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第四回 人生に疲れた二人による生きる目標を見つけたいラジオ

第四回人生目標ラジオ『好きな本』回、放送終了いたしました!

▽人生目標ラジオとは?
人生に疲れた二人が、何か目標を見つけるためにとりあえず始めてみたラジオ。毎週金曜深夜ツイキャスにて放送中。
【目標】
生きるための目標を定める。
というか生きていくための憩いの場になればいい。


▽パーソナリティ

KSNR メンバー

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兼貴 (@Kanetaka_KSNR)

かねたかおじさん。映像・配信担当。
可愛い女の子が好き。

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的場 (@MATOBA_KSNR)

まとば。議事録、お絵描き担当。
黒髪美人が好き。


▽第四回議事録

前半は兼貴、後半は的場のアカウントより、計二時間放送いたしました。

内容はこちらから!
https://twitcasting.tv/kanetaka_ksnr/movie/613188025

いつも通りの近況報告から始まり、両者がプレイしているソーシャルゲームの話題でひとしきり盛り上がったところで本題へ。

本日のお題は好きな小説
ライトノベルや漫画は無しの小説縛りということで、何も言わずともお互い複数冊の本を持ち寄り語り合いが始まりました。

▽先行は的場!

的場のイチオシは、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの蜜蜂と遠雷。そして同じく恩田陸さんの、チョコレートコスモス

チョコレートコスモスは、天才女優二人と、そこに関わる演者や演出家、そして劇作家を巡る物語です。舞台という"生"のものを、文字で、セリフで描き出し、活字を追うごとに瞼の裏に組み上がる舞台、そして役者が動き出す……そんな経験ができるオーディションシーンがとっても大好きです。

蜜蜂と遠雷は三人の天才少年少女と、天才にはなれなかった青年が挑むピアノコンクールの物語。まだセリフや脚本など文字文化と接している演劇と違い、コンクール場面では一切のセリフもなく、最初から最後まで読者は演奏者の奏でる音楽を耳から聞くことが叶いません。それなのに、どうしてこんなに引き込まれるんでしょうか。
短編集の祝祭と予感、映画、CD、コミックと展開が多いので、お好きなところからどうぞ世界に触れてみてください。

最後に語った上橋菜穂子さんの狐笛のかなたはもう何度読んだかわからない、心に染みついた作品のひとつです。儚くて泣きたくなるくらい、真っ直ぐな少年少女の姿を見届けたいと感じて下さった方は是非。


▽後行の兼貴!

兼貴が厚みで対抗!とまず持ち出してきたのは京極夏彦さんの姑獲鳥の夏より連なる百鬼夜行シリーズ。長いものだと1380ページ。辞書と同じ厚みの文庫本や、文庫化されるに辺り約100ページ加筆された巻など偉業が沢山。妖怪や民俗学に絡めた、それ以上に恐ろしい、人間の起こす事件の物語です。最後の50ページまで耐えた貴方に訪れる開放感はきっと素晴らしいものになるかもしれません。

続けて語り始めたのは福井晴敏さんの川の深さは、そしてTwelve Y.O.。まず作者さんの受賞に至るエピソードが面白くて笑ってしまいました。次に期待ってそういう意味じゃない。多分。
国防や国の暗部について描くハードボイルド小説で、現実の日本への興味へも掻き立てられます。

川の深さは、は元警官の警備員とスパイの少年を中心に進む物語です。過去の経験から正義感だけで生きるのは馬鹿げてると思うようになってしまった警備員と、大切な少女を守るために世界を敵に回す少年の出会い。物語の進行と共に描かれる、機械的だった少年の変化、そして普段は頼りないけれどいざという時は活躍するおじさんのかっこよさが魅力です。

そして江戸川乱歩賞を受賞した、川の深さはの系列作品にあたるTwelve Y.O.。単体でも面白いけれど、川の深さはの読後だと尚物語が楽しめるようになります。デビュー作はこちらですが、実際に書いたのも、物語の流れとしてもこちらが後作。こちらもやるときはやるかっこいいおじさんが登場します。

▽おわりに

好きな物への愛は本当に止まらない!
オタク気質が集まるとこれだから……!
といった放送内容になりました。
当人達はとっても楽しかったです。

お家時間のお伴に長編小説、なんて素敵な時間でしょう!
的場の大好きな本は、今後もnote内で紹介していけたらと思います🌸


▽次回予告

次回のお題は好きな歌手!歌を歌っている人なら誰でも構いません!今週のお題が中々盛り上がったことを受け、次のお題トークはどんな調子になるでしょうか?

来週の放送はいつもの金曜日でなく、翌日土曜日の深夜放送予定です。もしかしたらサイゼリヤのテイクアウトメニューを用意しての放送になる、かも……?
また、質問箱へのお便りもお待ちしています🌸

それではまた来週、お楽しみに!


↓前回放送の議事録はこちらから↓


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