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シンプルだけど難しい:挑戦して、学ぶ

今日は、学校で受けたミュージカルワークショップについて書きます。

学校の授業はまだ始まっていないのですが、学校が現役舞台(ウエストエンド)俳優の方を呼んでワークショップを開催しました。
と言っても2日間のみで、1クラス20人までの小規模なクラスでした。
1、2年生の計130人ぐらい?の中で20人のみ。
知らない人がほとんど。早い者勝ち。(結局20人埋まらなかったけど)
以前の私だったら、気後れしていかなかったかもしれませんが、最近他のWSも受けて士気があがっていたので申し込みました。

教室には15人ほどいて、2年生半分、1年生半分ぐらい?
ほぼ誰かわからん、ていうかイギリス人の顔覚えにくい!(失礼)
気まずーーーーーーー

ワークショップが始まった。今回は、映画にもなったミュージカルIn The Heightsより96,000というラップメインの歌を歌い、踊るそう。
アップをしたあと、すぐに歌詞の書いてある紙を配られて曲を流し始めた。
この曲はミュージカル好きなら大体知っている曲で、私も実際に舞台で日本語で歌ったことがあるのでなんとなく知っていた。
すると急に一人一人に歌詞を割り当て始め、はい歌って〜と言われた。
英語でラップ歌ったことないんだけど!と思いつつ、しどろもどろになりつつ頑張った。
みんなの前で一人で歌い、言葉が詰まるところがあればできるようになるまでしっかり教えてくれる。
一人一人向き合ってくれるし、何より先生のエネルギーがすごかった。
声もでかいし、全てに勢いがあって、突然叫んだり、びっくりしたけどミュージカルをやるにはこれくらいのエネルギーが必要だと思う。
エンジンで例えるなら、先生はスポーツカーで私は低燃費エコな感じ?

そして私に2回目の順番が回ってきた時、
次のパート、誰が歌おうか、、

Are you up for it?

と聞かれた。
最初、何言ってんのかわかんなくて2回ぐらい聞き返してようやく私にやりたいのかと訊いてることに気づいた。

(ちなみに、何かをやりたい意思を表示する時にup for itとかdown for itとかみんなよく言う。どっちも同じ意味でややこしい。)

なんか勢いでやる!と言った。
しかしそのパートはちょっとむずくて、英語早いし口も回らないしめちゃめちゃ噛みまくりながら練習した。

その後、ブロッキング(立ち位置など)や振り付けもつけて、曲の途中から最後まで完成した。
一人で喋るパートもらったり、いい位置でダンス踊らせてもらったり、
すごく短いWSだったけど、とてもいいところをやらせてもらえた。
それに加え、先生が大事と言っていた他のキャラクターとの人間関係も感じ取れたし、他の人とコネクトすると言う感覚を味わえた。

知らない環境にポンと置かれ知らない人と数時間のうちに関係を築き一緒に何かを作り上げる。
その場の流れや勢いに身を任せることは余計なためらいなどを打ち消してくれる。
勢いや雰囲気を意図的に使うといい結果が生まれることを学んだ。
それに、多分本当の現場でもこういうことがよく起こる。
知り合ったばかりの人と、急に一緒に舞台をやらなければいけない時、初めてで恥ずかしいから、、とか言ってリハーサルが進まなくなるのはプロじゃない。
流れに身を投げ出して、勢いに乗ってやる。

そして技術だけではなく、短い時間で自分のことを相手に知ってもらい相手のことを知る能力も求められるのかもしれない。

ということで今日はこの辺で🍊


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