分かりやすい時計を使った構造主義の説明

分かり易い時計を使った構造主義の説明

・腕時計と構造主義

 腕時計を使って構造主義を説明してみます。

 今見ることがない振り子をエネルギー源とした柱時計を想像してもよいでしょう。

 電子機器がついていないのと外部と繋がっていなくても動いて機能しているのがポイントです。

・時計全体の一部しか使わない

 時計は時計全体の一部しか使いません。

 時針と分針と秒針からなる時計盤です。

 3本の針の指すところを示すために文字盤があり、針がどこを指すかで時計を読みます。

 つまるところ時計で使うのは時計盤だけです。

 腕時計であればベルトも使うかもしれません

 3本の針が示すところで我々は時間を知ることが出来ます。

 3本の針が動くので時計は時間の経過を表すことが出来ます。

・時計の使わない部分

 機械式時計を使うときに我々は針がどのような仕組みで動いているのか知る必要がありません。

 しかし針が動くためには仕組みが必要です。

 機械式時計では機械が針を動かします。

 時計は使う時計盤と使わない見えない所で動いているところからなります。

 全てが機械であり構造です。

 我々が使うのは機械の一部であり構造の一部で十分です。

 時計盤があれば時計を使うのに十分です。

 時計盤の針を動かしている機械や構造の仕組みを知る必要はありません。

 しかし時計盤以外の機械と構造がなければ時計は動かず役に立ちません。

・構造主義とは何か

 時計の針は気にしない所にある構造で動いていると自覚するのが構造主義です。

 また構造主義では針を動かす機械の仕組みまで詳しく研究することがあります。

・構造主義とそれより前の思想の違いは何か

 時計のたとえでは構造主義よりまえの思想は時計盤に注意が集中する傾向がありました。

 反対にいうと時計盤だけ見て針を動かす仕組みについての探求が激薄でした。

 思想の中心になっていませんでした。

 構造主義はそこの目に見えない構造が大切だと考えます。

 そして構造を人間の世界で考えます。

 構造は人間が造ったり改造したり修理したり分解したりできるものと考えます。

 別にそう考えなくてもいいのですが、人間の範囲で済んでしまいます。

 何か特別な超越者のようなものを持ってくる構造主義もあってもいいですが、そういうものには注目しませんでした。

 特に必要なかったからです。

 時計は時計職人と時計を使う人がいれば十分です。

・簡単に考える事の大切さ

 現代の社会は人間が構築した構造を基礎に成り立っています。

 政治、法律、経済、技術、その他もろもろです。

 構造という言葉を使わずにシステムと呼んだり、プログラムと呼んだり、それこそ今回説明したように機械という場合もあります。

 いろんな例で説明できると思うのでこれからもいろんな例で説明していかせていただこうと思います。


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