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事故物件にまつわるエトセトラ

わたしは映画が好きなタイプの人間なのですが、つい最近「貞子vs伽椰子」という映画が放送されていました。
アニメ「チェンソーマン」のオープニング映像で数々の映画がオマージュされていたのですが、この作品も使われていた一つです。

特にホラー映画好きというわけでもないのですが、このオープニングに出てくる映画は見てみようと思ったのでちょうどいい。ところが「リング」(貞子)は見たことがあったのですが「呪怨」(伽椰子)は見たことがなかったんです。最大限楽しむために貞子vs伽椰子は録画だけしておいて、呪怨を見終わってからゆっくり鑑賞しようと思ったんです。
わたしはこう見えてamazon primeの会員なので、ビデオ版からすぐ見られるんです。一本目はすぐに見ました。製作が20年以上前なので画質が荒く(?)てなんだか雰囲気が一層恐いんですよ。
まあとりあえず見終えることはできたので週末にでも貞子vs伽椰子を見ようかと思ったら、わたしの想像を上回る本数が続編として作られていました。さすがに全部を見るのは大変だと(恐いので)いうことでとりあえず一本で良いやと。そしたらNetflixで呪怨がドラマとしてリメイクされているんですよ。わたしはこう見えてNetflixの会員なので、見ようと思えばすぐに叶うのです。これ幸いと一話を見たんですが……シリーズでどれくらい恐いかはぜひ見てみて下さい。

ところで――あの家って純度の高い事故物件ですよね。
事故物件にランキングがあるとしたら、国内ランキング24年連続1位ですよ。他を圧倒するポテンシャルです。

そもそも事故物件とはなんでしょうか。
みなさんがイメージするのは、人が亡くなった物件だと思うのですが人が亡くなるというのも色々な事情があります。たとえば部屋で殺人事件が起きた場合と、老衰などの自然死では心的印象も大きく変わるはずです。自然死の場合は〝事故物件〟と呼びません。
事故物件という呼び名自体は実は法的に定義されていません。しかし人が亡くなっている部屋をめぐるトラブルは多く、その告知については国土交通省から宅建業者に対してガイドラインが作られています。
まずみなさんのイメージ通り、殺人や自殺といったケースは(いわゆる事故物件として)告知義務が生じます。上に書いたように自然死や不慮の事故の場合は事故物件とは呼ばれません。不慮の事故とは、転倒したり食べものを喉につまらせたりといった生活上で起きた事故のことです。しかしながら自然死や不慮の事故であっても、一人暮らしで誰にも気付かれず遺体の腐敗が進んでしまった、などにより特殊清掃が行われると事故物件として告知対象になります。
また、どちらか判然としない場合も告知しなくてはなりません。
これら告知は発生してから3年間とされています。三年を経過してからは宅建業者(不動産業者)の告知義務はなくなることになります。

このようなガイドラインが作られたのは、やはり事故物件には住みたくないという人が多いからですね。住みたくない人が多いとなかなか入居者が決まらない。なので内緒で貸し出してあとあとトラブルになる。
どうしても人の死に対して心理的な抵抗が生まれるという人は多いのですね。太古の昔から目に見えないものに対する恐怖というのはあります。感情論を排しつつあるデジタル社会の現代でもそれは連綿と受け継がれていて、市場の需給バランスを傾けるまでになっているのです。貸す方としても心理的な抵抗は理解していますから、周辺相場に比べてお家賃が安い傾向があります。

余談ですが。
3年経てば告知義務はなくなりますから、3年を過ぎれば貸し手としても家賃を上げたくなります。ところが好き勝手に家賃を乱高下されては入居者が困ってしまいますしトラブル必至ですので、事故物件では定期借家で契約するという手法がとられることがあります。先日の記事でも書きましたが(定期借家契約って何?)、普通借家契約では大家さんから一方的に契約解除はできないので、あらかじめ定期借家するのです。告知期間を過ぎたら再契約は行わずに、家賃を相場に戻して再度募集をかけるというわけです。

とはいえ事故物件の心理的抵抗をまったく気にしない方もいらっしゃいます。実害がない以上は家賃が安い分お得だとういうのも一理有ります。
呪怨の佐伯家でもない限r――



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