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人が育つ環境を作る #2:少年野球で選手にかけられた言葉

少し前に少年野球のコーチをしていた時に、ある小学6年生の選手から色紙に「コーチはいつも僕のその日の調子を聞いてくれてありがとうございました」という言葉をもらった。

自分は野球経験者じゃなかったので、選手に対して大したアドバイスも出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、この言葉はとても印象的だった。こんなことしか出来なくて、ごめんねという気持ちと共に。

何かを強制したり、押し付けたりするのではなく聞いてあげること。
そんなことが、人が育つ環境を作る上で不可欠。

無理して何かいいことや、為になることを捻り出そうとして、ちゃんと人の話を聞けないこと。
そういうことをしちゃう環境では、人が育つ環境は作れないんだろう。

人の話を聞こうとする姿勢。
その人に関心をしっかりと向ける姿勢。
その人の存在を認め、しっかりと受け入れてあげる姿勢。

会社の上下関係の中では疎かにされちゃっているかもな。
仕事が佳境に入ると、そんなこと考えている余裕なくなっちゃうかもな。

少年野球で出来てた、調子を聞くことがビジネスの戦場では出来ていない現実が悔しい。

そういう思いがよぎるときに、上下関係だからこそちゃんと聞いてあげる義務があると考えたり、忙しく余裕がない時だからこそ、そういうことに気を回したい。

でも、なかなか現実としては十分出来ていない。

明日は、少しでも自分の職場を人が育つ環境になるように前に進めよう。
そう決意を固めるときに、あの時の小学6年生の選手の色紙の言葉が蘇り、心に沁みます。


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