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10.ストロベリーサーカス

もうちょっとお茶飲みたい。そんな事を20時過ぎに思う日もある。しかし私はカフェインに過敏気味な体質。18時以降にカフェイン摂ろうものなら夜バッキバキに眠れなくなるしよろしくないハイテンションを翌日まで引きずるしなんなら胃も壊す。そんな私でも夜にお茶を飲む事ができる。そう、ノンカフェインならね。ティーポンドさんのフルーツティー、どれもノンカフェインなのでそういう用途でも買い溜めています。常備常備。


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ストロベリーサーカスティーポンドのフルーツティー。

自然光のない状況でなんとかこの美しい水色を写真に出したくて死ぬほどフィルターや色調調整を頑張ったんですがこれが限界でした。青みがかった紅色の水色。実物はもっと透き通ったピンクみがあります。黄みのない色してるんだよねぇ……美しい……写真だとどうしても黄みが入ってしまうけど……。

カップを口元に持っていくとスパイシーな甘酸っぱい香りがすーっと香る。そんで一口含むとやわらかーい口当たりでじゅわっと入ってくるいちご。まごうことなきいちご。あの実をしゃくっと齧った時の澄んだ甘さとぷちぷちした酸っぱさが両方舌に乗ってきて、いちごなんだよなぁ……本当に精度高くいちご……まぁ茶葉見るとわかるんですけど乾燥したスライスいちごがごろごろっと入ってるのでそりゃそうって感じかもですが。産地直送のいちご味。いい出汁が出てる。

でもそんなフルーティーさだけじゃないスパイスの旨味が後からじわっとくるんですよね。舌と喉をじゅっと焦がすようにやってくる。とんがってたり辛かったりする訳じゃないけど、確かな存在感でじゅっとやってくる。これがまたさっきの瑞々しいいちごの味と合うんだ。めちゃめちゃ合うんだ。透明感たっぷりでどこまでもさらさら広がっていきそうないちごの味と香りを、スパイスがぐっと締めてくれる感じ。味の輪郭を形作ってくれてる気がするんだよなぁ。このスパイシーな締めがあるからいちごの酸味も強調されて、なんともいえない旨味になってる。堪らん……。

お茶は温かいので必然的に温かいいちごを味わう事になるんだけど、温かいのに煮詰まってる感がないんだよね。そこがすごいと思うこの茶葉。凝縮されてない、生感のある密度の味と香りなんだ。加工感もない。その分濃さもないから、多分そのままだといちご水というか、果汁薄めた液体のような味になってしまうんじゃないかなぁ。ハーブティーの酸味があるとはいえ。そこにスパイスが入ってくるから全然薄い感じがしない。味が舌にぐっとくる。それでいて飲み始めと後味にはいちごの澄んだ甘さがすーっと抜けていく。いや美味いなぁほんとに……冬にぴったりな茶葉だけど、これはきっと春でも夏でも秋でも美味しい。いつでも美味しい。


ストロベリーサーカスと出会ったのは2020年なので今年初めましてじゃないんですけど、すっかりお気に入りの茶葉になりましたね……。ティーポンドのフルーツティーだとこれとウィンターランドが大好きで、それぞれ50gは買って常備するようになりました。そのうち100gに手を出してもおかしくない。なにより夜でも何も心配せずおいしいお茶を飲めるというのが、私にとっては本当に得難い幸せで。昼はやっぱりカフェインの効いたお茶が好きだけど、夜を過ごすためのノンカフェインも色々開拓してみたいですね。

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