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後日談、というか今回のオチ

先日、何やら軽バズり申し上げてしまった。日記のような呟きがあそこまで拡散されるとは……。教育現場に関心を持つ人がそれだけいるということなのかもしれない。

https://twitter.com/azukimatcha88/status/1333681868722503681?s=21


このツイートに関して、さまざまな方から、多種多様な反応をいただいた。同様の経験をして傷ついたことがあると語っている方もいた。最近の世論調査の結果などを見ると、少しずつではあるがセクシュアル・マイノリティに対しての偏見は減っているように感じられる。それでも、このような出来事が完全に無くなる日は遠いだろう。ふとした言動が誰かを傷つけるナイフになり得るのだ。

興味本位で引用RTの内容も拝見したが、妹の実在が疑われていたりして、なかなか面白かった。わかります。私もあの内容がリツイートで回ってきたら、「また子どもや海外在住の友人をだしにしやがって……」と思う。

世の中の物申すツイートは、マックで世の中の真理を語るJKと、海外在住の友人と、やたら利発な幼児でできている。試しに、「私の妹が」というくだりを「私の息子が」または「私の娘が」に置き換えてみよう。嘘松感が増した。

セクマイってなんだ。もっとわかりやすい言葉を使った方がいい、というご意見もあった。「セクマイ」はセクシュアル・マイノリティの略称だ。個人的な感覚だが、当事者の方にはかなり浸透している単語だと思う。

性的少数者だとお堅い感じがするし、何より「セクシュアル・マイノリティ」だけで10文字以上使ってしまう。そんな感じの理由で「セクマイ」がよく使われているのだろう。あくまで推測に過ぎないが。

私があの呟きをしたとき、よもやここまで拡散されるとは思っていなかったし、「セクマイ 」の意味を知らない人のところまで届くとは思っていなかった。何気ない調子で、「うちの妹がこんなこと言ってたぜ」と呟いただけだったのに……。人生何があるかわからないものである。

某アイドルグループ×2の名前を合成した単語のように見えないこともない。似たようなソシャゲのタイトルもあったし、ラップで戦う例のコンテンツもある。これに関しては紛らわしくてすまんな、というお気持ちである。だがしかし、私は一片も悪くない。

ただ、「セクマイってww」と草を生やす方には「何わろてんねん」と思ってしまったのはここだけの秘密である。まぁ、Twitterは独り言を言う場所なので、他人の独り言にどうこう言う権利は私にもない。

ある程度拡散されていくと、リプライ欄はなかなかカオスな様相を見せた。続々と忌憚のないご意見を寄せてくださる皆さま。しまいにはリプライ欄で論争が始まりかける。私の脳内で竹内まりやの『けんかをやめて』が流れ出す。
「わたし〜のため〜に〜、あらそ〜わない〜で〜♪」
ありがとう、まりや。あなただけが私の味方だ。(別にリプ欄のみなさんは私のために争っているわけではない)

いただいたコメントの一つ一つには、とても共感するものもあったし、少し思うところがあるものもある。しかし、誰かとけんかするためにあれを呟いたわけではない上に、補足ツイートをするのもキリがない。140字で伝えられることなどたかが知れているのだ。とりあえずお口をミッフィーにしておく。

大学用のアカウントでも、自分の呟きがリツイートで回ってきて、かなり驚いた。学部の友人の目にも触れたのだろうか。note記事に身バレする要素はないかチェックした。……セーフ。ちょっと背筋が寒くなる思いだった。

全世界に対して問題提起をするつもりで呟いたわけではなかった。強いて言うなら妹自慢をしただけだった。とはいえ、誰かが何かを考えるきっかけになったとしたら、それはとても嬉しいことだ。

私自身、セクシュアル・マイノリティを取り巻く環境や、その歴史について、まだまだ知らないことがたくさんある。もっと自分なりにいろいろ調べたり、考えてたりしてみよう、そう思わせてくれる一件だった。

ところで、はからずも妹の発言をだしにしてバズってしまったので、彼女には何が美味しいお土産を買ってあげようと思っている。年頃の子(そう年齢も違わないが)はどんなものなら喜ぶだろうか……。なかなか思いつかなくて悩んでいる。もし、彼女があのツイートを発見したら、1いいね1円換算分のプレゼントを寄越せ、とでも言いそうだ。

以上が後日談、というか今回のオチである。

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