見出し画像

給料の高い低いってどうやって比べるの?

大阪堺筋本町の社労士事務所⚖️マチネ社労士事務所の上田麻美です⚖️


労働時間の原則が頭に入った所で今度は視点を給与に向けてみます。

※まだ読んでいない方はこちらの記事を読んでみてくださいね

皆さんの給与は月給制でしょうか?時給制でしょうか?


ご自分の会社の給料が一般的に高いんだろうか?安いんだろうか?と考えてみたことはありますか?


給与の高い低いってどうやって比べるのかわかりますか?


月給制の場合もそうですが、給与の高い低いは「時給換算」して考えます。


そのため、皆さんの会社の給与が高いのかどうか?を考えるときに必ず必要になってくるのは労働時間です。


例)

A社・・・月給25万円 所定労働時間7H  年間休日127日

B社・・・月給30万円 所定労働時間8H   年間休日105日


どちらの給料が高いと思いますか?考えてみてください。


A社の場合・・・7H/1日 ✖️(365−127)=1666時間

B社の場合・・・8H/1日 ✖️(365ー105)=2080時間

(1日の所定労働時間 ✖️ 1年間の労働日数=年間所定総労働時間)


これが、それぞれの会社の1年間の労働時間の違いです。


では一ヶ月の平均労働時間は何時間くらいでしょうか

A社の場合・・・1,666 ➗ 12ヶ月=138.8H

B社の場合・・・2,080 ➗ 12ヶ月=173.3H

(年間所定総労働時間 ➗ 12ヶ月=月間平均所定労働時間)

これが1ヶ月の平均労働時間です。


では、各社の時給単価は?


A社・・・25万円 ➗ 138.8=1802円

B社・・・30万円 ➗ 173.3=1731円


出ましたね。

月給25万円のA社の方が時給が高いですね。

給与水準がどちらが高いのか?と言うとA社の方が高くなります。

実際には、賞与はありますか?残業はどのくらいですか?などその他の要素も含まれますので、単純に時給にしたらいくら?ってことだけで決められない部分も多いにあるのですが・・


仕事を探している方は求人票を見て月給の欄に書いてある給与額だけに踊らされないように、また会社を経営されている方は給与を決めるときは、1年間通して何日働いてもらうのか、何日の休日を設定して1日に何時間働くのか?を先に決めてから給与を決めてください。


難しいと思った場合は社労士を探して相談してみてくださいね



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?