見出し画像

マタニティリープマガジン vol.4 二十歳に結婚。3人の子供を抱えながら手に職がなく苦労したシングルマザーが仕事と家庭のはざまで模索した自分の人生

みなさん、こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」。マタニティリープです。このマガジンでは毎週木曜日にメインコンテンツとして、マタニティ期、子育て期の経験とリープについて伺ったインタビュー記事を連載しています。本号から、全4回にわたるインタビューが始まります。お二人目の記事のスタートです!読んでいただいて、共感したり、元気になったり、癒されたりと、みなさんの力となる記事になれたら嬉しいです。

マタニティリープインタビュー

〜高橋歩惟(仮名)さんのマタニティリープジャーニー〜(第1部/全4回)

現在、58歳の高橋さんには3人の子供がいる。長女が38歳、長男が35歳、次女が30歳。初孫が1人(4歳)。離婚をしてシングルマザーになり、仕事をしながら子供を育てていった高橋さんのマタニティリープの物語を聞かせていただきました。

第1部:結婚と出産、そして予期せぬトラブル

●出産、妊娠はどういった感じでしたか?
いわゆるできちゃった婚でした。私は元夫の親が経営する会社に就職して、そこで出会いました。19歳のときに家を飛び出し、一緒に住むようになりました。そして、妊娠が分かり、籍を入れることになりました。当時、私は20歳でした。実家を出る際には大揉めになりましたが、子供を産んでから自分たちで結婚式を挙げました。

●その後は?
長子が生まれてからは1年間休職しました(現在の育児休暇とは違いますが)。長子が1歳になった頃から、夫の親の会社の事務を手伝い始めました。

●それはどんな経緯で?
人手が足りないとのことでした。自分は働きたいという気持ちよりも、フルタイムではなくお手伝い程度で仕事を始めました。
子供を保育園に預け、住んでいる場所と自分の実家は車で15分の距離でした。夫の実家も車で20分強だったので、行き来は頻繁にしていました。両方の家族にとっての初孫で、みんなに可愛がられました。

●その後どんなイベントがありましたか?
会社にトラブルが起き、家宅捜索を受けました。その時に2人目を妊娠していました。電話で「今日やってますか」と聞かれ、なんだろうこの電話?と思っていたら、警察とローカルテレビ局がいきなり来ました。事務所には夫と私しかいませんでした。たまたま長子もいたので、この状況に置いておけないと思い、実家に預けました。
義理のお父さんはしばらく雲隠れしていました。会社は営業もままならない状態になり、会社を閉めることになりました。お腹には二人目の子供がおり、妊娠は8か月から9か月の頃でした。オフィスの片付けや引っ越しを行いました。義理のお父さんが自殺未遂を起こし、救急車を呼んで助けたこともありました。今思えばドラマのような壮絶な出来事でした。それが私が22歳くらいの頃のことでした。
母親はオロオロして泣いたりしていましたが、私には子供が1人、お腹にもう1人。泣いたりしている場合ではない。なんとかこの子たちは守るぞ、それだけが頭にありました。女性は強いと感じました。

●その出来事は、ご自身にどんな影響を与えたと思いますか?
その時は、義理のお父さんに対して腹が立ったりしましたが、旦那に対しては何もありませんでした。ただ、自分の中で明確に揺らがずに立つ覚悟ができたと感じました。この子たちを絶対に不幸にさせない、という強い決意が芽生えたのです。

●そこから2人目が生まれたわけですね。
2人目の出産は不思議な感覚がありました。自分は妊娠してもお腹が大きくならず、いつも逆子でした。3人とも逆子でした。自分のお腹の上の方に子供の頭があり、動くのがわかりました。どこに子供がいて、どう動いているのかがしっかりと分かりました。その分、子供を愛おしく感じました。自分の心音とこの子の心音は明らかに違っていて、私の鼓動とは違う鼓動があることが不思議でした。これは私の分身ではなく、違う存在として命としてここにいると、強く感じました。
1人目は1800gの低体重で、真ん中が一番大きくて2900g、一番下は2500gぐらいでした。子供たちはあまり大きくならず、予定日よりも早く生まれ、破水が始まったら促進剤を使って出産しました。2人目、3人目も産道を開く処置が行われ、出産しました。

●3人目はいつ生まれましたか?
28歳の時です。

●2人目から3人目までの間は?
色々とゴタゴタした後、義理のお父さんが再び会社を始めました。夫は手伝いに行き、私も嫌だったけれど、手伝いを始めました。しかし、義理のお父さんに愛人がいたことが分かり、その愛人が会社に出入りすることがあり、とても複雑な気持ちになり、私は会社を辞めることになりました。

その後、自分で就職活動を始めました。

>次週、第2部:苦労した就職活動 に続きます。

マタニティリープ情報

マタニティリープでは、妊娠出産後の可能性や選択肢が拡がり、リープ(飛躍)につながるイベントやワークショップを開催しています。

次回のイベントは12月に予定をしています。
2023年12月4日(月)11時から12時半「マタニティリープ出版イベント」
2023年12月14日(木)11時半から13時「ゆくリープくるリープ」(年末イベント)
詳細が決まり次第、またお知らせさせていただきます。

マタニティリープから本が出版されます。
来年前半に出版予定の本を執筆しています。まさに妊娠中というような感じです。(笑)クラウドファンディングによる支援と予約ができるようにしていきたいと思っています。マガジンに続き、こちらもどうぞお楽しみに!

編集
マタニティリープ合同会社
https://www.maternityleap.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?