これはまた別の奇跡、からの話 #1
『これはまた別の奇跡』・・・
2021年の元旦に父が宇宙に帰った
その前後に起きたことや、
母を呼び寄せたことを書きました。
呼び寄せたこの町。
わたしにとっては、
小学生のときに「住みたい」と思った
ご縁のある町なのですが、
母にとっても、
なんともありがたい町だったのです。
母の預金は、出身地の地方銀行に預けています。
実家では御用聞きのように来てくれていたので
何人かの方とは仲良くいろんなお喋りをしていたようでした。
その銀行の支店の一つが、
今住んでいるうちから歩いて1分、
ほんの4件ほど隣なのです。
少し足を不自由にしている母でも、すぐに行けます。
その銀行で手続きしたいことがあったので、
母に付いて銀行を訪れたときのこと。
自動扉が開いて、
目の前のカウンターの女性が立ち上がり
手を挙げて誘ってくれました。
「〇〇さん!」
なんと、
すっと名前を思い出せるくらい
実家にちょくちょく来てくれていた人だったのです。
「どうしておられるのかなぁと思い出していました」
覚えていてくれました。
父が亡くなったことや
こちらに越してきたことを伝え
手続きをしてもらいます。
聞けば、数年前にこの支店に来て
もうすぐまた異動になるとのこと。
これまた絶妙なタイミングではないですか。
それから暫く
母は通るたびに中を覗き手を振ったそうです。
これも、私の奇跡のひとつ。
思いがけない再会に
心あたたまったことはありませんか。
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