を決めるのにだれの了解を得る必要もない。 
p112




人が人を愛すると、その心を知るだけでは満足できなくなる。その人の肉体のことも知りたくなるのだ。必要性だろうか? さあ。でも本能がそうさせる。それは時を選ばず、従わねばならない規則もない。相手の新しい面を知る瞬間ほど、いいものはない。
 p151




愛とは、ただの感情ではない。愛とは、芸術だ。そしてあらゆる芸術と同じように、インスピレーションだけでなく、大きな努力が必要なのだ。 
 p231




たぶん、いや絶対に確かなことだと思うが、結婚している人でも、人はいつでもひっそりと心のなかではだれかに惹かれているのだ。それは禁じられた思いだが、禁断の恋ほど甘美なものはない。 
 p258




「だれかを愛するつもりなら、あらゆる心構えが必要になる。愛なんて、子どもの頃に遊んだ万華鏡のようなものだ。常に動いていて、二度と同じ形にはならない。そこを理解しておかないと、楽しいことばかりを追い求めて、結局は苦しむことになるだろう。」 
 p268




この世でのわたしたちの目標とは、愛することを学ぶことなのだ。人生はわたしたちを学ばせるため、ありとあらゆるチャンスを差し出してくる。すべての男女が、真実の愛に身をゆだねる好機を、日々の暮らしの中で与えられているのだ。人生は長い休暇ではない。常に学びの日々なのだ。そして最も大事な学びが、愛することだ。 
 p320


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