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結婚っていったい何なんだろうね?と、結婚4年目の私が考えた話

2年ほど前に同じタイトル(2年目が4年目になっただけ)のnoteを書いた。今回また自分自身が結婚したことへの感想を中心にというか、いまの実感としての結婚観について書いてみたいと思う。

2年前といまとで状況が違うことは大きく以下の2点である。(1)まず妻がいわゆる専業主婦からパートタイムで働くようになったこと、(2)もう一つが息子が2歳になってから保育園に通うようになって1年が過ぎたこと。

「子供は宝物である」とか「守らなくてはならない存在」とかいうのではなく、とにかく物理的に子供が中心の生活になった。子育ての話題なくして結婚生活については語れない段階に突入してしまったのだ。

2年前、息子はまだ1歳を少し過ぎた頃で、自分の足で歩くことが楽しい、食べることが楽しい、おもちゃに触れるのが楽しいという月齢だった。とにかく可愛い。

義理のお母さんが娘である私の妻に向かって、「ほんと手のかからない子、この子を育てられないならどんな子も育てられない」と言わしめるほどの息子の育てやすさだったのだけれど、いまもたしかに変わらず可愛い。でもいまは「なんでも自分でやりたい」時期なのでその大部分が制御不能になってしまった。理想のやり方はあるんだろうけど、(実際そういうことが書かれている本も何冊か持っているけど)適当な言い訳を自分にしてやり過ごすことが多くなった。イライラとため息の連続。泣きわめく息子を目の前に、こちらは「無になる」ことでしか乗り切れなくなる。

余談だけど、皆さん。

仕事でも子育てでも100%を求めて自分を追い詰めると鬱になるリスクは非常に高くなると、医療従事者ではない私は思う。まして子育ては子供という「相手」がいる話なので完ぺきなんて求めてはいけない。実感として60〜70%うまく出来ていたら「上出来だよ」と自分たちに言い聞かせて問題ないと思う。

私なんて、自分が倒れてしまったら経済的な意味においても家計的な意味でも家庭が維持できなくなるから、意図的に自分を追い込まないように努めている。家族を車(乗り物)に例えるとすると、あくまで僕ら夫婦がエンジンで、息子は燃料だから。車が何かの都合で動けなくなってしまうのは構わないけど、動かなくなってしまうことだけは避けなくてはならない。

そして夫婦内でいうところの、わが家では私がアクセルで、妻がブレーキという役割をはたしている。妻は私がいつもマイペースに自由に運転することをおおむね黙認してくれているんだけど、事故に遭ってしまったとき(比喩的な意味だけど、実際その事故は昨年遭った)それでもなお車を動かそうとする私にブレーキをかけた。「車は故障してるんだからね。しっかりしてよ」というお説教付きで。

外国に住むどこかの学者の「自分の配偶者よりも幸せになってはいけない」という言葉をこの前ネットで目にしたのだけど、Twitterで、じゅんご(@jungo_FanMarke )さんって経営者の方が「あなたが話しやすいって感じたときはそれはあなたが喋りすぎている証拠。相手に話す順番をゆずってあげて」みたいなこと言っていたことと通ずる発想ではないかと個人的に思う。「配偶者ファースト」の精神である。

思いやりや気遣いの部分もあるけれど、やはり誰かと共同生活を送るというのは、我慢が必要である。見て見ぬふりしたり、ときに感情を無にしたり、自分とは違う価値観や生活習慣を甘んじて受け入れていかなくてはならない。

電気や水道の使い方、靴の履き方、ゴミの貯め方、洋服の収納の仕方、また物事の受け止め方や言葉遣い、その他いろいろあると思うけれど、やり過ごせること、やり過ごせないことがいくつも浮かんでくる。

最近はよく「結婚は我慢で、子育ては忍耐である」という命題が毎日例外なく頭にちらつく。まさに人間修行みたいな感じで、自分に自制心を働きかける。もちろん彼女もまた私のやることなすことに我慢しているとは思うけれど。

彼女は私にとっての妻であり、息子にとってのママであり、わが家や実母にとっての嫁であり、家族にとっては一員である。妻や嫁としてはだいたいでいいから、家族の一員としてママとして上手くやってもらうことを期待しつつ、何よりもまず、そう上手くやってもらうためにこちらがどうやって彼女をサポートしてあげられるかが課題になる。彼女にしても同じ。彼女がどんな風に家族のなかでふるまうかで共同生活の中身や雰囲気が大きく変わってしまう。

結婚は、家族が増えるとますます大事な共同生活者であり一員であるってことが、大きな比重を占める関係性が自然な流れではないかと思う。

ともかく、結婚は優しさと気遣いなくしては語れない。幸せを求めるよりも、求めるべきは優しさかなと、その優しさを家族に与えてから考えても遅くないし、何ならそういうことも忘れてしまっていいのが結婚じゃないかなと、いまの私はそう思う。大変だけど、やる価値は、ある。

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