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人に頼る婚活

婚活ってつまりソロ活動だよねと、あらためて考えてみることは少ないと思いますが、お相手の方と上手くやるのも、気に入ってもらうのも、お互いが結婚を決断するまでの段階に持っていくのも、最終的には皆さん個人の魅力だったりお人柄だったりするから、そういう意味ではソロ活動である。

とはいえ、出会いのきっかけ部分に関して他の誰かに頼れるのもまた婚活だと思うんですね。

出会いから結婚までを全部自力でコーディネートする婚活アプリや、気になるお相手とのお見合いを段取りしてもらえる結婚相談所などを通じての婚活を除いて、知人、友人、親戚家族、職場関係の人など、皆さんのまわりには頼れる人がいる。将来的にあなたの横にいるパートナーとの出会いはその誰かが結んでくれた縁かもしれない。

かくいう私も(うちの実姉も)いまの結婚にいたったきっかけは母親の横のつながりからでした。そうしたつながりで結婚することを、ここでは仮に「つながり婚」と名付けますね。

つながり婚

つながり婚のメリットは、紹介者という、まずはあなたを推してくれる人がいるということ。相手にとってはどこの馬の骨かもわからない"あなた"を自分自身で売り込まなくてはならないソロの婚活と違って、身元はある程度保証されているし、その気になればざっくりとしたお相手家族の情報(家族構成や家柄、家族仲など)も手に入れられる。

デメリットは、身上書などの書類段階で「ちょっと私には、、。」と感じた場合はその限りじゃないけれど、実際に会ってお見合いをしてしまったら、なかなか断りづらいということ。「断る理由が見当たらない、でもなんか違う」タイプが一番頭が痛くて、でも勇気を出してお断りする理由を二重三重にもオブラートに包んで真摯な態度でそしてデリケートに仲介してくれた紹介者の方にお伝えしなくてはなりません。

自分の親世代の方々から紹介を受ける場合はこんな感じかと思いますが、知人・友人からの場合はもう少しカジュアルになる。私は一度元の職場の同僚の女性に「誰かいい人がいれば紹介してくれないか」とお願いしたとき、彼女からは「付き合って別れたり、またこじれたりしたりするの嫌だから紹介したくない」とはっきり言われたことがあります。彼女ははっきりと私に本心を伝えてくれましたが、同じような感情を抱く人は少なくないと思います。すごく真っ当な意見ですね。

それ以降は私は、誰かに紹介をお願いするときには、もしあなたのまわりで誰かから「いい人いないかな?」という話題が出たとき、どうか私を思い出してその女性を紹介してください、と言い方を変えました。探さなくてもいいから、そういう人がいた場合にはぜひ紹介してくださいと。

このつながり婚は、婚活アプリや婚活パーティーなどで知り合っては「なんか違う、次があるし次」となかなか先が見えず婚活を続けている人にオススメです。無意識にあなた自身を監視する目というか、その仲介者の方に立場的な迷惑を掛けてはいけない心理が働くからです。その方の顔に泥を塗るわけにもいきませんし、より一層身の引き締まる思いでお相手と向き合うことになりますよね、きっと。

とはいえ、そんな恥も外聞もない、誰かに紹介を乞うようなやり方だけはムリ、という声があることは容易に想像できますので、一つの選択肢として受け止めてもらえたらと思います。

婚活フレンド

婚活歴足かけ10年だった私は、後半の時期には「もう友だち作っちゃえ」のテンションで横のつながりの構築にも力を注いでいました。婚活系のイベントに参加したとき、同じ男性参加者にも一人二人に声をかけるんですね。もし差し支えなかったら連絡先を交換しませんかって。たまに仲間内で合コンを開くときがあるんですが、そういうときにメンバーに呼ばせてもらってもいいですかって。

実際問題、自前の人脈だけで独身仲間を集めて合コンを開くのってなかなか難易度が高いんですよね。その点、そういう婚活系のイベントに来ている人たちはそもそもモチベーションが高いし、同じく婚活仲間がいたりする。

人によってはバスツアーやらパーティーやらの情報をたくさん持っていて、こちらにも誘ってくれたりするんですね。

また逆に、すごくお節介だけど、同じ知り合った婚活女性と、べつの会場で知り合った婚活男性とのデートの段取りをしてくっつけようとしたこともありました。結果的には、まあ進展は無かったみたいだけど、それでも自分一人の枠に捉われず他の人も巻き込んで婚活していると良いことあるかなぁと考えなくなかったですね。袖振り合うも他生の縁だからと。

つながり婚にしても、婚活仲間(フレンド)を作るにしても、相手の方と上手く行った/行かなかっただけのソロ活動だと煮詰まってくるから、ほんの少しでも誰かを頼ったり巻き込んだり(もちろん良識の範囲内で)する婚活もまたやってみる価値はあるんじゃないかなと。向き不向きがあることは承知の上ではありますが、皆さんいかがでしょうか。

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