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【足並みを揃える】2023明治安田生命J1リーグ第7節 セレッソ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 マッチプレビュー
お世話になっております。Masyuです。
先日の京都戦、現地参戦された方・見られた方、お疲れさまでした…!
色々と言いたくなりますし、選手・監督への不満も貯まる一方ですがもう次節はもうやってきます。
前向きに応援できるように事前に次節の対戦相手の予習をしていきましょう!
◆対戦相手:今季のコンサドーレ札幌
順位:15位
勝ち点:6(6試合1勝3分2敗)
10得点11失点
直近3戦の成績:
LC② vsジュビロ磐田 ○3-2
J1⑥ vs川崎フロンターレ ●3-4
LC③ vs横浜F・マリノス ●1-2
今季の札幌もミシャ全開。ここ4年連続で2ケタ順位に甘んじていますが、【ミシャイズム】にこだわり、尖りまくっています。
ただ、今季・最近の戦術は一言で表すと「とにかく早く、強く」です。かつてのミシャレッズのような「連携で中央突破!」のような感じではなく、厳しいマンツーマンディフェンスからの速攻・それに伴う両GK間を往復するオープンな展開を得意とします。
基本システムはお馴染み3-4-2-1。
ただ保持時には大きく可変し、4-1-5のような立ち位置を取ります。
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![](https://assets.st-note.com/img/1680764355469-xB0N1LLAK4.png?width=1200)
4-1-5に可変することのメリットとデメリットは
【メリット】
・アタッカーが使えるスペースの確保(=ドリブルしやすい)
・相手ボランチ・SBを低い位置で留めることができる
・相手のプレス隊とブロックを組みたい後方隊の意志のギャップを作れる
【デメリット】
・中盤が1枚であるため自陣でのボールロストは即ピンチに
・両脇のCBはサイドでボールを扱える能力が最も要求されるため、単純なCBとしての能力が若干軽視される可能性。
などがあると予想します。
最大のデメリットである自陣でのボールロストについてはできるだけ早くゴール前からボールを遠ざけることを意識しているように思います。
浦和時代はは選手の質的優位で対応し前進を図っていましたが、札幌ではシンプルに高い位置を取るWBへのロングボールを多用し、前の枚数で優位を取るというスタンスを取っています。(もちろん状況によりますが)
このシステムでは、仕掛け役となるWBとサポートの選手との距離感を意図的に空けることで単騎性能が優秀なWBの突破力を活かす仕組みづくりをしています。
そんなコンサドーレのキーマンは右WBに入る金子拓郎。そのプレースタイルは前橋育英時代の一つ上の先輩ドリブラーの坂元達裕を彷彿とさせます。キックは両足とも精度が高く、ストップ状態からの爆発的なスピードで縦に切り裂き、時折見せる深い切り返しからのスムーズな次のプレーへの展開は一緒にやってきただけあってよく似ています。
その彼を一対一で止められるか、どれだけ嫌な気持ちにさせることができるか。対峙する山中亮輔は攻撃時には脅威となり、金子の攻撃時のスタートポジションを如何に押し下げられるか。もちろん1対1の守備も含めてですが、期待したいところです。
◆予想スタメン
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■セレッソ大阪
先日のルヴァンの出来も手伝って(?)、変更は無いと予想。
■北海道コンサドーレ札幌
前節の川崎戦で今冬神戸から移籍してきた小林祐希が左ハムストリング肉離れで離脱。その他、主力の深井・駒井が離脱中。
前節はボランチに本職CBの福森、左CBに本職WBの菅が入りました。
負傷した小林に代わって昨季セレッソ相手にゴールを決めたキムゴンヒがスタメンに入ると予想します。
◆ビルドアップに対してどう向き合うのか
前述のようにコンサドーレのビルドアップは1(GK)-4-1(アンカー)の6人で行います。
セレッソのプレスは基本的には相手ボランチにボールをいい形で持たせないために、2トップでボランチへのコースを切りながらCBにプレス→足りない分はボランチを上げる→サイドへ誘導・意図しないボールを蹴らせるというオーソドックスなスタンスを持っているように思います。
今回気をつけないといけないのが、コンサドーレの前線は5枚が前に張る状態からスタートするということ。
もちろん状況に応じてシャドウの選手が降りてきて、ビルドアップに寄与したりしてきますが、彼らのやりたいことは相手の前線と後方を分離させて前から嵌め込みにくくするということです。
そのためセレッソのボランチの選手はリスクを許容して相手ボランチにプレッシャーを掛けに行くのか、それとも構えて前線での数的優位を認めない立場を取るのかの択を迫られます。
どちらを取っても一定のリスクが有り、どのリスクを許容するかという話なのでどちらを取ってもいいと思うのですが、個人的にはボランチも積極的に前にプレッシャーを掛けていく方針を推します。
これにはセレッソの現状とコンサドーレの戦術的特徴に理由があります。
まずセレッソの現状として上手くボールを前に運べない点が挙げられます。この理由についてはどこかで触れるとして、ボールを前で奪えることは1つの解決方法になり得ます。
ビルドアップが上手くなること・試行していくことは前提として、不得意なことを行わずに得意なことを出していくスタンスは常に必要であると考えます。
また、コンサドーレの戦術的な特徴として広く開いたCBから前線のWBへの大きなサイドチェンジが必勝パターンであることが挙げられます。
これもWBの突破力を活かすための戦術の1つですが、前線に枚数を多く配置するコンサドーレの特徴上、SBに対してボランチやCBが積極的にサポートをして2対1を作り出すということは困難です。
よって、サイドチェンジが行われた際にはSB対WBの完全な1対1が行われる回数が多いと言えます。
松田陸の対人能力についてはかなりいいものがあり、右サイドは安心できます。しかし、左SBの山中は成長しているとはいえ守備には不安があり、対峙するのは金子拓郎で、その金子には左サイドの福森(もしくは菅)から精度が高いボールが届けられます。正直、あまりセレッソにとって優位な状況とは言えません。
よって、セレッソとしては
いい形(スペースがある状態)でサイドにボールを届けないこと
が求められ、いい状態で1対1を挑まれる回数を減らすことが必要です。
そのためには出どころとなるボランチに対しても両脇のCBについても厳しいプレッシャーを感じさせる必要があります。
これが私がボランチも積極的に前にプレッシャーを掛けていく方針を推す理由です。(コンサドーレの前線の選手が技巧派で、抜群のコンビネーションを発揮するタイプではないこと、前向きの守備であればセレッソのCBは相当なことがない限り負けない強さがある、ということも理由の1つです。)
1番やられたくない場所はどこなのか、どのリスクを許容するか、というスタンスをチーム全体で共有し、最後まで貫き通せるか。これが今季足らない部分であり、この試合で成功体験を積みたいところです。
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