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49.シャンパンローズ

すごい当たり前な話だけど、自分が好きなものが好かれるのって嬉しい。最近ついったーでVtuberの話をしていると興味持ってくれる人や、勢い余って好きになってしまう人が出てきていて心がほこほこしています。同じものを好きになってもどう好きになるかは人の数だけあって、好きになってくれた人全員と楽しく話す事はできないけど、わかる~!ってなる好きもあればあーそれは聞きたくなかったな……ってなる好きもあるけれど、でもまず好きになってくれた事そのものが嬉しいのです。一緒に盛り上がれる盛り上がれないに関わらず、嬉しいのです。

という近況に心をほこほこさせながら今日も紅茶を淹れます。今日はこないだ買ったムレスナティー三人衆の最後の一人です。


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シャンパンローズムレスナティーのフレーバードティーです。この華やかできらきらなパッケージを眺めているだけでなんか心が華やぎますよね……新しい世界をひらこうよッって書いてあるし。春っぽさを感じられる晴れたあったかい日に飲みたいなと思っていたんですが、今日がまさにそんな日でした。もう最近暑いよって?ふふふ、最北の地はね、今桜の咲き始め。

袋を開けると濃ゆすぎて何がなんだかわからないクセのつよい匂いがするんですが、淹れると真価を発揮してきます。生の花の香りがすんごい……!花屋にでも来たかな私。ポットからも濃厚に香り、当然カップからもばしばし香ってきます。すごいなこれは。想像以上にしっかりした香りに包まれながら一口……。

……うわっっ、うわっっっっうま、うま……!!!!!ぶわっと、ぶわぁあっっと花々が駆け抜けていきます。ここやっぱり花屋?それとも花畑?花々の芳醇で香り高い香りがもう勢いよくがつーーーんときます。うっま……!!香りが匂いとして鼻から感じ取れるだけじゃなくて、舌からも味わいとして感じ取れるんですよね。香りをそのまま味にしたような味わい。うーん例えるのが難しいなこれ。一番直感的に言うと、お花を溶かしたエキスを飲んでいるような感じがします……。私結構食用花系の食べ物が好きで、薔薇の花弁入りのジャムとか、スミレのリキュールを使ったカクテルとか、ああいうのが大好きなんですけど、ジャンルはあれです。エキスの溶け出た食品を、あるいはそこに混じっている花弁を口にした時の、甘みと華やかさと僅かな渋みの折り重なりから感じる『花を食べている感』。あれをがっつりと味わう事ができる茶葉ですねこれ。美味しい……やばい美味しい……。ふわっと咲き誇るようなフローラルで芳醇な香りと共に味わうから余計に、花束を飲んでいるかのような心地になりますね……。

もうちょっとちゃんと感想書きましょう。ふわふわしすぎている。味わいは全体的に薔薇の味で出来てますね。薔薇味をベースにあれこれ乗せている感じ。ただ薔薇の味や香りってそのままだとどっしりと甘くて重いイメージを持ってるんですけど、これはすっきりと軽やかな味わい。このすっきりした飲み口がシャンパンって感じする。強い味と香りなのにべたつかずするするっと舌を通り抜けていく感じがあって、華やかで軽やか。それだけだと軽くて浮いてしまいそうなのを絶妙な渋みが重みとなって地に引き留めていて、この渋みがジャスミンっぽい感じしますね。そして重石になっているジャスミン自体も薔薇とは種類の違う華やかさがあるから、薔薇と合わさって花束の印象になるのかもしれない……なるほどなぁ……。

後味もかなり強めに残ります。はっきりと後引く感じで、舌の奥に花びらの残滓が残っている感じがある。これがまた美味しい……。次の一口がほしくなっちゃう。そうして飲み終わってほうっと吐く息からすら花の香りの残滓が感じられるんですよ。もう何しても花の香りに包まれちゃう。すごい。アロマ好きの天国みたいなお茶だ。逆に強い香りが苦手な人は絶対にこの茶葉手を出してはダメですよおすすめしません。冷めてくると渋みが柔らかくなってきて、その奥にあった甘みが感じ取れるようになりますね。蜜っぽい甘み……花の蜜って感じがして花の香りとめちゃくちゃ合うなぁ。ハニーを入れてあるらしいので、それかもしれませんね。

店頭でなんとなく選んだ茶葉だったのですが、思わぬクリティカルヒットでしたね……こういう茶葉大好きです。がつーんと派手に香る系のやつ。ここ最近は割と上品でおしとやかなのばっかり飲んでたんで、久々にこういうのと出会えて嬉しい限りです。この強さはアイスティーにしても美味いんじゃないかな。ミルクティーも良さそう。色々夢が広がりますね……夏にもっかい買いたいな……。

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