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映画「ボヘミアン・ラプソディ」あらすじ、みどころ、感想

 今更ながら、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。

Queenの結成から、ライブ・エイド出演までを描いた映画です。
 僕自身、Queenについては、そんなに詳しくない(ベスト・アルバム1枚だけ持っている程度)のですが、楽しめました。
 Queenを知らない人が観ても、楽しめる映画なんではないかな、と、思います。
 僕なりの見どころや、感想を書いてみたいな、と、思います。

あらすじ

 Queenのボーカリスト、フレディが、ライブハウスで、ギタリストのブライアン、ドラマーのロジャーと出会うところから、物語は始まります。
 ブライアンとロジャーのバンドはちょうど、ベースボーカルのメンバーが脱退したところでした。フレディは、自分をボーカルにと売り込みます。フレディの歌声を聴いた2人は、フレディをボーカリストに採用することを決めます。
 フレディ達は、バンド名をQueenと改め、ベーシスト、ジョンも加入します。こうして誕生したQueenはアルバムのレコーディングに取り掛かるのでした。

 たまたま、アルバムのレコーディングを目にしたレコード会社の人間に認められたQueenはデビューを果たします。
 「キラークイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」と、ヒット曲を連発したQueenは、一躍、スターダムに踊り出たのでした。

 その一方、フレディは、華やかな世界に身を置きながらも、孤独感に苛まれる様に…。
 性的マイノリティーである自分、家族を築いていく仲間たち。恋人との別れ、スタッフの裏切り…。

 やがて、ソロデビューの道を選び、Queenのメンバーと離れたフレディに病魔の影が忍び寄ります。

 そんな時、Queenに、世界規模のチャリティコンサート、ライブ・エイド出演の話が…。

 果たして、Queenとフレディの運命は?
 Queenとして、ライブ・エイドに出演することはできるのでしょうか?

 と、言うのが大体のあらすじになります。

 では、ここから、僕の感じた見どころや、感想を書いていきます

メンバー全員、そっくり

 まず、見どころの1つは、間違いなく、ここです。本当にメンバーを演じる俳優さん、全員がそれぞれのメンバーにそっくりです。
 映画公開当初から、そっくりだと評判だったフレディはもちろんのこと、それ以外のメンバーも、実に本人によく似ているのです。よく、これだけ似た俳優を集められたものだと、感心しました。ぜひ、実際の写真と、見比べてみて欲しいくらいです。
 特に、ブライアン・メイなんて、本人が若返ったのではないかと思うくらいでした。
 メンバー全員がそっくりなことで違和感なく、Queenの知られざる裏側を覗き見るかの様に映画を鑑賞することができるのです。

フレディだけではない、天才たちの集まり、Queen

 Queenは、その圧倒的な存在感から、フレディのワンマンバンドだと思われがちてすが、実際のところ、そうではありません。
 この映画でも、それを伺い知れるシーンがいくつかあります。

 デビューアルバムのレコーディングをするQUEENのメンバー。奇抜な試行錯誤を重ねるフレディに、スタジオの係員は辟易としています。
 しかし、QUEENのメンバー達はそんなフレディの奇抜なアイデアを受け入れ、共にアルバムを仕上げていくのです。
 映画のタイトルになっている、「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングでも、一見すれば奇抜とも思えるフレディの要求に応え、あの名曲を作り上げていくのです。


 ブライアン・メイが、かの名曲「ウイ・ウィル・ロック・ユー」を生み出すシーン、ジョンが「アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダスト」のリフを弾き出すシーンも痛快です。

 また、ライブ・エイドでも演奏された「レディオ・ガガ」を作ったのは、ロジャーです。
 
 QUEENは天才たちの集まりなのです。

「伝説の21分」

 そして、この映画の見どころといえば、間違いなく、この「伝説の21分」でしょう。

 実際のライブ・エイドでの、QUEENの演奏を再現した
シーンです。 演奏シーンの再現度の高さに度肝を抜かれます。フレディのパフォーマンスはもちろん、メンバーの動きも、実に忠実に再現されています。
 フレディが演奏するピアノに置かれた、ビールの缶なども、完璧に再現されていました。
 実際のライブ・エイドと、映画のシーンを比較する動画もあります。映画を観てから、見比べてみると、結構、面白いですよ。



 実際にQueenのメンバーである、ブライアン・メイも監修に参加したと言われるだけあって、本当に完成度の高いシーンに仕上がっていると思います。

 病に侵されていながら、それを感じさせない、フレディの鬼気迫るパフォーマンスに、圧倒されること、間違いなしです。


フレディと家族

 この映画のテーマの1つとして、「フレディと家族」と言うキーワードがあると思います。
 フレディはQUEENの成功の裏で、孤独を深めて行きます。
そこにフレディがLGBTであった事は、無関係ではないと思います
 フレディには彼女がいます。物語の冒頭から登場し、フレディは彼女であるメアリーと婚約するのです。
 
 しかし、2人が結婚することはありませんでした。
 フレディは自分がバイ・セクシャルである事を、メアリーに告げます。しかし、メアリーには、こう、言われてしまうのです。

「あなたはゲイよ。」

 LGBTである、フレディは、家族を作ることが出来ませんでした。フレディにとっては、QUEENこそが、家族であり、自分の居場所は、そこにしかなかったのです。

 しかし、そんな中、QUEENのメンバー達は、みな、結婚していき、それぞれの家族を築いていきます。取り残されたフレディは孤独を深めていくことになるのです。
 メンバー達と溝が深まり、QUEEN以外の自分の居場所を求めて、彷徨い続けるフレディ。

 果たして、フレディは自分にとっての「家族」を、見つけることはできるのでしょうか?


最後に

 僕なりの映画「ボヘミアン・ラプソディ」の見どころをご紹介しました。

 QUEENを、知っている方でも、知らない方でも、楽しめる映画だと思いますので、是非、1度観てみてはいかがでしょうか?
 
 現在、Amazonの、プライム・ビデオで、配信されています。Prime会員の方なら、無料で観ることができますよ。
 僕も、プライム・ビデオで鑑賞しました。

ちなみに、字幕版は無料ですが、吹き替え版は有料でした…。

プライム・ビデオはこちらから




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