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栗とラム酒で大人なひと口|まろん 亀屋良長

いもくりかぼちゃ、好きですか?自然の甘さとホクホク感、たまらないですよね。最近の和菓子屋さんは商品作りに工夫をこらしているので、毎年秋の和菓子にも新しい味の発見があります。先日買った栗と芋の和菓子がおいしかったのでご紹介します。

上質な和栗には削ぎ落とした材料がいい

「栗」という素材だけでもおいしいのに、そこに「何か」をプラスするという作業は非常に難しいのではないか……と素人ながらに思います。シンプル過ぎると物足りない。だからといって加えすぎると素材の良さを壊してしまう。それが栗の和菓子のイメージです。

先日デパートで買った「まろん」は、栗に加えた材料のバランスが見事で、素材の良さをうまく引き出した味でした。材料の栗はもちろん国産。そこに生クリームとラム酒だけを加え、寒天で包んでいます。

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▲「まろん」(亀屋良長のHPより)

国産栗のみを使用。栗を蒸して裏ごして生クリームとラム酒を加えた餡玉を、ラム酒入り寒天でコーティング。
まさに≪栗≫、の贅沢なお味。老若男女問わず、ご好評を頂いております。

お茶にもあいますが、コーヒーや紅茶、お酒にも合いそう。後味にラム酒の余韻がふんわり残って、幸せな気分になります。ひとくちで食べられる大きさですが、どうせならゆっくり味わいたいので、ふた口で大事に食べました。

伝統を守りつつ新しさも採り入れる京都の老舗

ここまで繊細な和菓子を生み出したのはどんな方なんだろう……と調べたら京都の老舗「亀屋良長」のパティシエでした。

亀屋良長は210年以上の歴史がある京菓子司。それだけの伝統がありながら、新しいことにも挑戦しているようです。この「まろん」という和菓子もそのチャレンジのひとつのようで、洋菓子出身のパティシェが手掛けるプロジェクトの商品でした。

亀屋良長がプロデュースする新しい菓子ブランド
伝統の技法を活かしつつ、
和洋の枠にとらわれない、 自由な発想の楽しいお菓子を創造していきたい。

味だけでなく、パッケージもいわゆる和菓子感がなく、おしゃれです。そこまで高くもないので気の利いた手土産にも使えそうだなと思いました。甘いもの好きな女性にはもちろん、お酒好きな男性も喜んでもらえそうですよね。

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▲ 「まろん」のパーッケージ。木の蓋がかわいい。

お芋の和菓子も買ってみた

手土産といえば、同じ日にデパートで買ったこちらのお菓子も良さそうだなと思っています。

こちらは、栗ではなく芋のお菓子。高級芋菓子しみずの「和スイートポテト」という商品です。

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さつまいもは4種類使われていて、それぞれ味の違いが楽しめます。しっとりして甘さが強い紅はるか、口触りとねっとりした口溶けのシルクスイート、ホクホク系食感のさつま金時、甘さ控えめで素朴な綾紫。

お店の方から「少し温めていただくと、よりお芋の風味が楽しめます」というアドバイスをもらったのですが、私はしっとり感を味わいたかったのであえて冷やして食べました。

「まろん」は大人の味でしたが、こちらは一転して子どもも喜ぶ味。安心してお子さんがいる家庭に持っていけそうです。もうちょっとお値段が安いと嬉しいけど、うちの子も喜んで食べていたのでまた買ってしまいそうです。

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