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再誕、或いは“ アイ ”の確立と世界への復讐

この記事は爆長なので、とりあえず人間が狂ってるところが見たいという方は、◆イバラシティ 〜20/12/24 から読むと、よくなる。
と思ったけど、書き終わりませんでした。じわじわ追記していきます。まだ19000字ぐらいなので安心して下さい。
25000字ぐらいでやめておくことにしました。(12/31の紅緒より)
なお、こどもが酷い目に遭う話とか同性愛の話とかするので、気を付けて下さい。

◆なに?

はじめまして、おはようございますこんにちはこんばんは、そしておやすみなさい。紅緒です。
一次二次問わず創作とか、なりチャ要素のあるソシャゲとか、企画遊び、TRPGなどを嗜みながら暮らしてきました。定期ゲー初心者です。よろしくね。
なんか今年のロールの話とかしてって誘ってもらったので、書きました。
前日の蒸しパンさんの記事をねだった代償に、卒論みたいな爆長記事を叩き付けています。圧!
というわけで、これは 今年の話をしてください Advent Calendar 2021 の、21日目の記事となります。
明日はマフさんのマンション人狼のお話
エ?スズサトアドバンテージドラゴンカレンダーMk-2セカンドなんですか?
何はともあれ元気なアドカレ!

◆そもそも定期ゲーってなに?

前界隈から繋がりのあるフォロワーが「コトシタ」なるものにハマっているらしいな、というのが定期ゲーを認識したきっかけでした。
なんか多分、その頃コトシタの終わりがけだったらしいです。やってないので詳しくは知らないんですけど……。
で、なんやかんやで新しい定期ゲーの「騒乱イバラシティ」が始まるらしいので一緒にやらんか、と誘われてホイホイやってきたというわけでした。
余談ですが、TLでフォロワーたちがイバラシティの幻覚を見すぎていた影響で、私が誘われたときには既にテストプレイは終了しており、みんな本編待ちしてる期間なのかな、と思っていました。テストプレイ待ちだったんだって。
周囲が幻覚見まくってると結構マジで惑わされる。余談おわり。
騒乱イバラシティのあらすじについてはスズさん姫桜さんの記事で触れられています。
文字の圧がやばいので私は書きません。よろしくお願いします。

◆騒乱イバラシティβ版テストプレイ

2018年12月20日に登録が開始され、2019年6月20日にトークが閉鎖されたらしいです。全6更新。どんな方がどんな風に遊んでくれたかは覚えているのに、その辺の記憶がもうない。
フォロワーに誘われての参加だったので、過去に互いが参加していた身内Twitter企画のキャラクターをコンバートして登録しました。
設定はほぼ原型がなくなったんですけど……。
今回書くのはこのキャラクターについての話です。今からが本編です。
そうしてお出ししたのがこちら。

◆イザイア・クライスト(β版のすがた)

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絵が古い

24歳/12月25日生まれ/身長176cm/体重58kg

ツクナミ区のウラド側の端っこにある《宙の仔猫堂》という雑貨屋の店員をしています。
目つきは悪いものの愛想良く、誰に対してもフランクで面倒見のよいマゾヒスト。
というのも、「他者の【痛み】を自身に移し替えることができる」という異能を持っているからです。
出身は英国。家出してイバラシティへ流れ着いており、使っている名称は偽名。

そして、イバラシティ陣営に所属する、アンジニティよりの侵略者でした。

◆被虐の怪物

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絵が古い(二回目)

というわけで、上記のプロフィールにはワールドスワップに伴って改竄された情報を含みます。
それでは一体どこから改竄されているのかと言うと、家出の末にイバラシティへ流れ着いた、というところから。
出奔した彼の辿り着いた場所こそアンジニティ。
人間ひとりを世界の最小単位と解釈し、完膚なき自己否定によって至った奈落。
自己を廃棄し、死という終わりすら手放した被虐の極点。
痛みを受容するためだけに這いずる怪物。
臓器の殆どを喪失し、それに付随する生理活動も必要なくなった、ヒトのかたちをしているだけの伽藍堂の化物。
記述の崩壊によって【そういうもの】に成ってしまった誰か。
名は偽り、存在も捏造されたもの。
つまり、《イザイア・クライスト》などという人物は、世界の何処にも存在しません。

この名も無き被虐狂いの怪物は、ハザマに於いてイバラシティ陣営所属ではありましたが、侵略については肯定的でも否定的でもありませんでした。
すべては対岸の火事。
たまたま近くにいた知り合いと行動を共にしただけ。彼らが防衛側だったのでそうなっただけ。
PTに誘ってくれた人がイバラ側だったので合わせて、初回更新までになんかしら考えようと思ってたら、イバラ陣営の一体何人が初回更新でアンジニティだったことが発覚するんだろう……っていうツイートを見て……そんな面白そうなおもちゃを目の前に置かれたら……こうなる……。
初めての定期ゲームで手探りながら色んな方に遊んでもらって、やっぱりイバラシティいいなあって思ったり、世界だけ侵略しても意味ないなあって思い直したり、仲良くして頂いたお友達たちが概ねアンジニティだったこともあり、じゃあ侵略阻止すれば同じ地獄にいられるな! ヨシ! 何処にも行くなよ! という呪いを吐いたりしたのがテストプレイのあらすじです。
しかし結局ワールドスワップは仕切り直しとなったので、“ 誰でもない被虐狂いの怪物 ”に成り果ててしまった【それ】は、痛み以外の何もかもを手放してしまった【それ】は、“ イザイア・クライストになりたかった ”という、たったひとつの、決して叶うことのない望みを抱いて否定の世界へと帰ることとなりました。
シティ側では刹那主義かつ快楽主義、何でも好き~人類みんな好き~の薄っぺらい男、ハザマ側ではすべてを放棄したからっぽの虚無男だったのですが、何やかんやでまあまあいい感じに締めくくれたんじゃないでしょうか。交流頂いたおかげです。
シリアスではない文脈でこそ、核心に近いことを言われがちだったのが面白かったです。
「人間に恋愛感情抱ける?」とか言われてました。無理じゃない? 無理と……思ったんですけど……。(この話は後でします)

イメージソングが好きなのでイメージソング置いといていいですか? いいよ。
このあとも度々イメージソングが挟まる見込みです。

“ 振り絞った本当も 誰かにとってはゴミだろ ”

“ 嗚呼これでよかったんだって そう何度も唱えて
  掴めずに消えてゆくユートピア ”

あとは当時遊んで下さった方が教えてくれた、フランツ・フェルディナンド「Fresh Strawberries」もだいぶウワアアになります。
PVのラストに首吊り縄が出てきて……ちょうどその辺りの歌詞が「Wouldn't it be easy」「Couldn't it be easy」「Shouldn't it be easy」って畳み掛けるように助動詞が変化していき……。
いずれにも共通してどうしようもない諦観とほんの少しの諦めきれなさを含んでいる、そんな感じ。でした。

◆騒乱イバラシティ本プレイ

テストプレイの終了から大体半年ほどあと、2019年11月8日に登録が開始されたらしいです。2019年って何年?
サイトの閉鎖は2021年11月1日22時。つい先月のことでした。
テストプレイの間に設定を固めて、何となく雰囲気も掴んだので日記のプロットも書いて、早めに準備し始めていたにも関わらず、途中から日記チキレが始まったのはどうしたことなんでしょうね。人間、愚か。
ところで全36更新とのことでしたが、実際36更新を終えてみたら日記とかチャットとかはできる37更新目があって焦った。36回分しか日記用意してないけど……!?
途中からPTの生産も戦闘設定も全部好き勝手組ませてもらっており、貴重な体験だったな〜と思っています。
どのスキル取ったらいいかわからないという話になり、最終的には異能の成長まで口出しましたからね。独裁が許されるありがたい環境だった……。
そんな本プレイにお出ししたキャラクターがこちら。

◆イザイア・クライスト(本プレイのすがた)

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24歳/12月25日生まれ/身長176cm/体重58kg(→56kg→54kg)

テストプレイからの続投です。
プロフィールも表面上は特に変わりなく、雑貨屋店員で、マゾヒストで、偽名で、家出人。
テストプレイの最後、ゲーム側のストーリーが「世界線を変更してワールドスワップの仕切り直しを行う」という幕引きだったので、テストプレイにおけるシティ側での交流については、こちらの世界線でも類似の出来事があった(テストプレイのみ参加のキャラクターとは、この世界線では出会えなかった)という処理で記憶の幾らかを引き継いでいます。
そのくせ年齢にも変化がありませんが、歳を取らない、いわゆるサザエさん時空とは異なります。
また、テストプレイでお相手下さった方にみつあみが多かった(試遊会のみの参加キャラクター含む)ので髪型が変わっていたり、テストプレイのみ参加のアンジニティ陣営の侵略者だった少女が遺してくれたピンクのリボンを身につけていたりします。

そして、テストプレイとの最も大きな差異は、紛れもなくイバラシティ住民であるということ。

前述の通り、これはテストプレイから続投のキャラクターです。
設定は確かに変わっていますが、世界線の変更による差異という訳でもなく、設定の調整でもなく、世界線を跨ぎ、変化があって尚、テストプレイと同一PCです。
結論から言うと、テストプレイの最後に被虐狂いの怪物が願った通り、“ イザイア・クライストという存在しない筈の人間 ”としての生を、ワールドスワップに伴う捏造に頼らず得ているということになります。

“ 朝目覚めたらどっかの誰かに なってやしないかな
  なれやしないよな 聞き流してくれ ”

この辺りの事情や生い立ちが、更新ごとの日記で語られていきました。
ここまでが導入です。

◇異能:《ペインホリック》

このあとどこで書けばいいのか悩んだので、異能の話もしておきます。

《ペインホリック》、「聖罰」或いは「征伐」。
他者の痛みを自身の同一箇所に移し替える、ただそれだけの異能です。マゾっぽい能力にしようと思って考えました。
対象は一度につき一人、患部を視認する必要があるため、病気には使えません。
効果時間は対象が認識の範囲内に存在する限り。

ハザマに於いては、異能が強化されたことにより、視認した傷そのものを移し替えることができる能力となっています。
本人が耐えられる限りいくらでも傷を引き受けることが可能。
対象者から自身への一方通行に限らないので、認識の範囲内に存在する任意の相手に傷を押し付けることもできるようになりました。
認識していられる範囲を広げるため、視覚、聴覚、嗅覚が引き上げられる一方で、触覚、味覚が失われています。

テストプレイ時の表記は《pAin hOLiC》。
イザイアの本名である「Carol」の内、真ん中のR以外を含んだ名称でした。
これは心臓の欠損を暗示したものです。
また、これは彼の有する異能の一部であり、全容ではありませんが、当初はこうしてただ被虐するためだけのものに成り果てていました。

◆キャロル・エインズワース

イザイア・クライスト、本名はキャロル・エインズワース。出身は英国。
成り上がりによって莫大な財を成した英国有数のアッパーミドルクラス、エインズワース家こそ彼の生家でした。
本家の嫡男であるキャロルは家督を継ぐ者として、また、《悪魔の瞳》を持つ者として、多大なる期待と責務を背負って生まれました。
エインズワース家には特異な迷信が残っています。
それこそが《悪魔の瞳》、何代かにひとり生まれるという《虹彩異色症》の子供にまつわる逸話。
エインズワースの血筋に生まれる紫色の右目を持つ者は、絶対の才覚と特別な能力(=異能)を有するのだと信じられていました。
それは例えば、いくつもの言語を解する異言であったり、癒やしの奇跡であったり、絶大な求心力であったり、神託の如き先見の明であったとされています。
そうした特別な子供たちが一族に発展を齎し、その一方で、奇怪かつ凄惨な最期で以て夭折していることから、それらは神より賜りし恩寵とも、悪魔に魂を売り渡した代償だとも言われていました。
しかしながら、キャロルの持って生まれた異能《ペインホリック》は、何の役にも立たない(と、周囲から断じられる)ものでした。当初、他者の傷病を癒やすものであるかと思われたそれは、ただ痛みを肩代わりするだけの子供騙しに過ぎなかったからです。

また、その才覚についても、キャロルには突出したところがありませんでした。
故に、彼はより厳しく、より激しく、頂点に君臨するに相応しい完璧な者であるよう徹底的に教育を施されていきました。
エインズワース家の教育理念は中世ヨーロッパ的側面を色濃く残しています。
即ち、子どもとは小さな大人。躾は痛みによる支配です。
わからないと言えば鞭で打たれ、出来ないと言えば鞭で打たれ、少しでも出来が悪ければ鞭で打たれる。
出来損ないは悪、怠惰は悪、罰を受けなければ直らないこと。
どんなに痛みを厭い、努力を積み重ねても、ほんの僅かな粗をあげつらわれ、決して認めてもらえないこと。
そうしたものを日常として刷り込まれ、キャロルの価値観は歪んでいきました。

そのため、パブリックスクールへ進学した折、寄宿舎へ入るために自宅を離れた際にすら、出来損ないの己を戒め、矯正してくれる存在を求めてしまうこととなります。
もはや、彼は痛みなしで生きることが困難になっていました。
そうして、やがて教師のひとりに懲罰を乞うようになっていきます。
それは酷く倒錯的な行いであり、坂道を転がり落ちるように瞬く間にエスカレートしていきました。
体罰に始まり、果ては性的搾取にまで。
苦痛を厭いながら強制され、苦痛なしで生きられなくなっていたキャロルの精神は、いつしか苦痛を快楽へと挿げ替えていました。
痛いのも苦しいのも嫌、けれど、痛いのも苦しいのも自分が出来損ないの所為、だから、痛みも苦しみも受け入れなければならない。
受け入れることができるのならば、本当は嫌ではない筈だ、という狂ったロジックによって精神を繋ぎ止めると共に、被虐嗜好へと至ったのでした。

しかし、それも長くは続きませんでした。
キャロルと「先生」との密会が、一人の生徒に露見していたのです。
アイゼアという名のその少年は、同じ寄宿舎に在籍する同級生。彼は彼で、さる貴人の庶子であるという立場からパブリックスクールに閉じ込められており、門限破りなどの素行不良が目立つ問題児です。
いわゆる腫れ物であるアイゼアは、その振る舞いを黙認される一方で、裏で理不尽な扱いを受けることもありました。「先生」もそうした内の一人です。なので、キャロルもまた同じく「先生」の手にかかっているのだろうと声をかけたのでした。
それ以降、アイゼアは何くれとなくキャロルを構い、できるだけ「先生」から遠ざけました。そうしていくらかの時間を共有するうち、二人は友人と呼べる関係へと変わっていきます。
けれど、アイゼアは卒業を待たずにいなくなってしまいました。
一介の生徒であるキャロルに彼の事情を知る術はなく、その真相に至るのは、パブリックスクールを卒業し、大学へ進んでしばらくした後のこと。

それは、いつものように体罰を受けるさなか、ヒステリックに罵倒する母親の言葉によってキャロルの知るところとなりました。
曰く、「先生」がアイゼアの存在を両親に密告したのだという。息子を誑かす悪い虫の噂を聞いたエインズワース家は、アイゼアの生家との間に、二人を引き離すよう密約を取り付けていたのです。
砕け折れた精神を更に踏み躙られたキャロルは、ここでエインズワース家に見切りをつけ、何もかもを切り捨てました。
その際、彼の有する異能の本来の用途たる【自己と他者の同期】の暴走によって、両親を始めとする、その瞬間にエインズワース邸にいたすべての人間に対し、長年積み重なった苦痛を投影。多大なる心的外傷を負わせています。
しかしながら、アイゼアのことやエインズワース邸での異能事故については、ある事情によって覚えていません。
ですが、覚えていないながらも異能によって他者を蝕み侵し損なったことへの呵責から、無意識にその能力の大部分を封じ、他者から自身への一方通行に限るなどの戒めを課すようになりました。

出奔したキャロルは地を這い汚泥を啜る生活を送りながら、各地を転々としました。
《イザイア》とはいくつも使い捨てた偽名のひとつにすぎませんが、その綴りは《Isaiah》。アイゼア、とも読むことができる名前です。
名の持つ意味は《神の救済》。
放浪のさなか、物好きに拾われることもしばしばありました。その中で、「先生」がそうであったように、身体を使うことが有効であると知ってからは、同性、異性を問わず誑かして屋根を借りることも増えました。
姦淫は罪です。被虐嗜好に侵された彼は、故にそれを行うことができました。
苦痛も他人も、神も世界も、何もかもを嫌悪し、けれど、諦観によってすべてを受容しました。
その諦観を『愛』と呼びました。
そうやって己を欺かなければ、到底、生きてなどいられなかったのですから。

“ 今日食べた食事も 行きたい場所さえもう
  何にも どれをとってもわからないだけだ ”

◇異能:《ラジカルエラー》

「目視福音」、或いは「黙示福音」。
本人も周囲も【痛みを肩代わりする能力】だと思っていたそれは、本来は【自他の境界を曖昧にする能力】です。

根本的齟齬。【私】を【貴方】に、【貴方】を【私】に錯覚させる異能。
“人間ひとり”をひとつの記述式と捉え、その内容を同期、及び、軽微な書き換えを行うことができる異能。
それはすなわち、ごく僅かの間であれど、自己、そして他者という世界に干渉する異能。
その影響は感覚器、精神、肉体に及びます。また、《ペインホリック》がそうであったように、一部のみを選択することが可能です。

交感オルタネイト
五感に干渉します。
実際の使用例として、人や動物でないものを見ることのできる方と視覚を交換し、一時的にその能力を借り受ける、ということがありました。
五感に根ざしたものであれば異能などの特殊効果ごと移すことが可能ですが、部位由来のものは移せません。

心蝕イクリプス
精神に干渉します。
記憶や感情を共有することができ、いわゆる精神感応のようなものです。
エインズワース邸で暴走したのは異能のこの部分なのですが、基本的に1対1の間に作用する異能である中、これだけは一方的にぶち撒ける場合に限って複数に干渉できたことが事故の一因となりました。一番よくないのは決壊するまで追い詰めまくった環境ですけど……。
イバラシティでも二人ほど直接恐怖を流し込まれてくれた。わーい。
どうしても他者を傷付けるものだという意識を持っていましたが、おんなじしあわせを重ね合わせることができるという肯定を受け、のちにラベルが「豊擁エンブレイス」に書き換わりました。

清祓グレイス
損傷に干渉します。
イバラシティに於いて、《ペインホリック》として痛覚の移し替えを可能としていたのは異能のこの部分です。ハザマに於いては、健常な肉体と同期することで傷を消失させる、或いは、カットアンドペーストで“傷”という記述を移し替えることができたので、ヒーラーとして立ち回っていました。
「清祓」も「せいばつ」と読みます。

“ And then I gave you my heart
  To fill in the emptiness in your chest
  And then I gave you my brain
  So that you can learn to love ”

◇《イマジナリ・ディア》

家出して、アンジニティに落っこちて、そこでワールドスワップに巻き込まれて、イバラシティに紛れ込んで、何やかんやあって、有り得ざる夢の続き、イバラシティでの生活をなぜか手に入れている訳ですが、その「何やかんや」の部分に関わるのが、この《イマジナリ・ディア》というやつです。

《ペインホリック》改め《ラジカルエラー》はキャロル・エインズワース/イザイア・クライストの固有の異能でしたが、《イマジナリ・ディア》はエインズワースの血に刻まれた呪い、もしくは悪魔との契約、もしくは歪み果てた信仰、もしくは家系に継がれた異能、もしくは少女の祈りです。
あの家に伝わる迷信の元となったものがこれでした。

その発端は500年と少し前、ある一人の少女にまで遡ります。
これについては日記が一番まとまっているので、そのまま貼ります。

12:00~【Interlude(2):■■■■■■■の福音】

こちらは第12回更新時の日記の一部。
娼婦の少女が天使によって救われたという内容です。
しかし、これはマリアという少女の主観に基づいて綴られたものであり、事実とはやや異なります。

36:00~【Fragment:祈りの成れの果て】①

こちらが第36回更新時の日記の一部。
前述の出来事を客観的に綴り直したもの、そして、お伽話のハッピーエンドの向こう側。
救われた筈の少女は、死んでしまいました。
願いを叶えてくれる【天使さま】などというものは、実在しません。すべて妄想の産物です。
それでも、少女には「想像を実現する」能力がありました。
或いはそれは現実を侵蝕する呪いです。
第36回更新時の日記では、それが血によって継がれてゆく様を続けて描写しています。

36:00~【Fragment:祈りの成れの果て】②

マリアという少女にとってであり救いの天使だったそれは、彼女の子に継がれたときにはとなりました。
更に時を経てと呼ばれ、果ては悪魔に成りました。
つまり、《イマジナリ・ディア》に特定の姿や正体はありません。
人々の口を伝い語られ、形作られるフォークロア。
それが何であるかを定義するのは、それを観測する人間です。
わかりやすく特異な外見であったことから深く印象付けられた「紫電の右目」や、わかりやすく奇妙な出来事であった度重なる不幸から付け加えられた「早逝」など、すべての要素は後から付いた尾鰭です。
ここで最も重要なのは、何が真実かではなく、人々が何を事実と信じたかなのですから。

そしてそれはやがて、既存の概念に結び付きます。
ソロモン72柱の悪魔、序列67位、アムドゥシアス。
29の悪霊軍団を従える地獄の公爵。
悪意中傷虚言忘恩を司る悪魔です。
一角獣の姿で現れますが、命じられれば人間の姿にもなれるといいます。
有する権能は、契約者によき使い魔を与えること、音楽的才能を与えること、木々を自在に曲げること。
そして、いかなる場所でも甘い音楽を奏でることができるそうです。
音楽の悪魔となったそれのために、エインズワースのこどもは楽器を習うようにもなりました。イザイアの場合はピアノです。
また、イザイアが過去の記憶の一部を失っているのは、アムドゥシアスの忘恩の権能によるものです。

こうして、少女の空想した「歌を好み、願いを叶え、救ってくれる天の御使い」は、たったひとりの「ともだち」は、「紫色の右目を持つこどもに特別な才能を与え、その代償に魂を奪う音楽の悪魔アムドゥシアスへと変成したのでした。

“ 「大丈夫大丈夫 僕はここだよ」
  「大丈夫大丈夫 一緒にいるよ」
  「大丈夫大丈夫 約束をしよう」
    誰かがそこで笑ってた 僕によく似ているCULTなeyeで ”

紫色の右目を持つエインズワース血族であるイザイアもまた、アムドゥシアスとなった《イマジナリ・ディア》を認識することができました。
しかしそれは他の誰にも見ることも聞くこともできないものですから、周囲からは薄気味悪く映ることも必定。これはイザイアが両親から虐待を受けた一因でもあります。

26:00~【Interlude(4):忌むべきもの】

また、こうして両親が嫌がるため、イザイア自身も、いつしかその存在を忘れてしまいました。

それでも、紫色の右目を持って生まれたがためにこのような運命を辿ったことから、イザイアは被虐の怪物へと成り果てる際に右目を塞いでいます。
そして、被虐の怪物には願いさえありません。
こうした事情から、テストプレイ時には《イマジナリ・ディア》の干渉はほとんどありませんでした。
しかし、「願いを叶え、救いを齎すもの」として産み落とされた《イマジナリ・ディア》は、被虐の怪物が最後に抱いた“ イザイア・クライストになりたかった ”という願いに呼応して、叶わぬ夢の続きを綴り始めます。
けれど、テストプレイ時の世界線では、被虐の怪物は決してイザイア・クライストにはなれません。
ならば、別の世界線で叶えればいい。
手本はあります。ワールドスワップによる記憶の捏造を真似ればいいのですから。
手立てはあります。アムドゥシアスは木々を自在に曲げる権能を有しているのですから。
それはすなわち、無数に枝分かれする運命を木に見立てることにより、それを剪定選定できるということ。
ワールドスワップの仕切り直しによる世界線の変更、これに乗じて《イマジナリ・ディア》は捏造された記述である《イバラシティで暮らしているイザイア・クライストという人物》を新たな世界に書き加えました。

つまり、“イザイア・クライスト”とは世界のバグです。
物語の途上に、何の前触れもなく唐突に現れた登場人物です。
そこにある筈のないもの、でした。
ここまでが前提です。

◆どういう物語だったのか

イバラシティは全36更新、更新は10日ごと。単純に考えて、最短で360日。約1年間のお話であると予想できました。
テストプレイは手探りでゲームの様子を体験していたので特に目的や物語を定めずにふわっと行き当たりばったりで遊んでいましたが、1年やるとなると何かしらの指針があった方がよさそうだな〜と思いました。
なので、本プレイ時のキャラクターコンセプトは、約1年後に侵略の成否に関わらず死ぬキャラクターでした。

「イバラシティで暮らしているイザイア・クライスト」という元々嘘だったものが、本プレイに於いては真実に変わりましたが、そんな大それたことが都合よく成功する筈もなく。
イザイアには24歳より先の未来がありません。
「イザイア・クライストのイバラシティでの生活」は24歳の半年間しか存在しないからです。
イザイア・クライストがイバラシティで暮らすためには、24歳でなければなりません。それ故、イバラシティで過ごした半年間の記憶を持ちながら、イザイアは24歳を繰り返すことになります。
騒乱イバラシティ本プレイの登録開始が2019年11月8日。
12月25日生まれのイザイアは2019年12月25日に2度目の24歳の誕生日を迎え、2020年12月24日23:59までを、その存在のタイムリミットとするキャラクターだったということです。
後ろにずれるとして、それでもこの頃にはまあまあ更新回数も佳境になっているだろうと思っていたんですね。

このタイムリミットは、「イザイア・クライストがキャロル・エインズワースの記憶を有している」ことに起因するものです。
新たな世界に書き加えられた「イザイア・クライスト」は、「24歳時点でイバラシティに暮らしている」という結果から逆算して、そこに至るまでの人生も含めてデザインされています。
しかし、本人にその記憶はありません。
《イマジナリ・ディア》を有するならば、エインズワース血族である」という前提に阻まれ、イザイア・クライストになりきることができていないからです。
不完全な書き換えによる矛盾、それによって、世界の修正力に拒絶されているのです。

しかし、一口に死ぬと言っても色々あります。
当初想定していたのは以下2つ。

■時間切れ
私がゲームに途中で飽きてドロップアウトなどすると問答無用で突っ込むルート。
24歳の1年間を終え、2020年12月25日に存在の保証を失ったイザイア・クライストの死です。
アンジニティへ至り、被虐の怪物としての元の運命へ帰ることになります。

■書き換えの完了
タイムリミットが書き換えの不完全さによるものならば、矛盾の修正によって回避できます。
すなわち、キャロル・エインズワースの死
《イマジナリ・ディア》に繋がる右目の永久喪失と引き換えに、キャロル・エインズワースのすべてを忘却、完全なイザイア・クライストとして存在を確立すること。
生い立ちが変化するということなので、性格が変わり、ピアノを習う必要もないので弾けないことになる予定でした。

何のかんのと遊んでいれば時間切れは起こさないだろうと思っていたので、書き換えを完了する方向をメインに考えていました。
が、他にもイバラシティから失踪して時間切れを待つしかなくなるトリガーが存在し、うっかり引きそうになるなどしました。ウケる。
しかし、結局どちらにもならなかったのが交流の妙ですね〜!

キャラクター紹介でもさらっと触れましたが、イザイアがどういう性格だったかと言うと、好悪の感覚が破壊された結果、全に対する好感度が等しくゼロ、その状態を「なんでもぜんぶ、みんな好き」と誤認した博愛主義者
キャラクターの主軸に据えた属性は《赦し》です。
どれほどの仕打ちを受けても、彼はすべてを受け入れてきました。
己にすべての責を負わせることで、他の何もかもをゆるしました。
自分のことだけを、ずっと、ゆるせないまま。
それこそ彼が己に騙る《愛》でした。
でもそれは《赦し》だとか《愛》だとかというより、絶望の果ての《諦観》なんですよね。
彼の世界は壊れている。
壊れているのだけれど、《諦観》という紛い物の愛を通せば見えない。
他者に一切の期待を抱かないから、すべてをゆるし愛することができる。
そうしていつか神様がゆるしてくれて、もういいよって死の安息が訪れる日がくることだけを淡く期待する希死念慮持ち。
あちこちを転々としてきたために刹那的で、目の前の一瞬が凌げればいい。
そのくせ、果てのない努力を強制されながら、あらゆる努力の認められない環境で育ったので、かつて、どれほどの努力を積み重ねても得られなかった平穏が、何の努力もなしに目の前に置かれていることに強烈な違和感と罪悪感を覚えています。
ので、自分を罰することで辻褄を合わせていました。具体的には、わざとカツアゲに引っかかってボコられるなどの行動を取っていました。治安が悪い!
それはつまるところ、免罪符です。
何の努力もなしに、とは言っても、全く未経験の雑貨屋店員をまともにこなしている時点でそれなりに頑張っている筈なんですが、それなり程度は努力に勘定しない人間なので……。
彼にとっての努力とは、睡眠やら何やら、己を極限まで削って吐くまでやること。そこまでして初めて、努力していると言える。ばかですね。感覚が完全にぶっ壊れている。
当然、そこにはとんでもない苦痛を伴いますので、それを単純な暴力で贖っていた訳です。頭がおかしい。
同時に、降って湧いたような平穏を一度失ったことがある、という点に於いても、イザイア・クライストと被虐は不可分なのでした。強迫観念ですね。
ただし、彼の被虐嗜好は、元は苦痛に晒され続けた結果の防御反応として成立したものです。よくないループに、入っているね。
そんなことしてたら偶然にも雑貨屋の真裏に不穏可能な路地裏プレイスが建ってめちゃくちゃに笑った。

“ 僕を殺しちゃった 期待の言葉とか
   聞こえないように笑ってんの ”

“ 例えば一つだけ願いが叶うのならば
   こんなちゃちな人生 今すぐに楽にしてほしい ”

◆イバラシティ 〜20/12/24

ようやく一人の男の人生をめちゃくちゃにした話が始まる。
ので、とりあえず人間が狂っているところを見たい人はここから読むといい。

・19/12/25〜19/12/26

イザイアの性質を色濃く写したのが、2019年12月25日を発端とするロールです。
この日、イザイアの誕生日に、仲良くしてくれていた高校生の男の子(PTMでもあった須崎雛)がプレゼントをくれたんですね。
パティシエ志望の友達に教わって作ったという、マグカップで作るケーキでした。
上手くできているものではありませんでしたが(出来栄えはダイスロールで決定されました)、それでも、真心のこもった手作りのプレゼント。
受け取ってうれしいと思ったことは本当です。
けれど、うれしく思えば思うほど、それに見合う価値のない己を許容できないのがイザイア・クライストでした。

その夜、イザイアは身に余る幸福の辻褄を合わせるための贖罪を行います。
その際、少し前に雑貨屋に医者をしている方が来てくれていたので、折角だから次の日に診察受けるか〜! と思ったのが全ての始まり。
その医者が神園斎です。
イヤッ……一回ぐらい病院にかかろうと思ってたから……ソロールになるかと思ってたけど、医者と知り合ったから……。

対面2回目のPCが血みどろでやってきた気持ち、察するに余りある。
ここでは怪我をしている理由など聞いてもらい、一緒に自分のこと大切にできるようになろうね!みたいな話をしてもらいました。完全にカウンセリング。
普段はなるべく顔に傷が付かないように気を付けているところ、食べたケーキを吐き戻さないようにしていたら、額を切って出血したので念のための受診でした。
などという理由は、最初、当然のように嘘を吐いて誤魔化そうとするんですが、ここで「嘘は好きじゃない」と諭されてしまいます。
イザイアは「先生」に逆らうことができません。
これは正確には教師を指したものですが、医者も広義の先生判定を受けています。
なので、かなり聞き分けよく話を聞いていましたが、すべて「先生」の言うことだったからです。いい話っぽい雰囲気だったんですけど理由がクソ。反省の色が見えない。

でものちにわかりましたが神園斎も大概うそつきなので、「嘘は好きじゃない」然り、おまえが言うなオブジイヤー入賞発言が目白押し。

・カスミ駅ピアノ~こゃーんランド

その後、ピアノを弾いて聞かせる約束をしていたので、そのついでに遊びに出かけることになります。
ここから様子がおかしい。
そう……! 相手も大嘘吐きだったって、こと……!
上辺だけ友好的な腹の探り合いみたいな会話してておもしろかったです。

イザイアはずっと、自分を輪の中に数えられずに生きてきていました。
どこにいても何となく、自分はそこにはいなくて、絵画を眺めるような気持ちで過ごしていました。
それでも、テストプレイからの流れで、ただ義務であったピアノを弾くことに楽しみを見出し始め、自分も絵の中に入れたらいいのになあという気持ちを持ち始めており……それが、他者の心臓の鼓動、その音によって『手の届く現実』になっちゃったんだよ。
私はもう、よーし弄ばれるか~! と思って……でも対人でどこまでイザイアのよくない面を出していいものか首を捻ってて……。

なるほどおまえってやつはそうやってぶっちぎっていくんだな……。
こんなんなったらもう何でもありじゃないですか?
キスするよね!? じゃないよ。いいよ。絶対に避けないPCなのでゆるした。
私は必然性と説得力のある確定ロールでなら殺されてもいい。
でも自分を大事にしなさいね、誰かから大事にしてもらいなさいね、って言ってた人間のすることじゃないですよこれは!
うそつき! 最高〜! やっぱイザイアってこういうよくない人間に引き寄せられていくんだな〜! 業〜!

・桜並木のさんぽみち

あんなんなっても何でもねえ顔をして会う人々。
遊園地で遊んだ最後に、遅めの誕生日プレゼントをもらったので、その返礼をしました。
蒸しパンって人がかわいいロールって書いてたのがこれのことですが、あれは嘘。

手放すのが苦手ということを聞いた上で、長くは保たない生花を贈る嫌がらせ。性格がよくない。

こちらからの用件はこれだけでしたが、折角だから少し散歩をしようということになりました。
そのとき雑談の種に好きなものの話をして、

そりゃ「は?」って言っちゃうよ。
「何が好き?」「何でも好き」からのこれは「は?」って言っちゃうよ。
でも何でもぜんぶ好きは思考停止と同義なので、ここでわかりませんと答えたことは成長です。
ただ、どうしてわからないのかを考えまいとしたのに特別みたいとか言うのずるいじゃん……。
何もかも一緒くたにして区別しないからこそ、すべてを愛してあきらめていられたのに、プラスにしろマイナスにしろ、ゼロでないもの、例外ができてしまうイザイアの世界は崩壊してしまう。
それはよくないことなのに、“うれしい”と形容されると訳わからんくもなる。

訳わからんくなったので、攻撃しました。おわっとる。
でも先に仕掛けてきたのあっちだし!!
この辺、痛いことしてくれるんだ!! やった~!!!! って喜びました。私が。「先生」に搾取されてきたマゾのPCなので。
神園斎に「先生」になってほしかったんですよね。痛みで矯正してほしかった。
でもそうはなりませんでした。

搾取さ~れよ🎶と思ってたのに掌を返される。急に優しくするな! DV!?
痛みを与えて、首輪をつけて束縛してくれるなら、「先生」として支配してもらうことができました。
でもそれはやっぱりよくないらしい、でもどうしてよくないのかがわからない状態。
特別というと聞こえがいいものの、この時点では「先生」のようでそうではない、何某かの例外、ぐらいの意味合いです。
イザイアにとって、神園斎は得体の知れない恐ろしい人。
なんですけど、恐ろしい方に寄ってっちゃうんですよね~! マゾだから~!
そうやってまた、次の約束を重ねる。

・カスミ水族館~旅館ばらの湯

魚見ながら魚食べる話したり、水中トンネル通って溺れてるみたいとか言ったりしててかわいい~。情緒~?

ここ大事な会話だったって後で聞きましたが、正直まだ耳障りのいいこと吐いてる段階だったので焦った。
嘘では……ないんですけどお…………カス!

水族館で遊んだあと宿に行って、食事や入浴を済ませて客室へ。
しこたま酒飲まされた。酩酊をダイスロールで判定したらファンブルした。出目がね……だめなんですよ……フフ……。
客室入ってから互いにめちゃくちゃやりたい放題の無法地帯ですよ。
何やかんやあり、神園斎が嫉妬と支配欲を露わにする場面があったんですが、支配されるの全然OK~なので、イザイアには嫌がる理由、何もないんですよね。カスがよ!
奉仕体質でもあるので、いいように扱われて捨てられても構いませんからね。カスがよ!

これがきたとき本当に焦った。
あの~……わるい大人に弄ばれちゃお🎶ルン🎶と思ってたから……アレッ!? 逆かもしれん! なんかわからんけど落としちゃったのかもしれん! やばい! イザイア・クライストはカスなんですけど!! ってなって……。おんなじ虚無クズだと思ったのに!! てなって……。約1年後になんらかのかたちで死を迎えるキャラなんですけど!! てなって……。

しかもこの後、身体を重ねる流れになるんですが、それもだいぶ焦った。
絶対断らないけど事に及んだら失踪するしぬので……。
イザイアが誰にでも身体を開くことができるのは、他に差し出せるものがなかったのもありますが、それが被虐行為として成立した死の代替行為だったからです。
死だね~!
その時点までの自己を殺し、居場所も名前も、あらゆるものを捨てて、死に返り別人になろうとする。
何の前触れもなしにそれは……まずいですよ!
望まれるままに身体を開くとそういうことが起きるので、能動的に同意すればさすがにそうはならんやろと思って足掻くさまが見受けられる。

イザイアは嘘吐きですが、彼が最も嘘を吐いている相手は自分自身です。
更には、もはや自分でも何が嘘だったのかわからない。愚か。
なので、イザイアが考えたがらないことをいちいちすべて詳らかにする神園斎は相性が最高に悪く、よかった。
それはとても恐ろしいことで、でも、こいつ恐ろしい方に寄ってっちゃうから……。(二回目)

でも何よりいちばんよくないのはこれだよ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
いや……だめではないけど……。
否定されて拒絶されて、もうずっと生まれてこなければよかったと思い続けて、それでも生きてるから、せめて何かの役に立って死ぬことを夢見てたのにこれはだめだろ! おしまい!
このあとすきって言われるけど、こちらとしてはそれよりここがやばいよ。

おしまいになってやることが脅迫。よくない。
この「何処かどうしようもないところ」とは、つまるところアンジニティです。
侵略戦争の記憶はありませんが、一度はそうだったので、今の暮らしをいつまでも続けられはしないこと、いつか破滅することへの確信を持っています。
命くんがいなかったら本当に道連れにしてたかもしれないので、命くんはただそこにいるだけでえらい。
イザイア自身は親に愛されませんでしたが、一般的には子から親を奪うべきでないという道徳を有しているため……。

また、ここで神園斎から「人殺しである」という吐露を受けるんですが、イザイアの根幹にある属性が《赦し》なので、神園斎に如何なる罪があろうと、その存在をゆるすことができてしまいました。
罪自体については、その是非を断ずることのできる立場にないので、ただそこにあるものとして、それでもあなたがここに在ることを受け入れますよって……そうなるから……。
それこそイザイア自身がずっとほしくて、でも手の届かなかったものなので……。

イザイアは神園斎に対してよく「仕方ない」って言うんですけど、でもこの「仕方ない」が慈しみってやつだと思うんですね。
“特別”って便利な言葉すぎるだろ。具体的に言いな!

・20/6/30

神園斎の誕生日を祝う回。
今度は嫌がらせじゃないプレゼントを贈りました。
また、イザイアがスーツ以外に服を持っていないことから、私服を見立ててもらうことになっていました。

スーツばかり着ていることは過去の呪縛のメタファーだったので、他の服着るようになったの、よかったな~と思いました。

ここら辺、読んでると心が壊れる。
誕生日来たら何かしらが終わるんですよおまえは~~~~~~~~~~~~!!!! アアアーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!

そんなこんなでショッピングしたりお茶したりしたあと、家に招きました。

なんかこいついつも呪いみたいなこと言ってるな。
未来は誰にもわからないのに、どこにも行かないが言えないのに、先に死なないことの断言はする。
というのも、アンジニティに至ると死を手放してしまうので……どこでも一緒に来てくれるって言うから……。積極的に道連れにする気はないんですけど……。
まだ未来から逃れられずにいるので、こういう言い方になりました。

エ?まじで呪いみたいなことしか言わんな……。

これは帰り際、イバラシティを気に入っているか尋ねられた際のやりとり。
これ~~~~~~これこれこれ……これは……これはねえ、もう、そういうことだよって思ったから……。
英国から来たというのもそうなんですが、テストプレイでは蒸しパンさんは別のキャラクターだったそうなので……。
世界さえ跨いで、神園斎に出会うためにここまで……。

15:00~神園斎の日記より

この辺りのやりとりしてたときに迎えた更新でこれがお出しされたので、ア! イザイア・クライストのせいで神園斎の人生が狂ってる!!!!!!! と思いました。

・夏祭り

イザイアの、というか、キャロル・エインズワースとしての生い立ちは結構話させてもらってたんですが、神園斎側の事情はここまで断片的にしか知らずにいました。
その辺りを詳しく教えてもらった回。
異能の制御が上手くできないので薬で抑えていて、それが身体によくないというような話でした。

あらゆる仕打ちを己が罪のせいだと受け入れてきたふたりが、それは嫌だと明確に自覚するところ。
アアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーー;;;;;;;;;;

アンジニティに来てもらうのと、人格がやや改変された状態で一緒にいることになるの、どっちがマシだと思う?
って考えてたんですけど、アンジニティに来てもらうのはだめだな~と思いました。

箸休めにお祭り楽しんでるところも置いとくね。

かたぬきヘタクソ芸人の集い。かわいい。

・天藍祭

文化祭に行って、仮装して遊んでました。かわいい。

こゃーんランドで観覧車乗ったときのこれをなぞった、

このやりとりが好き。見た?ありがとうございます。

これなんだよ~~~~~~~~~~これ、これです。
やり直して正解を知ることができたのかはわからないけれど、それでもいい。
壊れた心で世界のすべてを愛そうとした人間が、たったひとりに恋をしたということなんですね~~~~~~~~~~~~~。おわりや。
ここで互いの抱く感情を恋と定めます。
イザイアにとって恋は呪いですけど……《イマジナリ・ディア》は恋の呪いなので……。
多分あとでハザマで起きてたことの話もします。

夏祭りのかたぬきの話したからこれも見てもらっていいですか?
二人でチョコレート彫刻に挑戦しました。

フラグを建てる人々。

神園斎さん(敬称)の出目が腐ってるの好きすぎる。
2出してたのに1出して下限更新するな! フラグの回収が上手い!

ほんまよ。1は笑うでしょ。

・20/12/24~20/12/25

これは12月24日早朝のソロール。
誕生日きちゃうよ~~~~~~タイムリミットが迫っているね~~~~~~~~~~~~~~!
ここは本当に、イルミネーションを見ているところが…………本当に……。

アアアーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

“ 後ろ指さされたって 一目散に逃げちゃっていいよ
   全部お気に召すまま ”

どうするんですか?
急に冷静になるな。
このあと宿に戻って食事したり、クリスマスプレゼント贈ったり、誕生日プレゼントもらったりして、2020年12月24日を越えはしたんですが……。
どうするんですか?
ここまで、それがどれほど苦しいものであれ、今に繋がった過去を肯定するという流れを積み上げてきているので、今更過去をなかったことにするのはナシだよ。
そんなことをしたら神園斎の愛したイザイア・クライストではなくなってしまいますので……。
かと言って、アンジニティに来てもらうのはだめだという結論が出ています。
しかし、キャロル・エインズワースとイザイア・クライストとが重なった中途半端な状態では、この先、生きてはいられません。
どうするんですか?
私が一番どうしようかと思った。

◆特記事項:不運体質、或いは幸運体質
彼は非常に運が悪い。或いは、非常に運が良い。
外を歩けば轢かれかけ、階段で足を踏み外し、落下物によく当たる。
あとほんの僅かの差で死ぬような目に頻繁に遭い、それでも致命傷には至らない。

2020年12月25日以降、イザイア・クライストは寿命の残高が尽きた状態です。
25歳となったイザイア・クライストは世界にとって異物なので、死による排除が行われようとします。
ので、危ない目に遭いやすくなりました。
それでも、世界に定められた死を回避し続けることによって、限りなくゼロに近い寿命の残高を誤魔化してどうにか生きていました。
でもそれをいつまでも続けるのは嘘だから……。
どうにかしようと思って、自分の敷いた設定の抜け道を探す人になっていたんですけど……。

真正面からこれが出てきた。
寿命を……継ぎ足し!?
パワーはすべてを解決する。

置いていかないで、先に死なないでって言われたらいいよってなるもん。
ハア~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!

“ 持て余す時間、全て 君にあげるよ ”

イザイア・クライストかキャロル・エインズワースか、少なくともどちらかを完全に殺さなければならない対立構造だった筈なんですが、キャロル・エインズワースの過去を持ったイザイア・クライストの未来が繋がれたことで、結果的に1.5ぐらい救われました。
ひとつ分の陽だまりにふたつはちょっと入れない筈なのに!?

ちなみにこのとき、クリスマスプレゼントにしたのがこれ。

以前生花を贈りましたが、これは枯れることのないガラス細工のバラ。オルゴールなので音が鳴る。
曲目は『愛の夢 第三番』。弾いて聴かせたことのある曲です。
出掛けている間に旅館のスタッフに部屋に置いておいてもらう、ということをしたので、サンタクロースが来たというテイで話しており、かわいい。

◆ハザマ

イバラシティでイザイア・クライストの物語が展開する裏で、ハザマで展開していたのが被虐の怪物キャロルの物語です。

・0:00~12:00

ハザマでの異能強化を受けて、イザイアは視覚、聴覚が鋭敏に、触覚や味覚はほとんど失われてしまいました。
その他、心臓の鼓動が確認できないことに気が付いたり、途中から右目が見えなくなったり、《イマジナリ・ディア》の声が聞こえるようになったりしていきます。

1:00~【Daybreak】

それらの変化に関わっていたのが、日記の末尾で行っていたダイスロール。
更新毎に+1D10、更に、ハザマに於いて悪意/中傷/虚言/忘恩に該当する行動をとることによって、D10がひとつずつ追加される仕組みでした。

12:00~【Interlude(2):■■■■■■■の福音】

この数値が一定値を超える毎に、イザイアに異変が起こっていきました。

・13:00~21:00

13:00~【Interlude(3):■■■■■■■の悪魔】

そして、12時間目に遂に100を超過し、13時間目に起こったのがこちら。

知らん女になりました。
いや……まず女ではないんですけど……両性具有だから……。
ここからしばらく、主導権が《イマジナリ・ディア》に渡ります。

この時点では周囲の方にとっては正体の判然としない存在でしたが、他人によって定義されるという《イマジナリ・ディア》の性質から、「一体誰なのか」といった類の質問に対する回答を持ちません。
明確に「名前」を尋ねられた場合のみ、仮の名称として「マリア」と答えていました。
これは最初に《イマジナリ・ディア》を産んだ少女から借りた名称です。
どこかで聞いたような気がしますね、イザイアもマリアも同じことをしているということです。

イザイアと親しい人物ほどマリアに対する忌避感が大きくなるもので、実際ほとんどの方が警戒なり何なり塩対応してくれたんですが、誰も敵対行動は取らなかったな~と改めて思いました。
敵と言われると、敵になります。
悪魔と口に出してくれた方はいらしたので、悪魔にはなりました。
ちなみに神園斎さんからは「あいつ何かべらべら喋ってるな~、有益そうだから一応聞いておくか」感がひしひしと伝わり、マリアに対して一切興味がなさそうでした。煽り倒しました。

20:00~【Backstage(3):一度目の世界の顛末と二度目の世界の展望について】

第20回更新が20/12/10。
クリスマス前だったので、このタイミングで事の顛末、イザイアの置かれている状況も明かされています。
ここでマリアが「観客」と呼んでいるのは、日記を閲覧しているプレイヤーです。
マリアは世界線を跨いだことで、世界が箱庭であることと何らかの上位存在を知覚しており、時折画面外へ語りかけるような言動を見せていました。
それでも正しく理解しているわけではないので、「観客」や「神のようなもの」と表現しています。

・22:00

22時間目、更に姿が変わって、今度はこう。

テストプレイで活動していた被虐の怪物です。
被虐の怪物は限りなく死から遠ざかった存在ですが、厳密には不死とは異なり、気の遠くなるほどに殺し続ければ息の根を止めることは可能です。
内臓を失ったのは、外見を繕うことを第一にリソースを割いたが故。
今回こどもの姿をしているのは、最早大人の姿を維持するだけのリソースを有していないからです。

本プレイに於いて、イザイア・クライストとキャロル・エインズワースは中途半端に重なった状態です。
ハザマで活動していたのは、最初から、キャロルから変じた被虐の怪物の一面でした。
マリアが表立って活動していたのは、被虐の怪物本人が状況を理解するまでの繋ぎです。

・23:00

23:00~【展覧会の絵】

被虐の怪物とはイザイア・クライストに成り損なった残り滓
本人もその自覚を持っています。
それでも、イザイア・クライストがイバラシティで過ごした記憶もまた、有しています。

22時間目にベースキャンプへと戻った被虐の怪物は、同じくベースキャンプに戻っていた神園斎に会いに行きます
イザイアがどこにだって会いに行くと言った通りに。
自らがイザイア・クライストでないことを告げないまま。

23:00

このとき、こちらからは手持ちの装備をひとつ贈りました。
ラストリゾートと名のついた青薔薇の造花。

30:00~【不可能、奇跡、或いは神の祝福】

それは、かつて青薔薇の生花を贈ったイザイアの真似事。
造花は、本物ではないことの示唆でした。

23:00

また、神園斎からは防具の作製をしてもらいました。
装備名称はおまかせしていたので、何を作ってもらったのかは私も更新日に知りました。
ヴェールだったよ~~~~~~~~~~~~!
誓約のマリアヴェール。天才。
でもこれ、神園斎の愛したイザイア・クライストじゃないんですよ…………エーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!! 何てことをする!?!?

あと、Cross+Roseからの問いかけ、「貴方は何処に居たいですか」の回答を、ここで「イバラシティ」に変更しました。
(これまでは、「何処でもない」か「わからない」でした)

・24:00~36:00

そんなやりとりを経て、ほんのひとときイザイアとして扱われたあと。
24時間目のチャットでイザイアではないことを明かします。
別れてから言う。卑怯~!

ここから先は失恋ロールです。
イバラシティ側ではクリスマスのロールが続いており、神園斎の異能の話に至るのは24更新のあと、25更新の前。
なので、神園斎がイザイア・クライストを望むなら、被虐の怪物を殺さなければならないという前提で、その引導を渡させるための会話に繋いでいます。
だってそうするしかないんだよ~~~~~~~~~~~~~!!!!!

“ もっと違う設定で もっと違う関係で
  出会える世界線 選べたらよかった ”

「選べた」方がイザイア、「選べなかった」方が被虐の怪物なので……。
選べたのに選べなかった方も会っちゃったから……。

これが30時間目に選択を迫ったチャット。

返答がこちら。
神園斎が愛したのはイザイア・クライストです。
被虐の怪物はイザイア・クライストになれなかったキャロル・エインズワースの成れの果てです。
わかりきっています。
だから、こうなる。
こうなるんですけどお!!!!!!!!!!!!!

でも神園斎ってやつは欲張りだからこういうことをするだろ!!!!!!!これを受けたあとの32時間目、

装備を改名した上で破棄しました。
からっぽの胸の内にある望みを棄てて、現実への未練を棄てて、

34:00~【Which/不一致】

いくらかのやりとりをして、34時間目、「神園斎の幸福」を自らの願いとして告げました。
この時点では、それはイバラシティ陣営の勝利を指すわけですね……。
自分で決闘組んでのたうち回ってると安心してこういうことができる。
まあそんなに……影響力いっぱいあったとは言えないんですけど……まあまあの数値あった……と思う……たぶん……。上位だとかなりかっこよかったんですけどね~!

ただ、話が進んでみると、ワールドスワップの実行は決着から120日後とのこと。
その頃には、神園斎とイザイア・クライストはイバラシティを出ているため、ふたりは共に平穏に暮らせることになりました。
それはさながら、アムドゥシアス=マリアが被虐の怪物の願いを叶えたみたいに。

“ 無数の願い込めて 綴る夢物語
  最初で最期の晴れ舞台を奏でて ”

・37:00

日記を36回分しか用意してなかったので、書くことないよおって喚きながら、プロフィール絵と対にした絵を置いてお茶を濁した。

結局のところ、イザイアが自分を否定しないなら、被虐の怪物が産まれることもないので、ハッピーエンドなんじゃないかな!?

“ ああ「もう消えたい」なんて嘘だ
  でもどうしてもここが痛いんだ ”

◇アムドゥシアス=マリア

36:00~【Fragment:祈りの成れの果て】

◆《イマジナリ・ディア》
 それは血統に憑くもの。
 福音告げる天使、万能たる神、魂奪う契約の悪魔。
 或いは、あなただけのおともだち。

 それが成した奇跡は、ひとつだけ。

第36回プロフィールより

今回アムドゥシアス=マリアとなった《イマジナリ・ディア》、その目的は、契約者の願いを叶えることでした。
ので、テストプレイに於いて被虐の怪物が抱いた「イザイア・クライストに成りたい」という願いを叶えきれなかったことのアフターケアに奔走していました。
被虐の怪物の気が変わって、やっぱり神園斎を手に入れたいと言ったなら、彼をアンジニティへ引きずり落とすために手を尽くしたでしょう。

でも結局、願いを叶えたというのはアムドゥシアス=マリアのかたることであり、それが語られているのか騙られているのかの判断は読み手に委ねるかたちとしています。
改めて、ワールドスワップに準備期間があったこと、そういう面でもかなりよかったな……。本当に願いを叶えたかのようなかたちになって……。
《イマジナリ・ディア》は観測によってかたちづくられるものですから、イザイアの物語を読んでくれた方、こんなところまで読んでくれている方の解釈がすべてです。
ここまで色々書きましたが、最終的にそういうことです。

それでも確かなことは、少女の祈りを受けて産まれた《イマジナリ・ディア》が、ずっと、エインズワースの血族に寄り添ってきたこと。
けれどそのために、アムドゥシアス=マリアは、ずっと、愛した少女マリアのこどもたちが死に続ける物語を繰り返さなければならなかったこと。
それがいつしか、悪魔自らのせいとなってしまっても、どんなかたちになろうとも離れられず、終われないこと。
これは恋の呪いです。

このアムドゥシアス=マリアはハザマで被虐の怪物と共に在るものですから、侵略戦争の終わりをもって役目を終えます。
イバラシティでイザイアと共に在る《イマジナリ・ディア》もまた、遠いいつか、イザイアの眠る頃に役目を終えます。
イザイアが死ぬときものすごく惨たらしい死に方をすると思いますが、一緒に死ねるのでゆるしてください。言うタイミングなくて多分初めて言ったので怒られるかもしれない。

それはさておき。
神園斎とイザイア・クライストは同性カップルですから、もう、《イマジナリ・ディア》を有するこどもが生まれることは、永久にありません。
恋の呪いは、恋によって終わりを告げました。めでたし!

“ 「此処には誰もいない」「ええ、そうね」 ”

◆イバラシティ 20/12/25~

そんなこんなで様々あり、イザイア・クライストは12月25日以降も元気に生きています。
とは言え、命を分け合うにも環境を整える必要があるので、イバラシティを出てからにしようね、という話になり、イバラシティ側ではあとは平和にデートして暮らしました。
神園斎には高校生の養子がいるので、おうち訪問して挨拶したり……その自宅には神園斎の育ての母親の幽霊が一緒に暮らしているので、何やかんやでそちらにも挨拶したり……。
色々あったんですが、画像入れすぎ、動画埋め込みすぎでエディタの様子がおかしくなってきたので程々にします。

ので、ひとつだけ。
共に過ごす二回目の神園斎の誕生日、その一幕。
こんなん言ったんだな……と自分でも思ったんですが、ちがう誰かになれなかったんですよね。
キャロル・エインズワースは自己を放棄してちがう誰かイザイア・クライストになりたかった。
確かに名を変えてイザイア・クライストとなりはしましたが、キャロル・エインズワースだった過去を否定することはなかった。
キャロル・エインズワースだった過去を肯定するならイザイア・クライストの存在は嘘なんですけど……稀有な出会いによって、それでも生きていけることになりました。

“ 嘘を赦して 全てを捧げて 誓い合う未来 ”

“ 解ったの 私は
  この肢で立たなくちゃ”

これはアイのお話でした。
それは“ I ”であり、愛です。
傀儡ではない私としての生を知り、愛することと愛されることを知りました。
そして復讐のお話でした。

Don't cry. just revenge. The best revenge is to live well.泣くな、復讐せよ。最高の復讐は幸せに生きることである。

◆おわりに

いかがでしたか?

いかがも何もない。
初めての定期ゲームで気が狂いまくり25000字近い爆長記事を生み出してしまった。
アイコン芸を覚え、当社比たくさん絵も描きました。
前世の記憶を思い出して久しぶりにイメージアクセサリーも作ったし、イメージ香水もオーダーしたし、アクリルスタンドも作りました。
本当に本当に楽しい時間でした。
お付き合い下さっている蒸しパンさんに頭が上がりません。
たくさんの素敵な思い出をありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

改めて、アドカレにお誘い下さったスズサトさんにも感謝を!
ありがとうございました~!

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