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ロックのためのアイデア
筆者 三島ゆかり
今回は、ロックっぽいコードの付け方を考えます。
成り立ち
アメリカに奴隷として連れて来られた黒人が西洋の楽器と出会い混じり合う中で、ブルースは生まれました。ブルースの特徴のひとつとして、調性のゆらぎがあります。全体としては長調なのに3度や7度の音がフラットすることにより、独特の哀感があります。その哀感はやがて黒人だけでなく世界中の人を魅了することになります。ブルースはジャズやロックと出会い、さらに発展しました。録音文化によって広がった二十世紀以降のポピュラー音楽には、多かれ少なかれブルースの影響があります。
ブルースのコード進行
ブルースの定型は12小節を基本とし、3つのコードで成り立ちます。初期のロックンロールはほとんどこれです。「アッコちゃん来るかと団地のはずれまで出てみたが~」とか、知らず知らずに聞いていると思います。
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ブルースのコード進行の試聴はこちらから↓
ではブルースフォームを離れて、より汎用的な意味での長調/短調のゆらぎについて考えてみましょう。
コードの堆積
1、まずA音から始まるイ短調の自然短音階があります。
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2、西洋音楽的な教養でスケールの中の音で3和音を積み上げるとこうなります。
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3、次にスケールのことは忘れて、すべてメジャーの3和音を積み上げてみましょう。
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ロックのコード進行
のちにロックとして世界を席巻することになるのは、こちらのコードの方です。
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ロックのコード進行の試聴はこちらから↓
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