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スリル満載!アスレチックワールド〜子持山〜

赤岳にのぼったときに出逢った女性(以降、山先輩と呼ばせていただきます)とご縁があり、なんと!今回一緒に山のぼりすることになった!
12月初旬、選んだ山は群馬県沼田市、渋川市、高山村にまたがる子持山。
子持山はつい先日まで知らなかったのだけれど、山先輩にオススメの山と伺っていて、たまたまよくみる登山系YouTuberがアップしていた子持山の動画をみつけ「何!この岩!めっちゃ好み!」
というわけで山先輩に鼻息荒く伝えたら一緒にのぼってくださるいうお返事!
なんでしょう、このご縁。
山がくれたご縁!!
都会でこんな出逢いある?
ないない。
と、のぼる前から興奮気味。
そんな子持山は、「ぐんま百名山」に選ばれている標高1296.2mの火山だ。子持山は火山を停止した時期が古いため侵食が激しく、子持山のシンボルといわれる「獅子山(大黒岩)」は火山内部が露出した火山岩頸だそう。
生き残った岩のようでなんだかパワーを感じてしまう。
地元の方にとても愛されている山。
寒くなってきた今はまさにのぼりどきだ。


ー アクセス

公共交通機関の場合、JR敷島駅やJR沼田駅または渋川駅からバス利用などいくつか行き方はあるようだが、いずれも登山口まではかなり距離があり電車でのアクセスは難しいのかなと思った。

車の場合、東京からは関越自動車道の渋川ICをおり30分ほどで5号橋駐車場につく。残り10分ほど走る林道も少し狭いが整備されていて、車でのアクセスはいいと感じた。
駐車場は5号橋(10台ほど)、6号橋(5台ほど)、7号橋(5台ほど)とある。トイレは7号橋駐車場に仮設トイレが設置されていた。

私たちは8時に5号橋駐車場で待ち合わせをしていた。
先に私が到着したら車は1台も駐まっておらず、携帯の電波も怪しいので「逢えなかったらどうしよう」と不安になる。
するとグングンあがってくる車を発見!
走っていって抱きしめたいくらいの感動で車からおりると、一度しかお逢いしてないのにすごく懐かしい旧友に逢ったような気分で心が躍った。

ー ルート

特に群馬の山に詳しい山先輩に今回のルートはおまかせ。
最初は浅間山経由で周回ルートを考えていたので、5号橋で駐車し浅間山からのぼっていく予定だったが、浅間山コースは稜線もあまり眺望がなく落葉で滑りやすいのと、とにかく岩好きな二人なので、岩満載コースのピストンに急遽変更!
というわけでさらに7号橋駐車場まで移動した。

登山ルート
黒の線が今回のルート。オレンジは谷側を歩くので私たちは尾根側のルートを選択した。
浅間山を経由する場合は5号橋からのスタートになる。

7号駐車場には1台先客がいた。
トイレは7号に仮設トイレがひとつあったが、なかなかワイルドなので近くで済ませてくるのが無難だと思う。

ー のぼりスタート

ここからスタート!

最初、整備された木道をのぼると、すぐに屏風岩がお目見えする。

最初少しだけ整備された木道がある
屏風岩は登山口からすぐのところにある

屏風岩の途中までのぼり、まずは子持山をめざす。
いきなりの急登になかなかの危険ゾーン。山先輩はスイスイのぼっていく。

はじめからのぼりまくる。(山先輩撮)

基本結構な急登をずっとのぼる。全体的にゆるやかな道はほとんどなかった。

最初からロープをつかまされる

ゴツゴツ岩ゾーンや、ガレ場、そして最もしんどかったのは落ち葉。乾徳山でもそうだったが、落ち葉で滑るし、石が隠れてみえないので結構慎重に歩かないと怖いところが多かった。
必死にのぼっていたので写真を撮るのも忘れてしまう、、、

稜線にでると獅子岩がお目見え。獅子岩をみながらぐんぐん進む。

獅子というよりここからみると大きめの犬といった風貌

のぼりはじめて50分ほどで見晴らしのいい場所にでる。

山先輩、カッコいい〜!
関東平野はガスっていた
赤城山方面

稜線は狭く崖の上の岩を歩く。岩歩きがとにかく愉しい!

なかなかの崖っぷち
歩いているとそれほどの高度感はない(山先輩撮)

獅子岩は下山のときにのぼることにし、まずはひたすら子持山のてっぺんをめざす。獅子岩をすぎふり返ると、また先ほどとは印象の違う姿がみえる。

逆光の獅子岩はお髭の紳士のようにもみえる
雪をかぶったお山(山の名前は定かでない)バッチリみえた
おそらく草津白根方面ではないかと。

広くはなったがのぼりにのぼって、スタートから2時間柳木ヶ峰に到着。

平地にみえるが実際はすごいのぼり坂
柳木ヶ峰

私はすっかりてっぺんかと思っていた、、、
しかし、柳木ヶ峰からがまた愉しい岩のぼりなのだ。

こういう道は好物
ロープに頼りすぎずにのぼる!をめざす
腰はひけている(山先輩撮)
愉しみながらも必死(山先輩撮)

のぼりはじめて2時間半、子持山てっぺんに到着!
標高差はそれほどないのでキツくないと思っていたけれど、やはり岩山。
なかなかハードだった。いつものようにヒーヒーいいながら到達した。
子持山てっぺんはあまり見晴らしが良くないと聞いていたけれど、葉っぱが落ちてたおかげでいろいろな山を見渡せた。

子持山てっぺん
山先輩と!(山先輩携帯)
谷川岳がカッコいい〜

腹ペコなふたりは赤城山を眺めながらお昼休憩。
風も強くなってきたのでさっさと食べ、獅子岩に向けて出発!

途中休憩していたところから見えた獅子岩
もこもこのセーターを着ているみたい

ー 獅子岩へ

獅子岩に向かう稜線は風がすごい。
徐々に雲が迫ってくる。

くだりは早い。
あっという間に獅子岩の下までおりてきた。
ここからいよいよ獅子岩のてっぺんをめざす!

下からみるとかなりの角度
のぼってみると意外とのぼりやすい(山先輩撮)

獅子岩はめっちゃ愉しい。まさにアスレチック三昧の岩!
ハシゴと鎖が待ちうける。

鎖のハシゴ。完全に固定されてないので結構揺れる
ハシゴの次は鎖!ツルッツルの岩をのぼる
のぼりはじめに足をかける穴があってありがたい

このツルッツルの岩をのぼると岩のてっぺんへ!

山先輩!カッコいい〜その2

え?ここのぼるの?山先輩はこの岩をひょいとのぼってこのポーズ!
風も強いし私は腰がひけるが、せっかくきたのだからのぼらない理由はない!のぼってみると意外と広くてふたりで岩独占を愉しむ。
これが後からみるとすごいところに座ってたと知るのだが、、、

上から細くて長い崖をみつける

のぼったのだからおりるわけで、たいていのぼりはルンルンだがくだりは恐怖。慎重に慎重におりる。

くだる私を山先輩が撮ってくれた。かっこいい!
この構図もサイコー!山先輩、写真もうまい!

獅子岩ファンが多いのがよくわかる。これは絶対クセになる!
ハシゴおりたところでお茶タイム。
山先輩はいろいろ持ってきてくれていて、お茶タイムも充実〜!!
私はいただきものの愛媛みかんを持ってきた。山で食べるとまた格別。

お茶タイム

さあ、のんびり愉しんだあとは次の目的地、屏風岩へ!

ー 屏風岩へ

落ち葉ロード

雨雲が近づいてきた。ちょうど雲の境目にいて、まるで雲と追いかけっこをしてるよう。
なんといっても赤岳の突然の雨を経験しているからビクビクしていたけれど、山先輩と一緒なので心強い。

雨雲のはじまり

岩をこえ

ゴツゴツ岩は足がかけやすいのである意味のぼりやすい

細い道を進み

屏風岩の上を歩く

最後のでっかい岩を越えると

屏風岩のてっぺんから獅子岩を眺める(山先輩撮)

屏風岩のてっぺん!
なんといっても細いから岩にしがみついて移動したりのぼったり。
カメラを構える余裕はない。
風もやみ、見晴らしのいいてっぺんで獅子岩を眺めながら「あそこにのぼったのかあ」と感慨深くなる。
そう、さっき獅子岩のてっぺんで座っていたのは獅子岩の耳みたいにみえる部分らしい。

赤いところが岩のてっぺん

さあ、獅子岩のときと同じ。のぼったからにはおりねばならぬ。
かなりキレたっていて、やはりくだりの方がずっと怖い。
岩からおりても急坂には滑る落ち葉が待ちうけている。

先輩はスルスルとおりていく
ロープをひっつかんで急坂をくだる(山先輩撮)

ようやくおりて見あげると屏風岩のすごさを目のあたりにした。

圧巻の屏風岩
屏風岩の一番下

獅子岩もそうだったが、屏風岩もクライミングでも有名らしくロープをかけるところ(なんという名称なのかわからない)があった。
クライミング、憧れるなあ〜。。

クライミングの壁

子持山は思っていた以上にスリルあり!冒険の山だった。低山で標高差もそれほどなく、手軽なわりになかなかハード。
岩が好きで、高いところにそれほど怖さを感じなければここは本当におすすめの山だ。
ただ、道を間違えやすいので道迷いだけは注意したい。
今回は山先輩のおかげで安心してチャレンジでき、愉しい山の時間だった。
たくさん山のことも教えていただいたのに、なかなか学習できてない私、、、もっともっと山を知りたくなった。
山で出逢い、また山で再会。
人と人のつながりは実はとてもシンプルだ。
山は絶景に出逢えるのが惹き込まれる大きな理由だが、人のぬくもりを感じしんどさを乗り越えるメンタルが育つのも山の魅力のひとつで、またのぼりたくなる理由なのだ。
今年はあと1回はのぼりたいなあ。
お天気が味方してくれることを願って。


距離:4.9km
累積標高(のぼり/くだり):698m/698m
タイム:6時間43分(休憩2時間含む)




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