【読書録】動物農場(ジョージ・オーゥエル)
こんにちは。
文系脳の数学教員Fujiです。
今回の読書録は
『動物農場』(原題: Animal Farm)、
1945年に刊行された寓話小説です。
#英文学
(KADOKAWA HPより)
一従軍記者としてスペイン戦線に投じた著者が見たものは、スターリン独裁下の欺瞞に満ちた社会主義の実態であった……寓話に仮託し、怒りをこめて、このソビエト的ファシズムを痛撃する。
著者は、『1984年』で有名なイギリス人作家のジョージ・オーウェル(George Orwell)です。
舞台はとある農場。
豚、鶏、馬など様々な動物が飼われています。
この物語の主人公はこの動物たちです。
動物たちは家畜として人間に飼われる生活に疑問を感じます。
そしてある日、力を合わせ農場から農場主である人間を追い出すことに成功します。
「自由」の獲得です。
自由を獲得した動物たちは、自治的な生活を送るためリーダーを選び、議論を行い、制度や設備を整えていきます。
人間の支配から逃れ順風満帆なようですが、徐々に綻びが生じ始めます。
権力争い、情報の改竄、搾取、、、
この作品で描かれているのは『権力の腐敗』の様子です。
動物の世界を舞台にして、権力が腐敗していく過程を巧妙に描いています。
百田尚樹氏の著書『カエルの楽園』と少し似た感じでしょうか。
『動物農場』は、ソビエト的ファシズムへの批判とされていますが、今の日本のような民主主義(とされる)社会にも通ずるところが少なからずあるように思います。
政治や権力の腐敗に関する話を見聞きするたびに、チャーチルの言葉を思いだします。
It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.
(民主主義は最悪の政治形態だ。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすればの話であるが。)
人間というのはいつの時代も愚かな生き物のようです。
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