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【現場学校02レポ】個人で映像制作・発信をする時代|ビデオ編集の現場(市井 義彦さん)

こんにちは!
ライブ配信セミナー『現場学校02』レポート班のSカオリです。

2019年4月16日に開催された、市井 義彦さんのセッション「ビデオ編集の現場」のセミナーレポートをお届けします。

今回は、ビデオ編集という、ウェブ系の講座では聞くことがあまりないテーマなので個人的にも楽しみな授業のひとつでした。
昨今、ウェブコンテンツでもウェブ広告でも動画はどんどん増えてますし、個人配信も気軽にできる時代になってきてますし、ウェブ業界でも動画に対する需要は高まっていますね。

映像制作のスタイルの変容

従来、映像は映像業界で作られるものがほとんど、今なおテレビなどの映像業界では、その作業の専門のプロが分業して行うことが通常の映像制作ですが、近年では、ひとりで演出から撮影、編集まで行い個人で完結するスタイルの映像制作も増えてきました。YouTuberとか、インスタ動画とか、基本的にはそういうかんじですね。

昔だったら映像制作は機材もソフトも高価で、個人で揃えるのはかなりコストがかかっていたのが、今は(もちろんテレビや映画並みのクオリティを要する場合は別ですが)個人でもリーズナブルに機材もソフトも入手することができるようになり、ひとりで映像を作ることが容易になってきました。

また映像を配信する媒体も、テレビのようなマスメディアだけでなく、今は動画投稿サイトやSNSでもプロではない個人が制作した動画を発信できるようになりました。

実験)どのSNSが一番バズる??

ここで市井さんが行ったひとつの実験を。

すべて同じ15秒の動画をそれぞれのSNSに投稿してみたところ、TikTokがバツグンにバズったそうです。これはその動画の内容自体もTikTokの利用者層に合うようなものだった、という側面もあると思いますが、「どの層にむけて、どのジャンルに対してコンテンツを訴求させたいのか」によって投稿するプラットフォームを選び、動画の作り方を工夫することが大事になってきます。

確かにインスタでウケる動画とTwitterでウケる動画ってちょっとジャンルが違う感じがしますしねー訴求を考えるなら、きちんとSNSの利用者層とリーチしたい層のことを考えながらやらないとスカっちゃうのかもしれないです…実際むずかしそう。。

Adobe Premiere Proでの動画編集

ここからはライブ実演で基本の動画編集についてを見せていただきましたので文字では割愛しますが、Premiere ProのチュートリアルはYouTubeなどにたくさんあるそうなので、Premiere Proで動画を作ってみたいという方はYouTubeを探してみるといいでしょう。

むか〜〜〜〜〜しに学校の課題でPremiereの体験版?を触ったことありますが高機能すぎて用意された動画に自分で音声と字幕を入れただけで力尽きましたけども…さらに画面が進化しててすごいです。

講義内で紹介された音楽、音を利用、購入できるサイト

・YouTubeオーディオライブラリ

クリエイターツールの中にあるオーディオライブラリは、YouTube内であればほぼフリーで使える音源を提供されてます。YouTubeに投稿する動画を作るなら便利に使えますね。ただし、このオーディオライブラリの音源を使用してYouTube以外にアップしたりするのはNGみたいです。

・PremiumBeat
https://www.premiumbeat.com/ja/
ストックフォトで有名なshutterstockのサービスのようです。CMサイズに最適な長さでも購入できるなど市井さんいわく使いやすい音楽販売サイト。

・Artlist
https://artlist.io/
こちらは海外サイト。月額登録すれば月に何曲でも制限なく使えるそうです。

・Audiostock
https://audiostock.jp/
こちらもストック音楽のサイトですね。音楽クリエイターが投稿し登録された素材が販売されています。

動画制作での音楽、音素材の取り扱いは権利によく注意してください。
その辺でダウンロードしてきたりして勝手に使うのはもちろん、購入した素材であっても、きっちり細かく規約を確認しないと利用違反になってしまうので…というお話が最後にありました。
使用可能期間があったり、テレビはOKだけどウェブはNGとかもあるそうで…これから動画を作るぞ!っていう方も、音素材の取り扱いには十分注意してください!

Adobe Premiere Pro便利機能

こちらもライブ実演しながら機能紹介されました。

①Lumetriでカラー調整
動画全体または部分的に色を変えられる。Photoshopと違うのは、動く者に対しても色が変えられるということ。
LUT(ラット/ルックアップテーブル)はいろんなひとがいい感じの色を配布したりしてます。
CMとかでビールだけ色が付いてて人物はモノクロ…とか見たことありますがあんな感じでしょうか?

②アニメーションテロップ(エッセンシャルグラフィックス)
テロップをおしゃれに表示したりする機能ですね。プリセットでも十分オシャレですが、こちらの素材もAdobe Stockで販売されてるそうです。

③音に合わせて映像編集
これやばかったやつです!上手く説明できるかわからないのですが、
音楽素材を再生しながら「マーク」をつけ、そのあと動画ファイルを読み込むと、自動的に「マーク」に合わせて動画がカットされて超かっこよく!!昔は短く切って繋いで…ってやってたのが今は自動でできるようになったということでこれはすごい機能でした。これだけでカッコいい動画ができあがっちゃってました。

④映像に合わせて音楽編集
これもすごいやつです!
映像の長さと音楽の長さがちょうど合うとは限らないですよね。映像の長さに合わせて音楽もちょうどよく終わってほしい…という場合、おしりを合わせるために真ん中を切ってしまっては途中で音がぶちっと切れてつなぎが不自然になってしまう。
そんなとき、AdobeのAuditionというソフトを併用します。これがすごくて、その音楽をAIが解析してきれいに繋がるようにしつつ希望の秒数で曲が終わるようにしてくれる!AIすごいです。

⑤シネマグラフ
静止画の一部だけが動いてるっていう一時期よく流行ってたやつですね。
これの作り方を実演していただきました。
シネマグラフを作るには、固定したカメラで動画を撮影すること(当然ながら固定しないと静止画の一部が動くように作れないので…)。
1.動かしたいところをまず指定
2.静止画にするところを「フレーム保持」
3.静止画フレームの上に動画フレームを重ね
4.動画フレームの動かすところだけをマスクする
動画にもマスクとかあるんですね〜これでシネマグラフが出来上がります。

ここで紹介していただいた機能だけでも、これだけでそこそこいい感じの動画を作れるんじゃないでしょうか?!受講者のみなさんも今回は実演を見ながらおおおー!ってなってました。早速作りたくなりますね、何かを…!

最後に質問コーナー

今回はビデオ編集ということで普段聞けない疑問がたくさんあったようで、質問も盛んに出てました。

A.  動画=いわゆる動画全般のこと 絵も音も入っている状態
   映像=音と映像、というように、音が入っていない絵だけの状態
という感じで市井さんは使い分けてるそうです。

全然意識してなかったけどなるほど…
そしたらウェブサイトなどで音無しのムービーをファーストビューなんかに使ってる場合は動画ではなく映像、ということなんでしょうか。
わたし的には動画っていうと作品として完成した状態って感じもします。

A. 動画は今後どんどん増えていく。いたるところに使われるようになるでしょう。逆に言えば、増えていくほど当たり前になっちゃって、見る人にフックしなくなってくる。そこを工夫していくことが必要。そこがプロとしてお金を生み出せるポイントになるかも。

今はまだ動画コンテンツがあるってだけで物珍しくて注目度があがるけど、これからはそれが当たり前になっちゃうので、コンテンツやプラットフォームも意識して作っていくことが大事になる。

これから自社コンテンツとしての動画、ウェブサイト内に組み込む動画など動画がウェブになくてはならない時代っていうのはもうほぼ来ちゃってる感じがするので、動画は門外漢!と言わずに、動画を自分たちで作って提案できるようになったほうが、ビジネスとしていいのかなぁと思ったりしました。撮影技術は撮影技術でまた必要ではありますけどね。

なかなか人がライブで動画編集しているシーンなど見る機会がないので、今回の講義はとっても楽しかったです!

『現場学校02』を体験しましょう!

ライブ配信セミナー『現場学校02』は、生放送のライブ配信を見逃した場合でも、期間中「アーカイブ視聴」ができます!

参加チケットはこちらから
https://gbgk.jp/

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