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「アンネの日記」
ナチスの迫害を恐れオランダの屋根裏部屋に潜伏したユダヤ少女アンネ・フランクの悲劇的な人生を映画化。主演は最初オードリー・ヘプバーンにオファーされ、アンネの父親オットー・フランクもヘプバーンに面会までして懇願しましたが、脚本を読んだヘプバーンは「自分も同じ時期にアンネのような体験をした。とても冷静に撮影を終える自信がありません」と言って固辞しました。
ヘプバーンは大戦中、オランダの、アンネが隠れていた建物のそばに住んでいたのです。非ユダヤ人なので収容所送りにはなりませんでしたが、栄養失調で餓死寸前まで追い込まれました。それ以来、ヘプバーンは太れない体質になったとされます。
映画でアンネを演じたミリー・パーキンスはどことなくヘプバーンにも似た清楚な雰囲気がありますが、そのような経緯から選ばれたキャスティングなのかもしれません。
アンネ一家が潜んだ建物には、屋根裏部屋の入り口が分からないよう書棚が置かれてカモフラージュされましたが、作中何度かこの建物をナチスが検問に訪れており、音を立てずに息を殺す緊張感でこちらまで手に汗を握ります。
潜伏部屋で一緒になった少年ペーターとの淡い恋も描かれますが、密告者によって居場所が露見し、アンネは無情にも強制収容所に連れて行かれて映画は終わります。
「アンネの日記('59米)」
ミリー・パーキンズ / ジョセフ・シールドクラウト / ジョージ・スティーヴンス
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