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子どもたちが算数を嫌いになる原因

子どもたちが算数を嫌いになる大きな要因の1つに、「評価」があるのではないでしょうか。ここで言う「評価」とは、通知表の評定やテストの点数などを指しています。

入学時には、子どもたちは特に算数が得意とか苦手と認識していることは少ないでしょう。愉しい授業ならば、子どもたちは愉しそうに授業を受けています。そんな子どもたちが苦手意識を持つのは「テスト」や「通知表」「演習」などで何らかのマイナスな評価をされるときではないのかということです。逆に自分が得意と感じるのも、「全問正解だった」「100点をとった」「全項目が『とてもよくできる』だった」「他の人よりも早く解けた」のようなところからではないでしょうか。

つまり、子どもたちは本来は純粋に愉しめていたものが、「テスト」「通知表」という評価よって、愉しめなくなってはいないでしょうか。そして、そういったものによって自分を『算数が得意』『算数が苦手』と自ら決めつけてしまう気がします。

もちろん、学校教育において評価を完全に排除することはできません。学校現場は、評価が子どもたちに与える影響を常に意識し、そのジレンマと向き合っていく必要があるでしょう。具体的な解決策を見出すのは容易ではありませんが、この葛藤こそが、より良い教育の実現に向けた取り組みの原動力となるはずです。

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