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マンション人狼で人と協力して推理するのは楽しいという話

こんにちは、はじめまして、もしくはごきげんよう。
美少女(スズサトさん)に誘われて、去年に引き続きこちらの元気なスズサト妖怪アドバンテージドラゴンカレンダーMk‐Ⅱセカンドの22日目の記事を担当させていただくことになりました、マフと申します。

←こちらは21日目の紅緒さん こちらは23日目ののあさん

■お前は誰だ?

マフです。
日頃は友人だと思っていた相手に突然擬人化されたり友人だと思っていた相手にそれをドット絵化されたり友人だと思っていた相手に急に偽マフだとツイッターで名乗られたりしながら生きています。

とはいえ、ここ数年はさまざまな事情が重なり体調的な問題もあってネット上で人と遊ぶということ自体から遠ざかっており、だいぶ静かに暮らしていました……そう、マンション人狼に出会うまでは。

マンション人狼って何?
というお話に関してはこちらの

■マンション人狼って……なんだ!?
https://togetter.com/li/1729880

■スズサトさんの今年のアドカレ記事
https://note.com/szst/n/neb7376dcd466

スズサトさんのまとめなどを御覧ください。
色々な記事やツイートがまとまっていて分かりやすいです。

■マンション人狼が楽しい

マンション人狼というゲームの面白さの話をしようとした時に、これだけ大勢の人がみんなこぞって村を建てているという事実が何よりもその面白さを物語っているとは思うのですが、だからといってそれを言葉にしないのもちょっと淋しい。
ので、改めて自分が「マンション人狼のどういう所が楽しいのだろう」となったとき、RPの楽しい話は恐らく沢山の方がされていると思ったので……私がこのゲームで一番好きな、人と協力して推理ができるという点について記事を書いてみようかなと思いました。

もちろん、RPも楽しいです。
ただ、マンション人狼はRPをしなくても……楽しいのです!
少なくとも私はRPなしで普通にこのゲーム遊んでいて楽しいなと思います、もちろんRPを足しても楽しい!
そういう話をする記事にしたいなぁと思いながら文章に悩んでいます。

■一人で推理するロジックパズルゲーム

まずいきなり記事タイトルと矛盾する見出しが出来てしまったな……誤解を呼ばないように断り書きしておかなければならないのが、マンション人狼は一人でゲームの盤面と情報を睨みながら淡々と遊べるゲームです。
遊ぶのに人数が必要なゲームではあるのですが(16人くらいいると味が出てかなり楽しいと思います)、人と会話を求められる役職でなければゲーム自体は自分のペースで取り組め、黙々と自分の思考の世界に潜ることが出来ます。
この部分だけで、マンション人狼はいたって楽しいゲームです。
人によってはここだけで良い、という方もいると思います。

■人の思考のログを読むのは楽しい

そこから先に更に踏み込んでいくと、自分の頭の中で考えるだけでなく、残そうと思えばそれを《独り言》としてログの中に文章として残すことができます。
これはゲーム中には他の人からは見ることができない情報ですが、エピローグを迎え、全ての情報が開示された状態になると全員の目に触れるところとなります。
どうしてこの人はこの時、こういう行動・投票をしたのだろう?という疑問に対して、ログの中で全てを完結させることができる(しなくてもいい)んですね。

このエピローグ後のログ読みにより、同じゲームを体験していた人々が遊んでいたまったく違う視点を理解・共有することができるようになります。
人によっては、まったく興味がない部分だと言っても過言ではないでしょう。
でも、これ……好きな人はめちゃくちゃ好きな部分なんです。

個々人の嗜好が分かれる部分であるために、人にこうだと説明することが大変難しい部分なのですが、相手が何を考えていたか分かると嬉しい・相手を身近に感じる、共感を覚えるという感覚が自分の中に存在していることを、マンション人狼をやっている時に頻繁に感じることがあります。

・頭の良い人は見ているだけである種の好感を覚える
頭の良い人、特に自分が何を考えていたか平易な言葉で分かりやすく明快に解説できる人を見ているのは当然のことながら、当たり前のように面白いです。
ストレスのない娯楽のような快適さすら感じる時があります。

・”分からない”ということを理解できる
逆に、「自分にしか分からない言葉・思考ログのみをまとめている人」というのも、この人はそういう人なのか……というある種の”分からないという理解”が募ります。
これは、分からないけど、分からないままでよく、分からないということが一つの解なんだな、ということです。

・”感情”はストレートに共感を共有しやすい
また、考えている人ばかりでなく「まずい、まったく何も分からん」「助けて」「いやだーこの人を吊りたくない」という心の悲鳴の割合が多い・オンリーという方々もいます。
これもまた楽しくて素敵ですね、思考もですが、”感情”が共感・共有できるとぐっと相手を身近に感じることがあります。
思考より分かりやすくスッと入ってくることも多いです、特に同じゲームを共有していると、同じタイミングで似た悲鳴をあげていることも多いですからね。

■人と思考や推理を共有するのは楽しい

もっとダイレクトに、リアルタイムに人と推理を共有・協力できる時もあります。
いわゆる、”窓役職”です。
共鳴や狼、恋、それから少々特殊ですが梟や、最近だと仙狐はかなり独特の窓でセンセーショナルさがありましたね。

別に人と話さなくても遊べるこのゲームにおいて、マンション人狼における窓職の何が楽しいのか、せっかく議論が必要ないこのゲームでどうして話すのが楽しいのかを考えた時に外せないのが、環境による例外(特に、誑かし職の有無)はあるもののおおむね、”窓にいる仲間は一緒に勝利を目指す仲間である”ということだと思います。

最近流行りの、リアル脱出ゲームなんかがこの体験にかなり近いと私は思っていて、他にも協力型であるという前提はありますがマーダーミステリーやTRPGなどとも親しい体験に分類できるのではないかと思っています。

窓にいる仲間たちは、言葉を交わしともに目的を同じとする特別な”仲間”である。
ともに身を、肩を、言葉を寄せ合い、まったく違う生活時間をすり合わせながらコミュニケーションを交わして、一つの目的を目指す。
顔の見えない、言葉だけの相手と”思考を共有”し、時に相手と議論して首をひねり、分からないことに悩み、理解したときの高揚感に振り回され、お互いに答えが噛み合った時の共感を味わうのが、私はたまらなく楽しいです。

■人と思考を分かち合う感覚は楽しい

ものすごい当たり前のことを当たり前の結論にするんじゃない。

ええと、最終結論がこれか……!?
という感じなのですが、私のマンション人狼の好きな所を総合するとここに帰結するような気がします。

まず、同じ一つの村に偶然居合わせる、もしくは身内などで集まるというだけで、もうその村のメンバーという仲間が生まれます。
居合わせた人々、ありがとうという気持ちです。

ゲームが始まり、陣営が別れます。
狐や梟のように、開始時点で一人だけの陣営もいるでしょう。その孤独であるが故の気楽さ、自分を貫ける環境が好きだという人たちもいます。
見つめる盤面は同じでも、視点ごとにまったく別のゲームになるのもマンション人狼の魅力だなと思います。

このゲームでは窓のない陣営が大半です。
一人で黙々と推理をする役職も多いでしょう、でも同じ陣営ですから、投票や能力の行使先を見て色々な人々の思考の断片を辿る作業は考古学にも似ていて、楽しさややり甲斐を感じます。

狼。大変な役職です。
やることも多く、このゲームで唯一”騙す”側であり、ゲームメイクをする側でもあります。
ですが、だからこそ狼には窓があります。
心細くても、右も左も分からなくても、仲間がいると思うと不思議と頑張れたりします。
(余談ですが、マンション人狼初心者の方々にはぜひ早めに狼をやってみてほしいなと思います、このゲームの構造や仕組みは狼視点に集約されているので)

窓。楽しい事ばかり書きましたが、これもやはり大変です。
通常の窓のない役職に比べて時間を取られがちですし、自分以外の他人がいるがために気を遣うことだって多々あります。
でも、このゲームで一番、人と”何か”を分かち合える可能性のある役職だと私は思っています。
それは会話だったり、体験だったり、思い出だったり、感情だったりするのでしょうが、それをいちいち言葉にするのはちょっと大変です。
ナラティブな体験は時に第三者の共感を拒んでしまう。
やってること、宝物自慢ですからね。
自慢話なんてなかなか、人に楽しく聞いてもらうのはムズカシイものです。
ただ、そこに宝物があるんだよ、と言い添えるのが精一杯になってしまう。

■マンション人狼は人と思考を分かち合えるゲーム

私は普段は身内村中心に顔を出している人間ですが、野良村にもお邪魔するタイプの人間です。
身内村という、かなり恵まれた環境で遊ばさせてもらっているのですが、それでも途中、ふと思い立ったように野良村デビューをしに行きました。

これはかなり説明が難しい部類の衝動的な行動だったのですが、人間、ときどきこう……お化け屋敷とか……ジェットコースターとか……スリルに飛び込んでしまう瞬間ってありませんか!?
冒険しなければ絶対に起こらなかった出会い、良いこともあれば悪いこともあると思います。
絶対に良いことばかりだと保証してくれる人は誰もいません。
でも、誰にも約束されていない、何が起こるか分からない村だからこそ、とんでもない予想していないような体験ができることもあります。
何にも身構えていない、何が起こるかわからないノーガードの状態で受ける攻撃は致命傷になりやすい、これはテストにも多分出ます(出ません)

誰とも分からないベールを被った仲間と、見知らぬ共感に辿り着けた時にしか味わえない不思議な感覚は奇妙な高揚感を伴います。
機会がなければ一生出会わなかったかもしれない人と、同じゲームで思考を分かち合う、同じ盤面を見つめる、同じものを目指す。

マンション人狼、楽しいゲームだなと思います。

■国主さまへ感謝を込めて

最後に、この素晴らしいゲームを楽しめるサイトを運営してくださっているマンション人狼国主(人狼系ゲームの系譜で、サーバー管理・運営主さんを国主と呼ぶ風習があるそうです)のortさんに感謝を込めてURLを張って終わりにしたいと思います。
国主さま、いつも楽しいゲームをありがとうございます!

WOLF MANSION(マンション人狼)
https://wolfort.net/wolf-mansion/

国主さまのツイッター
https://twitter.com/ort_dev

マンション人狼通知用アカウント(誰歓村が立つと教えてくれたりします)
https://twitter.com/ort_dev_notice

国主さまの欲しい物リスト
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1KZSJAJS1ETW4?ref_=wl_share

■画像のお礼

記事とはまったく無関係ですが、記事の一番上に飾られている擬人化された私のドット絵はありおりさんから(どうして打ったんですか?)お借りしました。
元の擬人化デザイン案はメシエナンバーさんが考案されたものです。
最悪で最高の友人たちへ感謝を込めてお礼申し上げます。

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