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気がつけばデビュー1年を軽く過ぎていた話

Twitterでは勝手にお祭りしてたんですが、noteでは記事にしていなかったなと思い立ったので久々にnoteで総感的なものをまとめてみました。

2021年5月に「お荷物と呼ばれた転生姫は、召喚勇者に恋をして聖女になりました(以下、転生姫)」(角川ビーンズ文庫刊)でデビューしてからの1年間で書籍6冊+電子書籍1冊+コミックス3冊+電子コミックス1冊の系11冊の刊行に携わらせて頂きました。また処女作でもあり初コミカライズ作品である「異世界転生して魔女になったのでスローライフを送りたいのに魔王が逃がしてくれません(以下、魔女スロ)」のコミカライズ連載も完結し、本当に万感の思いでした。こんな幸せなことがあるだろうか……!!

投稿を始めたのは忘れもしない2019年12月からになります。元々は二次創作で小説を書いていたものの、ずっと遠のいていたのでかなり久々の執筆でした。しかも未経験の一次創作。なんで書こうかと思ったかというと、この年は家族の病気にはじまり死ななかったのか奇跡だったような事故で車を大破するという地獄みたいな一年でして、何をしなくても人は死ぬし苦しいんだなという謎の天啓の悟りを得る私。なら好きなコトしまくった方が後悔がないな、というひらめき。そこに偶然pixivで漫画原作のコンテストを見かけたので「なんか書いてみるか」と思って書いたのが前述の魔女スロです。しかもこの魔女スロを書いている真っ最中に子どもがこけて利き腕を骨折するという大事件も起きました。年末から年明けまで続いた介護生活。その間のストレス全部ぶつけて書いたのが、魔女スロと転生姫の2作になります。漫画原作という気軽さもあって書けたんだとおもいます。さて、この2作を書き上げたという達成感でアドレナリンが出た私。かねてから読者として楽しんでいたムーンライトノベルズさんにも作品を投稿してやれと唐突な決意。こっちもコンテストやってるじゃん!!と完全なる勢いだけで己の性癖を詰め込んだ「転生令嬢は腹黒騎士に攻略される」という作品を投稿開始。このコンテスト、文字数12万字以上という規定がありました。私、これまで二次創作ではせいぜい1~3万字の話しか書いたことがなく、転生姫も魔女スロもそれぞれ6万字程度。12万字なんて未知の文字数を書けるのか?いや書く!!みたいな執念だけで自転車操業のまま完走。そんな私の怨念()が実ったのか、転生姫は受賞。魔女スロもお声かけ頂くという奇跡。そして腹黒騎士も入賞しました。最初、何の詐欺かと思ったよね。めちゃくちゃ不幸だったので神さまがLack値調整で受賞させてくれたんじゃないかな、なんて思ってる。この話をすると大体の人が「そんな、漫画みたいな……」みたいな反応するのがちょっと快感です。腹黒騎士~を完結させた直後、この作品に出てきた悪役令嬢ポジのヒロインがどうも気に入ってしまったので続けて書き始めたのが「悪役令嬢は暗殺者を誘惑する」という作品です。こちら拙作で唯一20万字を超えてるという奇跡の子。まるで取り付かれたように書きました。ここまでの4作品を約五ヶ月で書き上げたことが現在の私を作っていると言っても過言では無いと思います。

その後は受賞作の書籍化について話を進めつつ短編を書いたり他の作家さんと交流したりしながらじわっと投稿小説の世界を広げていきました。そしてpixivや小説家になろう以外にも投稿サイトがあることを知ります。それがアルファポリスです。HOTランキングという独自システムが面白い。しかも空前の追放聖女ブーム。乗っかってやれ!と投稿したのが「廃棄巫女の私が聖女!?でも騎士様に溺愛されているので教会には戻れません!」でした。当時の人気要素全部のせという完全な勢いと思いつき。アルファで反応が良かったので小説家になろうに転載したところ、お声かけ頂いて書籍化するという流れになりました。この辺でもう自分が何をしているのかよくわからなくなってきます。正直、どうやって過ごしていたのか記憶が曖昧です。夏ぐらいに投稿したとある中編に超辛口の感想頂いた反動から「それなら全力のドアマット書いてやるよ!」という怨念をぶつけて書いた「贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる」という作品をアルファポリスさんに書籍化申請を出したらOKのお返事を頂いたことや、年末に作家仲間とTwitter上で盛り上がった勢いから「まだ間に合う!明日処刑される悪役令嬢ですがスチル回収だけはさせてください!」というハイテンションな作品を唐突に投稿し始めたことだけはうっすら覚えてます。

怒濤のような創作スタートの一年を経てデビュー。その後も色々と作品に声を掛けて頂き今に至ります。感謝しかない。肝心のデビューしてからの1年に関してはマジで記憶が曖昧なので語れない。忙しかったよ、という事だけお伝えしておきます。おかげさまで今年も色々とお仕事の機会を頂き、そのほとんどが「○○を読みました」というコレまで携わってきたものへの感想や結果からという事実に胸が熱い。がんばった。

創作を初めて2年半。デビューして1年。女性向け作品でいろいろな経験をさせて頂いた感想として一番言えることは、一番大切なのは愛ということです。愛、愛こそ全て。宗教みたいなことを言ってますが、自分や他者への愛とか作品や性癖の愛とかそいうものがないと、まず間違いなく病むなと確信しております。愛情がよい仲間を作るし楽しい創作の根源になること間違いなし。自分が何を好きで何を愛してるのかというのがわからないままに行動してると絶対にあとで辛くなるような気がします。楽しくやってこそ。それが今日ここまでで私が感じた総感です。

私生活ではやべぇほど質量を増やしてしまったので、室内バイクを買いました。漕ぎながら執筆できたら痩せるかもしれないなんて考えます。無理か。

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