おっぱいさん、今日もありがとう。

本日、下の子(2歳半の娘)が雪解け水がにじむ地で転んだ。
そして元気に泣いた。
2歳半ともなれば、その声は大きく響き、痛いだけでなく、びっくりした+お尻が濡れて気持ち悪かった+雪解け水冷てぇ…いろいろな気持ちが入り混じっているように思う。
そんな時は、サッと車へ連れていき、サッと着替えて、パッと授乳。
春の日差しがポカポカで気持ちがいい車内。
涙が乾かないうちに、すっかりご機嫌になった娘は、また雪解け水の冷たい泥に挑んでいってしまった。

私は、おっぱいが大好きだ。いや、娘は私のおっぱいが大好きだ。

私の現在~今後を案ずるならば、もうやめた方がいいのではないか?とすら思う。
でも、大好きすぎてやめられないという現実。

関係の良好な実母にまでも、「骨粗しょう症になったら骨だけじゃないからね。入れ歯になってもいいの?」と脅される始末。
なぜ、こんなにおっぱいにこだわってしまったかというと、一人目の時は、産後すぐには思うように母乳が出なかった。
出なかっただけではなく、痛みや熱、詰まりや張り、乳首に白い痛いできものができたりして、某スパルタ助産院でおっぱいマッサージに通っておっぱい鬱寸前になった経歴があり、
その助産院でのことは、こちらに書きました。


最終的には自己流でなんとか母乳育児ができるようになった頃には離乳食を始めなくてはいけない時期。
離乳食?なぜ、このような漢字を当てはめてしまったか、なぜせっかく開通した乳腺の流れを止めなくてはいけないのか。
なぜ赤子から乳を離さねばならんのじゃ。
体重も順調に増えているのなら、問題ないか、、、と一人目が1歳くらいの時には自己流のアレンジ子育てを行っており現在に至るわけなのですが。(現在、長男は5歳前に卒乳)

娘にとっておっぱいとは、
時に、空腹を満たすハイカロリードリンクであり、時にのどの渇きを潤す経口補水液であり、痛みにすぐ効くモルヒネであり、不安な時に効く精神安定剤であり、眠れない夜に飲む睡眠導入剤で、泣き止まない時の泣き止め薬でもある。

だから私は、おっぱいが大好きだ。いや、娘は私のおっぱいが大好きだ。

これほどまでに使いまわしの利く勝手のいい飲み物を、常に生産し適温で保存し、24時間いつでも供給可能な体制で待機しているおっぱいさん。
しかも、タダだし、何より、ラク。
洗い物もゴミもなし。
それは家でも外出先でも、車でも。
みんなが寝静まっている夜中にも、子どもがグズグズしてしまったら、ひょいと寝返りしておっぱいさんを出すだけで、引き続き寝てくれるんですもの。

おっぱいさんには、本当に感謝してもしきれないです。

半年くらい前のこと、長男が風邪をひき高熱を出した。
めったに出さない高熱に具合が悪かったのか足も手も痛くて泣き出してしまうほど。
そんな時には、解熱剤としての威力も発揮したおっぱいさん。
おっぱいさんに頼り切って、やめられないのは私の方だと思った瞬間でした。
長男は現在5歳でもう卒乳しましたが、次に熱を出したら、ポカリとか飲むのかな~。それもなんだか寂しいような。


正直、体力の限界や貧血の症状、血圧低下なども感じる40代半ばだけれども、料理で言うところの「万能出汁つゆ」のようでおっぱいを手放せない。
漬物にも、麺類にも、炒め物にも煮物にも使える万能出汁つゆ。
糖質とタンパク質それ以外の栄養もバランスよく絶妙な、おっぱいさんのようではないか!

たとえば、万能出汁つゆを使いまわしまくって料理を作っていたワタシが、もう結婚して6年目よ?いつまで、そんなことしているの?と、お姑さんとかに言われたとして、さらには「醤油とかつおと砂糖で何とかしなさい!」と、いきなり万能出汁つゆを没収されたらどんな気持ちになるのだろう。
絶対に、悲しいし、ムカつくし、やりきれないはずだ。

私にとって、離乳・卒乳とはそのくらいの感覚なわけで。
きっと、子ども達もそんな風に思っているのではないかと勝手に想像してみる。

もう、煮物も酒と醤油で何とか出来るし、そういえば最近は万能出汁つゆ使ってないかも・・・というタイミングが、子どもがおっぱいさんを離れるタイミングのイメージに近い。

もう必要ない!と、断られるまで、「いいヤツあるよ」「アレ、飲んでみる?」って、いつでもおっぱいさんを隠し持って、準備していようかな。

と思っている母も母なら、子も子で、娘は「5歳まで飲む!」と宣言しています。

ミルクを否定している訳ではなく、母乳神話を押し付けるつもりもなく、それぞれの親子の選択に水を差すものでもないことをご理解頂ければ幸いです。


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