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おばあちゃん

私が幼い頃から、どういった血縁関係なのかわからない「おばあちゃん」がいる。
先日の祖父の三回忌にもその「おばあちゃん」は来ていた。
母に聞いても「さぁ。おばあちゃんはおばあちゃんじゃないの」と的を射ない答えが返ってくる。
その「おばあちゃん」がいつもする話がある。
先祖がある城のお姫様だったという話だ。
だが、それが何処でいつの時代かという事はいつ聞いてもわからない。
そのおばあちゃんの事を誰も邪険にしないかわりに、深く関わらない。そしておばあちゃんは法事が終わると御飯を食べずにすぐ帰るのだ。
私に2歳になる子供がいる。私が母にしたような質問を、彼女からされる時には母と同じ答えをするべきだと心得ている。

一日延ばしは時の盗人、明日は明日…… あっ、ありがとうございます!