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HikaruUtada


初めて自分のお小遣いで購入したCDは
宇多田ヒカルのHEART STATION だった。

好きなアーティストとかいる〜?
と聞かれて宇多田ヒカルと答えたら
「first love」のような淡いラブソングが好きなんだなぁ
と心の中で思うだろうと感じる人に
は宇多田ヒカルって言わないようにしてた
尖った時期もあったっけ

18歳が書きおろしたとは思えない繊細な歌詞の「first love」ももちろん好きだけれど。出産を経てから歌う「first love」との聴き比べも素敵だし。
そういうことではなくて。わかるかなぁ。

まぁそんな風に精査したところで
私の好きな宇多田ヒカル様は
なにひとつ変わらないんだけど

以下、私が感銘を受けすぎた宇多田ヒカル様の言葉たちを

勿論下記以外にもたくさんあるんだけれどね

 俺の彼女はそこそこ美人 愛想もいい
 気の利く子だと仲間内でも評判だし
 俺の彼女は趣味や仕事に干渉してこない
 帰りが遅くなっても聞かない 細かいこと
 あなたの隣にいるのは
 私だけれど私じゃない
 女はつらいよ 面倒と思われたくない
 あなたの好みの強い女
 演じるうちにタフになったけど
 いつまで続くの狐と狸の化かし合い    

                         _俺の彼女

メロディーを聴きながら歌詞を読んだ時心がざわついた感覚。この言語化の才能には惚れ惚れする。私だけれど私じゃない♪


エンドロールの最後の最後まで
観たがる君の横顔が
正直言うと
俺の一番楽しみなとこ

                        _BADモード

映画館のエンドロールを眺めるわたしを見つめたあの人やエンドロールを見ている綺麗な横顔のあの人を思い出した。この情景を歌詞にした感性が美しい。

一人で生きるより
永久に傷つきたい
そう思えなきゃ楽しくないじゃん
過去から学ぶより
君に近づきたい
今夜のことは誰にも言わない
I won't tell my friends
'Cause I know they're worry
I won't blame anyone else
For what happens to me
完璧なフリは腕時計と一緒に外して
ベットの横に置いて

                      _誰にも言わない

一人で生きるより永久に傷つきたい は本当の強さを感じる

何度聞かれようと変わらない答えを
聞かせてあげたい
なんと言われようとあなたの行く末を
案じてやまない

                          _あなた


初めてのルーブルは
なんてことはなかったわ
私だけのモナリザ
もうとっくに出会ってたから
初めてあなたを見た
あの日動き出した歯車
止められない喪失の予感
「写真は苦手なんだ」
でもそんなものはいらないわ
あなたが焼きついたまま
私の心のプロジェクター
寂しくないふりしてた
まあ、そんなのお互い様か
誰かを求めることは
即ち傷つくことだった

                                                                                   _One Last Kiss

はじめてのルーブルはなんてことはなかったわ~から歌い始める感性の魅力

「おやすみ」のあと向けられる背を
見て思い出す動物園の動物
寝食を共にし始めて何年
触れられない案件

                        _Too proud

今日を乗り切るだけのプライド~♪ プライドについてのメッセ―ジをこの曲調でこの言葉の表現で

宇多田ヒカルの作る音が好き
宇多田ヒカルが生む言葉が好き
宇多田ヒカルが創る世界が好き

宇多田ヒカルの音楽性だと、耳だけでメロディーをつい聴いてしまう。芸術的なメロディーから体が勝手に動いて、音を聴いてしまうけれど、歌詞に触れながら聴くとそこにはまた別の世界があって、歌詞を読んでから聴くその音楽たちは何倍も美しくなる

NETFLIXで公開されている「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」や「Hikaru Utada Live Sessions from AIR Studios」も是非日本語字幕付きで観てほしい。

殆どがラブソングを占め、誰もが理解できるような簡単で素直な言葉が並ぶ歌詞なのに、深みを感じる。言葉の組み合わせの仕方だろうか、メロディーと歌詞のギャップがあるからだろうか、このわかりきれぬ魅力にずっとずっと魅了されるのだろうな~

いつまでも違った世界が見える彼女の音楽と言葉の生み出しにわたしは何度も生かされている。

宇多田ヒカル様(@_@)

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