まちに出るときにバッグに入れておきたい!『ランドスケールブック―地上へのまなざし』ーオススメ「まち」の本!(その1)

 まちを歩いているとき、時折気になるモノがあります。例えば地形・地図・植栽といったものです。そういった「路上」にあるものについて"スケール"を軸に解説した本があります。それが今回紹介する『ランドスケールブック—地上へのまなざし』(石川初:著・LIXIL出版)です。

 「地形」・「地図」・「時間」・「境界」・「庭」と5つのスケールから、まちや野山にある様々なモノについて丁寧な解説がされています。

 例えば著者の専門であるランドスケープに一番近い「庭のスケール」には「裏庭のコミュニティ」や「原風景の陥穽(かんせい)」、「シマトネリコの時代」と、面白そうな小見出しが並びます。
 このようなフィールドワーク、まち巡りの時に持っておくと便利な本で街角観察的な視点の本は中々なく、外で歩きながら時折ガイド代わりにするにはとてもいい本です。
 また、著者の図・風景といった「見えるものたち」について活き活きと書かれており、読み物としても面白いと思います。

 そろそろ暖かくなってきましたし、この本を片手に路上観察や自然観察に出てみませんか。

(今回の担当:鳴海行人


今回オススメした本:『ランドスケールブック—地上へのまなざし』(石川初:著・LIXIL出版)


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