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チビ。嫌いなじゃがいもを食べる。

朝食に昨晩のカレーが出ました。中にはじゃがいもが入っています。
ポテトは好きだけどじゃがいもは嫌いというチビ。


チビの中ではじゃがいもとポテトとは異なるもので、フライドポテトがポテトということだそうです。


そんな、じゃがいもをきっかけに、朝からイヤイヤが始まります。じゃがいも食べない!イヤイヤと。
正直朝からイヤイヤは心身にこたえます。


3歳過ぎたあたりから好き嫌いが非常に激しくなってきて、食べないものが増えてきました。

そんなイヤイヤを見ていたら、イヤイヤに対する自分自身の思いに気が付きます。

このイヤイヤは、僕のそうして欲しい気持ちから生まれるものなんだなと。

「○○して欲しい」の思いは相手にしてもらえなかった時に大小あれどストレスが生まれます。

ストレスを生まないためにはどうしたらいいのでしょうか。一つの答えが出ました。

「○○して欲しい」ではなく「○○してみよう」の気持ちを伝えるべきではないか。

そんな思いを抱きます。

「欲しい」ではなく「みよう」そう置き換えることにしました。


早速。

「じゃがいも食べよう!」




全く効果なし!

イヤイヤは止まりません。
言い換えても、全く効果がありませんでした。汗々。


作戦を変えます。「みよう」を別の形で伝えてみることにしました。

チビの好きな食べ物は何?

「さつまいも!」

「さつまいも美味しいよね!パパも好きだよ。一緒だね。」

他に何が好き?

「バナナ!」

「バナナも美味しいよね!パパも好きだよ。一緒だね!」

他には?

と、こんな調子でこのやりとりをしばらく続けました。


同調と「パパも好きだよ。一緒だね!」作戦です。
これでじゃがいもを「食べてみよう」に思わせる魂胆です。

「はい」「はい」と言わせ続けると「はい」と答えやすくなる、そんな心理学の話法があったことを思い出し応用してみることにしたんです。
(調べてみたらイエスセット法でした。)


しばらく、この何が好き?のやりとりを続けます。

頃合いだなと、立場を逆転させ質問内容を変えました。

「パパは納豆が好きだよ。チビは?」

「うん。チビも納豆好き!」

「チビも納豆好きなの。パパと一緒だね。」


「パパは枝豆も好きだよ。チビは?」

「チビも枝豆好き!」

「枝豆好きなの。パパと一緒だね」


満を持してじゃがいも行ってみます。

「パパはじゃがいも好きだよ。チビは?」



「嫌い!」

うわー。やっぱりだめかー。

「ポテトは好きなのにじゃがいもは嫌いなの?」

「じゃがいも嫌い!」

諦めずにもう一押し行きます。

「パパはじゃがいも好きだよ。あ、じゃがいもは英語でポテトっていうの。チビはポテト好きだよね。パパと一緒だね!」

「嫌い!」


(只今チビは僕の膝の上におり、僕がご飯を食べさせています。)

「嫌い!」

とチビは言っていますが、無視してスプーンを口に持っていったら口を大きく開けるではないですか。

普通にパクパク食べ始めました。

「おいしい!」

え、おいしい!その言葉にびっくりしましたが、ここでそれを声や表情に出してはいけません。作戦バレるかもしれませんから。冷静に冷静に。笑


さらにもう一押しいきます。

「じゃがいも美味しいよね!パパもじゃがいも好きだよ。一緒だね!」

沢山残っていたじゃがいもがどんどん減っていきました。


好き嫌いが激しいチビですけども、作戦勝ちです。
「欲しい」ではなく「みよう」の気持ち。
「みよう」の言葉は間接的に使ってみる。
「みよう」と言わずにみようと思わせる。

そんな作戦。

今回はうまくいきましたが、この真価が問われるのは、ラスボスにも匹敵する野菜です。特に葉物野菜。

これは本当に強敵なので、いつかは倒したいんですけど、そのためにはこっちの武器もどんどんパワーアップさせていかないと太刀打ちできそうにありません。

この話そのうち、エクスカリバーとか登場するかも…。笑。


ちなみに「パパも好きだよ。一緒だね。」にはこれでもかってくらい感情込めました。



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