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湾岸タワマンで本当に夫婦生活円満?マンションブロガーのらえもんに結婚相手の見極め方をきいてみた

結婚したら必ず発生するのが、家選び。婚活をする上でも、どんな家に住みたいか、どんな街で家族を作りたいか、は重要なポイントです。
そこで今回は、Twitterフォロワー数3万人超えのマンションブロガーのらえもんさんに、「湾岸タワマンって奥さんとのらえもんさんのどっちの趣味だったの?」「独身がマンション購入するのは不利?」などお伺いしてきました!

伊藤
こんにちは。のらえもんさん、はじめまして。ヒトオシの伊藤早紀と申します。

のらえもん
はじめまして。本当に思わぬところから急にオファーが来たんでびっくりしました。間違ってませんよね?

伊藤
大丈夫です。ヒトオシはオンラインの婚活サービスで、「既婚者の経験談を聞いてみよう!」という企画で、マンション界隈でイケイケののらえもんさんがいいんじゃないかという話になりました。

のらえもん
「イケイケ」全然そんな気がしないけど…大丈夫かな。Twitterでは「結婚生活つらい」みたいな中年男性の呟きばかりのアカウントに頼んで本当に大丈夫?と思いましたが、せっかくのオファーなので受けることにしました、よろしくお願いします。


伊藤
まず、簡単にのらえもんさんの現在の活動を教えていただいてもよろしいでしょうか。

のらえもん
はい!普段は都内でサラリーマンをしていますが、それと並行してマンションブロガーとしてこの10年ほど活動しています。具体的には本を書いたり、ブログ記事を書いています。
のらえもんブログを読んで湾岸タワマンを購入した人は少なくとも5000人くらいいそうです。

のらえもんさん_一人カット@3x-20

伊藤
それはすごい...!!

のらえもん
でも僕は不動産屋ではないですし、みんな湾岸タワマンを買うべき!なんて思ってません。地域ブロガーとマンションブロガーの間位の立ち位置なので、地元民がほぼいない湾岸エリア暮らしが楽しくなればと思って情報発信をしています。

伊藤
マンション購入も結婚も、一生に何度もないイベントなので、探す軸で似ているところってすごくあるなと感じています。
また、私が運営している婚活サービスヒトオシでは、婚活中の男女に「将来どんな生活をしたいのか」「だからこういう相手がいいよね」という話を必ず聞くので、のらえもんさんのいくらの年収だとどういうマンションに住めるか、などの情報はとても活用できるなと。

夫婦の住まい選びの知見と、さらに既婚者の立場から奥様とどうやってパートナーとしての関係性を築いているのか、色々お聞きしたいことがたくさんです!今日はよろしくお願いします。

■コロナ禍の婚活事情とマンション事情

のらえもん
たまにこうした謎な仕事が来るんですけど、頑張ります。
逆に質問なのですが、今の婚活事情ってどうなんですか?

伊藤
そうですね。コロナの影響は割と大きくて、2021年6月にとった調査で、現在マッチングアプリを使用している人のうち、2割以上がコロナをきっかけに始めたというデータもあります。

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のらえもん
なるほど。コロナで飲み屋で声かけられてとか、サークルで紹介された、職場で意気投合…そういう従来の出会いの場が消滅してますものね。マッチングアプリのユーザーはどんな条件で相手を探しているんですか?

伊藤
女性は学歴・収入・身長、男性は見た目・年齢ですね。笑 手軽に出会えて選べる反面、オンライン婚活で疲れてしまう、という人も多いのです。

のらえもん
わはは、そらアプリに登録している何十万人の中から自分にぴったりの人を探そうってなると当然疲れますね。僕は結婚するためには「選択肢をあえて狭くすること」と、「許容範囲を広げていい人を選ぶこと」の2つが必要だと思うんですよね。

伊藤
のらえもんさんはすでに婚活のプロのような発言をされますね。記事の最初に結論がでました。笑
おっしゃるとおりで、なのでヒトオシでは面談を通して月に厳選した2人だけをご紹介、そして話を聞いた上で本当に結婚に必要な条件を精査して必要のない条件はとっぱらう、ということをしています。

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のらえもん
月に2人だけ?でも、それぐらいがちょうどいいかもしれませんね。しかもAIとか条件でなく人力でマッチング相手をサービス側で提案するんでしょう?オンラインの世話焼き姉さんを雇う構図ですね。

伊藤さんからヒトオシのサービス紹介をされて思ったのは、おじさんの立場からすると、最初のお見合いがフィジカルな対面ではなくてオンラインなのはどうなんですかね?プラスなの、マイナスなの?

伊藤
確かに物理的に会ってお酒飲みながらお話をするデートとはちょっと物足りないかもしれません。でも、男性側からは、コスパが良いって言われますね。お金がかからない、事前のメッセージのやりとりも不要、良いと思った女性だけフィジカルで会えるので。

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のらえもん
なるほど、コスパですか笑
最近の若者が重視するタイムパフォーマンスもよさそうですね。

あとは、顔合わせの後に第三者が会話をチェックして、ここ直しましょうとかのフィードバックがあるというのはとてもいいですよね。PDCAが回せる。私は人の気持ちがあまり読み取れない族なので、よく奥さんに「あの一言が余計だった」と指摘されるんですけど、言われるたびに驚くんですよ。えーそうだったの?と。それをデートした相手から直接ではなくて第三者から言われるのはいいなと思いました。

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※ヒトオシでは、3回お見合いすると希望者には「お見合いレポート」が発行され、客観的なアドバイスが見ることができます。

伊藤
そういえば、コロナ禍でマンション事情も変化あるんですか?

のらえもん
コロナで住宅を探す人は増えました。特に子どもがいないカップルはコロナ前は賃貸でまだいいだろうと思っていたのに、いざ2人ともリモートワークになったら、「この広さじゃ無理」と慌てて探してます。住宅供給はすぐに増やせないから需要増で値段も上がりました。

■のらえもん氏が語る奥さんとのナレソメ

伊藤
のらえもんさんは奥さんのことをすごく大事にしている印象ですが、どんな出会いだったのですか?

のらえもん
これ表で言ってないのですが、私は職場恋愛だったので、いわゆる婚活をしたことはありません。転勤先で、「かわいい子がいる」と思ってすぐ声をかけました笑
その後、付き合って1年半ぐらいで入籍しました。

伊藤
えっ!早い!結婚の決め手はなんだったんですか?

のらえもん
若さのノリと勢いです(笑)。だからちゃんと吟味したり見極めたりしていないんですよ。お互い20代後半のときに喫茶店で、「結婚はいつぐらいを考えてる?」と聞かれて「30ぐらいかな」と言ったら「私のことそんな軽く考えてるなんて」と泣き出されまして。あー向こうはそんな真剣に考えてたんだなって思って、次の日に指輪を買いに行ったんです。

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伊藤
すごい決断力!それはめちゃめちゃ嬉しいですよ。女性のツボをおさえてますね。ちなみに、もしそのときにマッチングアプリで婚活できたとしたら使ってましたか?

のらえもん
使っていたかもしれませんね。とりあえず目いっぱい会ってフラれて落ち込んだかも。
先ほど男女ともに、見た目や条件でまず探してしまうとおっしゃってましたけど、既婚者の立場から考えると、結婚生活で大事なのは「許せないとことが同じ」かどうかだと思うんです。

部屋がどれくらい汚い状態を許せるのか、毎日外食でもいいのか家で手料理を毎日食べたいのか、休日は常に一緒に過ごすのか友人と遊びに行くのを許容するか、みたいな。そういうのってフィルタリングできる条件に出てこないじゃないですか。

伊藤
わかります。一緒に暮らしたりして、好きなことが同じよりも嫌いなものが同じほうがうまくいきますよね。

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のらえもん
既製品の服でものすごいぴったりフィットってあります?本当に自分に合うものというのは一部お直しを入れたりするじゃないですか。結婚前に考えていた条件なんて実はどうでもよかったりするんですよ。
勤め先でフィルタリングかけても、会社が倒産したり病気で辞めたりする可能性だってあるし、先がわからない世の中じゃないですか。どうせお互い思ってたのと違う方向に行くのだし、相手に合わせたり、一緒にすり合わせしていける相手を選ぶほうが大事だと思っています。

伊藤
現実的ですね。マンションをずっと見てるだけはあるというか。
奥さんと結婚する前と結婚した後でと「理想と違った」ということはありましたか。

のらえもん
結婚前は、共働きが理想のライフスタイルだったんです。奥さんも職場で出会ってますし。でも、いま奥さんは専業主婦なんです。
これは結婚してすり合わせしていった結果ですね。
絶対共働きじゃないと許さない!というわけじゃなかったし、結婚相手が家庭に入りたいと言ってるんならしょうがないかなと。なるべく奥さんのやりたいようにやらせてあげたいと思っていますし・・・僕のお金が続く範疇では。


伊藤
合わなかったとしても、なるべく相手の言うことを叶えてあげたいな、とお互い思うことが大事なんですね。

のらえもん
あ、自分の本能を信じて「匂い」で判断するのもありだと思います。

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伊藤
匂いですか。

のらえもん
人間が言葉を習得したのって数万年前で、お猿さんから長い時間をかけて進化しましたよね。その時間軸で考えると結婚相談所はともかくマッチングアプリを使って相手を探すなんて文化は、人類においてごく短い期間でしょう?でも人間の脳って、数代でそこまで進化してないと思うんですよね。
匂いを嗅いで、ああ、この人の匂い好きだなぁと思ったら、それは自分の遺伝子がこの人は合う人だよと教えてくれているんだと思いますよ。

伊藤
確かに、娘が父親の匂いを嫌がるのは、本能からだって言いますよね。

のらえもん
だから実際に会ったときに、さりげなく匂いを嗅いじゃえばいいと思いますよ。笑

■湾岸タワマンに奥さんは反対だった?!

伊藤
ところで湾岸タワマンに住まれてるのは、のらえもんさんの希望ですか?それとも奥さんの希望でしょうか?

のらえもん
100%僕ですね。湾岸エリアに住む前は、田園都市線沿線にいました。通勤ラッシュが死ぬほど嫌だったんです。職場に座って行けて、かつ大きいマンションにどうしても住みたかった。一方、湾岸タワマンは奥さんの趣味では全くなかったです。

伊藤
初めは奥さん、反対されてたんですか?

のらえもん
そうですね。湾岸エリアのタワマンを購入するということに、彼女はあまり良いイメージがなかった。戸建ての方がいいって言ってましたね。でも戸建てで実際帰る場所とか、勤務先への距離とか、今後の転勤の可能性からの賃貸に出した時の利回りとかデータで色んなシミュレーションをして湾岸プッシュしたんですけど、そういうのって女性には響かないですよね笑
最後は「僕が全てお金出して払っていくから、お願い」と感情に訴えました。

伊藤
確かに女性にはデータよりも感情で訴えたほうがわかってもらえそうです。

のらえもん
とはいえ、住宅購入は大金が動くので感情だけではないですけどね。うちはお互いの得意分野を分担してるイメージはあります。
僕は浪費家ですけど、彼女はちゃんと家計を見て貯金をしてくれていて、最後はその貯金も出してくれたからタワマン購入に踏み切れました
一方、僕はお金のシミュレーションや、マンションのメリット・デメリットなども詳しく調べたりするタイプです。ちなみにそれを見た奥さんがあるとき「ブログにしてみたら?」って言ったんですよね。それがのらえもん誕生のきっかけです。

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伊藤
すごく良い話ですね!のらえもんさんと奥さんは、最初は勢いだったとしても結果的にとてもうまくいってるように思えます。

■湾岸エリアに向く人と向かない人

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伊藤
湾岸エリアでの生活が向いている人ってどんな人ですか?

のらえもん
もともと街が共働きカップルに向けてつくられているというのもありますが、湾岸エリアは「機能」で選ぶ人に向いています。職場まで何分とか、その道中に保育園が職あるかどうかとか、買い物が1箇所で住むかとか。

伊藤
たしかに湾岸エリアは子育てファミリーが多いイメージです。

のらえもん
そうですね。子どもができると、住む街の見方が変わります。段差がない、広い公園がある、車道と歩道がきちんと別れていて歩道が広いかとか、とにかく視線が低くなるんですよね。
そういう視線で見ると徒歩圏内に大きな公園があって、大型スーパーがあって、生活が完結するのが湾岸エリアの魅力です。

伊藤
逆に湾岸エリアが向いていない人っていますか?

のらえもん
うーん。
赤提灯の個人商店とか、歩きながら美術館巡りをしたいとか、そういう人は向いていないと思います。

伊藤
結婚後のイメージがうまくできない人は、まずは住みたい街を考えてみるのもいいかもしれないですね。

のらえもん
はい。マンションって街の付属物なんですよ。どんな街に住みたいか、どんな暮らしがしたいか、そのためには妥協してもいいところはどこなのかを考える必要があります。100%条件が一致するマンションなんてありませんから。

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伊藤
婚活と一緒ですね。

のらえもん
ですね。六本木に住みたいなら、狭い賃貸に住むのもありだし、築浅で広い家に住みたいなら郊外に住むのもありです。あとは稼いでくれる奥さんを探すのもありだけど、僕は自分でよりチャレンジして稼げるように頑張ろう、と思いますね。

伊藤
のらえもんさんは、そのへんすごく漢気がありますよね。

のらえもん
基本は自分が全部稼ぐ、もし女性側も働いてくれるならちょっとオプションが広がるな、ぐらいで考えているのがちょうどいいと思います。相手が何かやりたい、チャレンジしたいなら「はいどうぞ」って言いたいですしね。

■独身時代にマンションは購入するべきか?

伊藤
婚活している男女の話を聞いてると、最近は独身でも三十代くらいになるとマンションを購入しだすんですよね。「このマンションに住んでくれる人を探したい」と言われるんですけど、かなり選択肢が狭まると思っています。のらえもんさんだったらどうアドバイスしますか?

のらえもん
大家じゃないんですから、マンションに合う人探しはやめたほうがいいと思います(笑)

伊藤
じゃあ、独身時代にマンションは買わないほうがいいと…

のらえもん
いや、マンションは現状は値上がりトレンドなんで、いまなら売却しちゃえばいいです。基本は、いい人見つけたら話し合ってさっさと売却して、二人でさらに良いところ住んだらどうですかね。

伊藤
あと、最近は女性でマンション購入してる人も結構多いんですよね。

のらえもん
僕目線で恐縮ですけど、単独でマンション購入を決められる女性って、自分で意思決定ができる人だって判断できるし、パートナーとして頼もしいなって思いますけどね。女性が買ったマンションに絶対住み続けたいって言われたら、広さにもよりますけど。

伊藤
「でも買ったばかりだから手放せない」とか言うかたもいらっしゃいます。それでも売る選択肢はありますか?

のらえもん
買ったばっかりかどうかはあまり関係なくて、購入されたところの立地ですね。ひどい場所に買ってなければなんとかなります。

伊藤
たしかに!じゃあ、独身男女はマンション購入してもいいけど、売却という選択肢をちゃんと持っておいた方がいいということですよね。

のらえもん
はい。買ったマンションを終のすみかと思わない方がいい。規格化されてるので流動性も高いですし、ここ数年で買ったマンションならいまは相場が上昇しているからなんとかなります。それより、人生のパートナーを探した方がいいですよ。住む場所は変えられるけど、人は変えられないですし。

伊藤
名言ですね。婚活男女にアドバイスしておきます。

のらえもん
結婚もマンション購入でも言えることですが、あまり「条件!条件!」といって理屈だけで探しすぎると本当にいい人や物件を見逃す可能性があります。こんな時代だからこそ、フィーリングやノリを大切にしてみるのもアリかなと思います。

伊藤
すべてがオンラインだからこそ、アナログの感覚を忘れちゃダメということですね。勉強になりました。のらえもんさん、本日はありがとうございました。

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